1 Jan -

3:15起床。

クソッ、15分の寝坊だ。

急いで顔を洗い、出発。

まだまだニューイヤー騒ぎの余韻が残る通りを、42番ストリート8番アベニューにある駅まで早歩き。

そこから地下鉄E線で空港までは1時間。

4:30に空港に着いた。

ところが、こんな早朝にもかかわらず、手荷物検査場は人であふれかえっており、

結局ゲートにたどりついたのは40分前だった。

さて、今日は同じニューヨーク州にあるバッファローという町に飛ぶ。

海外では正月休みというのは基本的に無いのだが、1月1日はさすがに色んな美術館などの施設はお休み。

となれば、今日はニューヨークにいても仕方ないので、ナイアガラの滝を見に行くことにしたのだ。

飛行機と往復タクシーがセットになった「ナイアガラ1日ツアー」に申し込むのが一番楽に違いない。

しかしツアーには群れたくないので、

飛行機とナイアガラの滝への往復タクシーは自力で予約してきた。

搭乗ゲートには、「今日はニューヨークにいてもな~」って考えの日本人が他にも多いのか、結構いる。

中には、タイムズスクエアで配っていたであろう「HAPPY NEW YEAR」の

でっかいハットを被った恥ずかしいのまでいる。

消えてくれませんか。

同じ国民として超ど級に恥ずかしいのですが。

少し前を歩いている日本人の女の子グループに聞こえるように、

馬鹿話や馬鹿笑いをしているのがこれまた恥ずかしい。

こんなのとウッカリ混ぜられていたかもしれない、ナイアガラの滝1日ツアー。

申し込まなくてマジで良かった。

バッファローまでは1時間。

7:30過ぎの到着で、到着のタイミングで初日の出が昇ってきた。

(`・ω・´)b Nice!!

欲を言えば、空の上で見たかったけどね~。

曇りのち雨との予報だったが、雲ひとつ無い快晴だ。

見たか、これが太陽王である偽スナフキンの力だっ!!

で、ご存知の方も多いだろうが、ナイアガラの滝はアメリカ合衆国とカナダの国境にあり、

主な見所は、カナダ側の町「ナイアガラフォールズ」に多い。

タクシーで約30分の距離だ。

国境にある橋でカナダ側の入国審査を受ける。

「カナダのどこへ行くの?」

偽「ここだけ」

「どこ!?」

偽「ここだけだって。ワンデイトリップ」

「ナイアガラフォールズに行くの!?」

偽「うんそう」

「だったらナイアガラフォールズって言いなさいよ!!」

何だこの人は。

すっかり機嫌を損ねてしまい、エライ早口で色々聞かれるので、

悲しいかな質問が聞き取れず、ちんぷんかんぷんな回答をすること数度。

我ながら情けない英会話能力の無さである。

次に転勤したら絶対英会話学校に行こう、と心に誓った。

何にしても、これで37カ国目の入国だ。

おめでとう偽スナフキン!
( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ

帰りのピックアップをよくよく確認し、ナイアガラの滝がよく見えるテーブルロックでドロップしてもらった。

うお~すげぇしぶきだ。

なんじゃコレは!!

着いて5分でビショビショ。

10分でスッカリ濡れネズミになってしまった。

(T_T)カメラがぁぁ・・・。

しかしそこはチャッカリダブルレインボーを撮ったけどね。(笑)

何とか風上に回り、ようやくゆっくりナイアガラの滝を見る。

なるほど~、これが世界三大瀑布のナイアガラかぁ~。

・・・。

え?

こんなに低いの?

