-7 Jan

起きたら5:00。

朝の写真を撮りにマリーナ・ベイ・サンズへ行くつもりはある。

つもりはあるのだ。

しかし。

眠さがハンパない。

そうだまだ明日もある。

あしーたがあーるーさー・・・Zzz・・・。

何かに遅刻する!!的な夢を見た。

実家で、その何かに持って行かなればならないモノを探しているのだが見つからない。

時間が迫ってきてあーもうダメ、となったところで目が覚めた。

そうだよな、シンガポールにオヤジとオカンがいるわけがないよな。

はー良かった、と思ったら寝坊ちゃうんか!?

と時計を見たら7:10。

集合時間は7:30である。

ヤッベー、歩くと結構かかるぜ!!

あわて手荷物をまとめて出発。

結構急いで、時間ギリギリに待ち合わせのホテルに到着した。

南アフリカのツアーで失敗した経験があるからな。

気を付けているつもりなのに、時間にルーズな感じになってきてる我輩である。

今日は、マレーシアのマラッカへ行く1日ツアーに申し込んである。

今回の旅行の主目的は、シンガポールだけでなくマレーシアにも入国して、

訪問国数を稼ぐという、例の姑息な旅なのだ。

ツアーといえば最近ではドバイの砂漠ツアーに失敗し、

全く面白くなかったことがあったので心配をしていたのだが、今回の旅は親子連れ2人と同行。

周りがカップル家族だらけで我輩独りが浮きまくるということはなさそうでひと安心。

本当ならマレーシアへの往復は鉄道やバスを使って自力で移動する気満々だったが、

時間的な余裕があまりになく、

たかだか一つの町だけのために遅延や方法で悩むぐらいならとツアーに参加したわけだ。

ガイドは徳光和夫に似てることをやたらにアピールする日本人のようなシンガポール人。

春に日本へ遊びに行くことを随分楽しみにしていた。

徳光和夫が日本でそこまで人気があるのか疑問ではあるものの、

そこを指摘するとヘコみそうだったのでスルーした。

我輩たちを乗せた車は、マレーシア国境にあるウッドランズというところへ走る。

マレーシアからシンガポールへは出稼ぎとバカンスで行き来が多いらしく、

国境周辺は大渋滞となっていた。
↑ガソリンは4分の3の残量がないと国境が越えられないルール。

国境で出国と入国の手続きを済ませ、

マレーシア南端の町ジョホールバルに入ったのは9:30過ぎ。

目指すマレーシアの古都マラッカは、ここから3時間ほど。

マレーシアに入った途端に最強に蒸し暑い。

これはなかなか・・・。

ガイドが入れ替わってマレー人ガイドがやってきた。

最前列に座った我輩に色々と話しかけてくる。

しかし。

我輩はとにかく眠かった。

適当に相づちを打ってるうちに我輩は眠ってしまった。

そして起きたのはマラッカに着く直前。

マレーシアの車窓を一切見てない。

ナンテコトダ。

すでに13:00。

15:00には折り返すようなことを言ってたのに、まずはメシ。

一体観光時間は何分くれるんだ?

