31 Dec -

今年の年末年始は、カレンダー通りの休みの人にすると、一番短い休み。

土日が重なるのは勘弁してほしいよなぁ。

今年は久々に日本にいようかなぁと思った。

だけども、夏にグリーンランドから帰って以来、気になる行き先があったのだ。

それが今回の行き先ニューヨーク。

何で気になったのかはまた後で書くとして、

年末に行けば、有名なカウントダウンにも参加できる。

こりゃ都合が良いってことで、日々の粉骨砕身をお約束に、年末休みの1日追加を獲得。

さっそく航空券を予約した。

その際、一番安かったのはアメリカン航空。

しかし、日本を昼過ぎに出て、ニューヨーク到着は夕方。

5日の休みしかないのに、到着が遅いなんて致命的。

何しろ飛行機の中で24時間ぐらいは消費してしまうのだから、

一刻も早く現地に到着し、観光モードに突入したい。

ということで、アメリカン航空より4万円は高かったものの、

朝9:30にニューヨーク着となるANAをチョイスした。

この7時間の差はデカイからな。

んで、予約するだけして、毎日の忙しいのを理由に、

ホテルの予約もしないでほったらかしにしてしまった。

せっかく行くのだから、ガッツリ楽しまなアカンやろ!!

と、思い直し、出発1週間前に改心。

分刻みでのスケジュールを作成し、

実質わずか2.5日のニューヨーク旅行ではあるが、完璧に観光してやることにした。

今回の出発は伊丹空港。

いつものように始発で出発し、寝ている間に伊丹に到着。

富士山が見たくて窓側をリクエストしたら、

「ビジネスの座席だからこのままの方が良いですよ」

と強く言われたので、通路側でガマンした。

成田ではサクッとトランジット。

日本の航空会社で海外に行くのは、インド以来かな。

機内放送や、メシの時に日本語なので、

海外旅行感が薄れてしまうのはちょっと残念だが、ここは早く着くためだ。

やむなしとするしかない。

ニューヨークまでは12時間。

直行便では一番遠い行き先になるかもしれないな。

機内では今回持ってきた読書にいそし・・・むこともなく大爆睡し、

ニューヨークには予定時刻通り9:30に到着。

無難に入国審査を済ませ、エアトレインと地下鉄でタイムズスクエアへ。

短い時間で休みを満喫するべく、今回は宿代としては破格の金をつぎ込み、

マンハッタンのど真ん中に拠点を構えたのだ。

地下鉄の駅から地上に出ると、すでにカウントダウンの準備は着々と進められており、

メインステージの近くには、場所取りをしている人多数。

まだ昼前だぞ。

この瞬間に、メインステージでのカウントダウンは諦めた。

これだけのために来たのなら待つこともできようが、ニューヨーク観光をやらないといけないからな。

タイムズスクエアのメインステージに隣接するブロックにあるホテルにチェックイン。

何と今夜の宿泊費は5万近い。

アリエナイ。

しかし今日の宿泊費だけで見ると、どこもかしこも相当な値段。

翌日以降の宿代が約1万円になるので、トータルするとこのホテルがそこそこリーズナブルなのである。

毎度のことながら、宿なんて寝るために数時間滞在するだけだから、

安い宿でも良いんだけどねぇ。

宿の中だけでもホッとしたいと思うと、結局は3つ星クラスのチョイスとなっちまう。

ここは仕方ないところだ。

さて、荷物を置いて、まずはエンパイアステートビルの展望台から、

マンハッタンのビル街を一望することとする。

歩いて行ける距離なのがミソだ。

ん~、ここがニューヨークか。

これまで見てきた海外の中でも、ブッチギリにハイソだな。

しかし、何となく感じが良いのは、旅行気分のせいだろうか。

良い感じだ。

街並みウォッチングを楽しむこと約20分、エンパイアステートビルに到着。

色んな施設の入場券がパックになってるシティパスをWEBで購入してきたのであるが、

これが失敗だった。

エンパイアステートビルには、「エクスプレスチケット」という、行列を全てパスできるチケットがある。

こっちにするべきであった。

ビッシリ並んだ行列に巻き込まれてしまい、全然進まない。

クソ~、多少の行列は覚悟していたが、これは完全な予定外。

高い金を払って早い便にした意味が薄れるやんけッ!!(T_T)