思ったより全然ショボイじゃねぇか。

かつて、アメリカ合衆国の大統領夫人が南米のイグアスの滝を見た時に、

「何とかわいそうなナイアガラの滝」と思わず嘆いたというが、まさにそうだろうと思う。

全然規模が違いすぎるわ。

ザンビアのヴィクトリアの滝は映像でしか見たことないけど、

あれも凄い迫力だったから、

ナイアガラをイグアス、ヴィクトリアの両滝と一緒にするのはムリがあるんじゃないかと思う。

ナイアガラの滝は、ゴート島を挟むようにアメリカ滝とカナダ滝があり、

カナダ滝は馬蹄形が美しく、見る価値はあるかなぁと思うが、

アメリカ滝はそれこそ全然見る価値があるとは思えない普通の滝。

去年宮崎県高千穂に行った時、滝のあまりのショボさにビックリしたが、このナイアガラの滝もそれに近い。

あるいは、札幌の時計台とでも言おうか。

実物を過大に見せてしまう写真というのは恐ろしいものだと、つくづく思った。

さて、現在10:00。

既に目的は達成してしまったが、帰りの便は、バッファローを20:46。

タクシーは18:00のピックアップだから、時間がべらぼうに余ってしまった。

ふむ~。

とりあえずカナダ滝を見下ろせるコニカ・ミノルタタワーに行ってみたら、

今はホテルになっていて、展望台は無いと言われてしまった。

ぬぬ~。

仕方ない、もうひとつのタワー、スカイロンタワーへ行って、

ナイアガラオンザレイクという、小さい町に移動することにする。

む~・・・滝のしぶきがかかる・・・。

何だか霧雨が降っている感じで、とてもイライラするのである。

スカイロンタワーはこの辺りではブッチギリの高さで、

チケットを買い、エレベーターに乗ると、まずはレストランフロアに着く。

我輩はここが展望台と勘違いし、一生懸命ガラスの映り込みを消すべく写真を撮った。

で、ランチを断って帰ろうとしたら、まだ上があって、それが展望台だった。

しかも、展望台に着いた瞬間に空が暗くなり、いきなりの土砂降り。

オイ~~~!!

こんなん知ってたら最初からココで撮ったのにぃぃ!!

(T_T)くっそう。

風が凄いので、ちょっと待てば止むだろうと思ったが、

どうも我輩がショボイとけなしてしまったのをナイアガラの神様が怒ったのか、

一向に止む気配なし。

滝に接近できる有名な観光船「霧の乙女号」は、冬季欠航中。

こんな天気ではヘリコプターからの眺めはしれているし、

ナイアガラオンザレイクに移動してもろくなもんじゃないだろうと判断し、

ナイアガラフォールズの町をぶらついて今日は終わりにすることに決めた。

何だかモッタイナイ1日である。

町を歩いてみると、実に世俗化してしまっているというか、

カジノが建ち並び、意味不明でショボそうな遊園地的アトラクションがワンサカあり、

ナイアガラの滝という世界遺産があるのだから、

もっとネイチャーアトラクション的な要素があれば良いのに、実に残念な三流観光タウンとなっている。

そんなわけだから、取り立てて見たいものが無い。

おまけに雨は結構しっかり降っている。

こんなことなら、夕方の便でニューヨークへ帰るスケジュールにするべきだった。

まぁ後悔先に立たず。

せっかくだから何か見なければと、唯一まともそうな「バードキングダム」へ行ってみる。

南米の鳥を中心に、室内としては最大規模の鳥類動物園らしい。

もしや幻の鳥ケツァールや、北米の国鳥ハクトウワシが見られるかもかもしれないとワクワクしながら入園。

しかし・・・。

実にアットホームな子供向け施設で、怖い猛禽類は皆無。
(中では放し飼いなんだから当たり前)

オウムが「Hello!」 と喋るのに関心したぐらいか。

あ、あと、ファラオのような鳥がいてだね。

コイツを上手く撮りたくて、ずっと後をついて歩いてしまった。

・・・結構楽しんでるんじゃないのか偽スナフキン。f(-_-;

時間は山ほどあるので、またカジノまで歩き、フロアのベンチで一休み。

うとうと・・・というかしっかり寝たら17:00。

18:00にはタクシーが迎えに来る。

最後にどうするか・・・。

ナイアガラはイルミをやっているようなので少し見に行ったが、コレが実にショボイ。

やるならもっとしっかりやれ!

と言いたくなる中途半端なライトアップ。

う~~~~む・・・。

迷いに迷った挙句、もう来ないのだから!ということで、

もう一度スカイロンタワーに上り、上から滝を撮ってナイアガラ観光終了。


↑ナイアガラフォールズの町


↑微妙すぎるナイアガラの滝ライトアップ

タクシーで空港へ。

小腹がすいたので、ハンバーガーを食ってみたら、

生まれて初めてぐらい塩辛い。

↑白いのが塩のカタマリ。肉もマズイ。

コレはヒドイ。

頑張ったが1/4は残した。

爆睡の内にニューヨークに戻ったのは、23:00前。

エンパイアステートビルに行く予定(26:00まで見学できる)をしていたものの、地下鉄で居眠りをする始末。

コレはさすがにイカンと思い、大人しくホテルに戻り、エンパイアステートビルは明日の深夜にした。

ハンバーガーの後味が残っていたので、向かいのコンビニでアイスを食おうと思い、

普段は絶対買わないハーゲンダッツをチョイス。

冷凍機から釣りあがってきたのは、徳用パックのようなビッグサイズのハーゲンダッツ。

・・・。

日本男児たるもの、一度引き揚げたら食わねばならん。

スプーンよ折れろとばかりにムシャムシャ食った。

明日も朝は5:00起きなのに、ときすでに26:00前。

う~む、やはり今夜も寝れない。

しかし汗かきまくってるから、シャワーだけは浴びておこう・・・。

そうだ、明日のルートも確認しないと・・・。

と、結局寝たのは27:00だった。

Zzz・・・

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第一話 海外ニューイヤーはスバラシイ  第二話 何て可哀そうなナイアガラ

第三話 この旅本来の目的

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