メシは中華とマレー料理が合体した家庭料理。

決して不味くはないが、冷房が効きすぎており、

すぐに冷めてしまうのには閉口した。

意外と早くメシは終わり、中華街らしいところを歩く。

ポツポツと雨が降ってきたが、これぐらいなら許容範囲だ。

寺や町並みはまるで中国。

中華街って世界中のそこかしこにあるよな。

チャイニーズ達の逞しさには恐れ入るで。

中華街を過ぎると、オランダ広場に到着。

マラッカを代表する広場で、

マラッカといえばまずこの広場の写真が出てくるだろう。

今日はミサをやってないので中の見学も写真も撮り放題。

ガイドに言って15分時間をもらって、色々と撮りまくった。

↑当時の運河が遺る。

よし、これでマレーシアに来た目的の9割は達成した。

そのあと丘に登ってフランシスコ・ザビエルが仮埋葬された教会やらを見て、

↑空と同色で見づらいがマラッカ海峡である。修正がめんどくせ。

シンガポールへ帰ることになった。

そしたら途端に土砂降りのスコール。

いやぁ、我輩が太陽王で本当に良かったよねぇ。

帰りの車も爆睡してしまい、マレーシアの景色はほとんど見なかった。

朝の国境が混んでるってことで違う国境を通ってくれたら、

こっちは全く人がいなかった。

うーん・・・もう少し分散すりゃ良いじゃないか・・・。

朝と同じくスイスホテルで解散。

汗びっしょりだから普通ならホテルでシャワーとなるだろう。

普通なら。

しかし我輩は偽スナフキン。

マーライオン広場へ急いで行ってシャッターを切る。

空に青みが残る時間には微妙に間に合わなかったのが残念だったが、

今からならガーデンス・バイ・ザ・ベイのイルミネーションに間に合う!

実は朝からコレが気になってたのだ!

歩くとなかなかの距離がある。

マーライオン広場から見てマリーナ・ベイ・サンズの向こうがガーデンス・バイ・ザ・ベイ。

汗びっしょりアンドびっしょりでイルミネーションの少し前に到着できた。

広角レンズの写り具合をよく考えるも、なかなか良い場所が無い。

バオバブをイメージしたであろう木々がデカすぎる。

やっとカメラを据えたらイルミネーションが始まった。

昨日のマリーナ・ベイ・サンズのイルミネーションにガッカリしてたので

期待はしてなかったが、コレは良かったね。

時間がかぶったら絶対こっちに来るべきだと思うよ。

とりあえず間に合って良かった。

コレでシンガポールでやるべきことは全て終わった。

いや、まだあった。

マリーナ・ベイ・サンズからの夜景!

また汗をびっしょりかいて折り返し、展望デッキまで上がる。

23シンガポールドル。
↑日本円で約2,000円。

三脚は使えないので、魂で撮る。

高層ビルが並ぶマリーナの夜景はまずまずのものであった。

ガーデンス・バイ・ザ・ベイや、

世界一の高さの観覧車が見える。

せっかくなんで、シンガポール・スリングというカクテルを飲みながら夜景を楽しみますかね。

ブラブラとデッキを歩いてみると遠くに有名な屋上プールが見える。

あれは宿泊客しか行けないからね、とチケットを買う時に言われたから行けないんだろう。

ちなみにこのマリーナ・ベイ・サンズは一泊25,000円ぐらいからだったかな。

プールのためだけにそんな金は出せぬ。

と、思ってるうちに酔ってきた。

意外にキツイぞシンガポール・スリング。

まー良いか。

酔ってるから良いけど、この展望台の下には何もない空間が広がっている。

そう思うと、へし折れたら大丈夫なのか・・・とか、ふと思ってしまいがち。

コレって例えば歪んできたりした時ってどうやって直すのかね・・・。

うーむ、直すことを何も考えてないとしか思えないな。

酔った頭で晩飯が食いたいと思った我輩は、

今日の徳光似のツアーガイドが寄越したレストランガイドにあったチリクラブを食うために、

クラークキーというレストラン街へ向かうことにした。

確か26:00まで開いていたハズだ。

地下鉄を乗り継ぎ、クラークキー下車。

うへへへ~。

回ってきた。

コレはなかなかにヤバイ。

何か食って薄めないと。

ちなみに我輩は、酔っぱらってくると体裁をスッゴイ気にするようになる。

何だか第三者的な視点で自分がどう見えているかが気になってくるのだ。

クラークキーに着いたら、目当てのお店にまっしぐら。

まさに偽スナフキンまっしぐら。

っしゃあ!

今回の旅はおそらくここでしかまともなメシは食うまい。

ならばここでは迷わない。

生牡蠣、ロブスター、チリクラブとシンガポール・スリング、コーンスープを一気オーダー。

酔っぱらっちまってるオレは強いぜ!

何でも食える気になってくるし、近くの人ともどんどん仲良くなれる気がして仕方ない。

さぁみんな、シンガポール・スリングを飲んでエビカニを絶滅させる勢いで食い散らそうぜ!!

ぐへほはへ!!

まずは牡蠣!

牡蠣大好き偽スナフキン!

バクバクと3つ食ううちに、真っ二つに裂かれたロブスターが出てきた。

コレがマジで絶品やった。

尻尾を丸かじり。

ホエー。

そしてトドメがチリクラブ。

カニの姿焼きみたいなのにチリソースがかかってる。

あぁ・・・手がベトベトになるやつじゃないスか。

仕方ねぇ。

いつも持ってくるウェットティッシュはこの時のためにあるようなものだ!

ハサミでガンガンに切り込みを入れて手と口の周りをベットベトにしながらカニを丸食い。

メッチャ美味かった♪

最後にセブンアップで締めて、さー帰ろうとお会計をする時に、

我輩の思考が元に戻った。

308シンガポールドルだと・・・?

関空で40,000円を両替した時もらったのが

350シンガポールドルだったよな・・・。

どんだけ高いのんコレ!?

少しばかりの後悔と美味いモノを食った満足感がない交ぜになって、

やや後悔の念が勝った感じになりながら、

ホテルまで歩いて帰ったらもう起きてられないぐらい酔っぱらってしまったので、

シャワーだけ浴びて寝た。

Zzz・・・












- 8 Jun

目が覚めたら7:30。

あぁ結局シンガポールの朝焼けは撮れなかったか。

顔を洗って朝飯にスクランブルエッグを作ってもらう。

今夜20:15のフライトまで時間がある。

正直時間がありすぎる。

もうそんなにやりたいことがない。

ゆっくりとチェックアウトして、まずはマリーナ・ベイ・サンズの展望デッキに行く。

昼までに行けば順光で撮れるハズだ。

また金を払ってデッキへ。

と、ここでレンズの装着ミス発見。

5DsRに70-300ミリを着けてきて、24-105ミリを置いてきてしまった。

やや望遠よりの撮り方になるが仕方ない。

5DMK4の広角レンズが頼りだな。

展望デッキからの眺めは夜とは違って普通の景色。

湾の水が綺麗じゃないこともあって、昼間の景色はあまり良いものではないな、と思った。


↑昼間のプールも人がイッパイ。全く入りたいとは思わない。

もうこれでシンガポールで見たいところは全くない。

2日程度の滞在であったが、もう完璧に見尽くしたな。

シンガポール、2日あれば観光デキル。

これ以上の日数をかけたとしても、同じものを見るだけだろう。

あまりの暑さにしばらくマリーナ・ベイ・サンズのベンチで休憩し、

ちょっとだけアラブストリート

リトルインディアをうろついて、

早めに空港へ。

とにかく暑くて、外を出歩くと汗だくになる。

不快なんだよね。

しかもヒゲソリを日本に置いてきちゃったから、

すっげぇヒゲになってるし。

もう帰りたくなってしまったんだ我輩は。

というわけで、空港でしっかり時間を潰して、往きと同じく香港経由で帰ってきた。

香港は雨降り。

余分に5万払えば香港に滞在して夜景が撮れると思ったりもしたけど、

スンナリ帰ることで大正解だと。

しかし・・・今思い出しても・・・。

牡蠣エビカニは高すぎたなぁ・・・。

<完>

香港から関空まで乗った飛行機、

窓枠が何だか他のと違うなーと思ったら、エアバス350-900の初号機だったらしい。

別に興味がなかったので写真も撮らなかったけど。

前日が初就航だったらしく、記念品がもらえたそうな。

ちっ。

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第一話 4日で行けるもう1つの国。いやもう2つの国。

第二話 57ヶ国目。マレーシアへ入国。

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