泣いたところで失った時間は帰らない。

諦める。

エンパイアステートビルには86階と102階に展望台があり、

86階の展望台には、網目の大きな柵しかないのが特徴というか、アメリカっぽい。

グランドキャニオンの旅行記にも書いたけど、こういう過保護すぎないのはとても良いよね。

見下ろす景色は、まさにイメージしていた摩天楼そのもの。

これはすげぇな。

新宿からの眺めとは、やっぱりちょっと違う。

今自分がニューヨークにいるってことをとても実感できた。

102階の展望台は狭くて室内。

窓ガラスもあまりキレイじゃないので、サクッと見て3分で下りた。

時間は予定より1時間半ほど押しの15:00過ぎ。

本当はメトロポリタン美術館をチョイ見するつもりだったが、これでムリになった。

となると、今日行けるところはあと1ヶ所。

地下鉄でマンハッタン南端にあるフェリー乗り場へ。

スタテン島行きのフェリー(無料)の往復で自由の女神を眺める。

丁度タイミング良く出航するところだったので飛び乗る。

自由の女神には入ることもできるようだが、現在内装改修工事中とのこと。

個人的にはあまり興味がないので、

中に入る予定は元々なく、フェリーからの見学で十分。

清水寺の舞台は、外から眺めるから美しいのである。

とはいえ、改修工事といえばビニールシートや足場が

いつも我輩の写真撮影気分をぶっ壊してくれるわけで、

非常に心配をしていたのだが、さすがはアメリカ合衆国。

見た目は工事の雰囲気など欠片も見当たらなかった。

たまたま夕暮れ時になってくれたのも結果オーライ。

なるほど~、これが有名な自由の女神か。

意外に知られていないが、世界遺産に登録されている。

スタテン島までは約25分。

折り返しのフェリーでマンハッタンに戻りながら、もう一度自由の女神を見る。
↑対岸から見たマンハッタン。

さて・・・問題はレンズだ。

5DMK2には24-105mm、KissX4には8-15mmの魚眼がついている。

往路の感じからして、全く距離が足りない。

では持ってきている70-300mmをKissX4に着けるか!?

いや、どうせ高感度撮影になっちゃって、寄れても汚い画になってしまう。

いや、5DMK2に70-300mmを着ければ良いんだが、センサーにゴミが付くのでね!!

X4への装着を考えたが、フェリーで往復するには、

一旦下船して、もう一度乗らねばならないので、着けている時間が無い。

この次の便では暗くなってしまってTHE END。

動いているフェリーからはもう撮れない。

え~いままよ!!

結局5DMK2で撮ったが、細かいところは潰れ気味。

ま、仕方ない。

やれることはやったのだ。

フェリーを降りたら既に17:30。

そろそろタイムズスクエアのカウントダウン会場に向かうとする。

ホテルの紙を見せたら、メインステージすぐ裏にある我がホテルに行けたのだけども、

そこからはさすがにメインステージには行けなかった。

チッ。

カウントダウンのメインステージは7番アベニューの42番ストリートから46番ストリートで行われており、

入口は、そこ(ホテルは45番ストリート)から12ブロック北の57番ストリート。
↑アベニューは縦の通り、ストリートは横の通り、な感じである。

結局53番ストリートで前が詰まってしまった。

それにしてもまだ18:30だぞ。

メイン会場の人々は一体何時間待っているんだ。

カウントダウンだけに来たわけじゃないから、さすがにそこまではやれんな。(苦笑)

メインステージでは18:00からぶっ通しでライブをやってるから退屈をしないだろうが、

ここはそのライブの音すら届かない53番ストリート。

周りには何もないから非ッ常~につまらない。

こんな状態であと5時間半とは、苦行極まりない。

まぁ・・・幸いというか、メイン会場にある有名な東芝のビジョンは見えてるから、それで我慢するか・・・。

それにしても・・・独りで来るとホントどうしようもないな・・・。

周りでお喋りしてる人々が羨ましいわ。

ただ、周りの人々も騒ぎに参加できないのはつまらないようで、

アベニュー沿いのビルから子供が顔を出す度に歓声を上げたり、

顔を出したカップルにキスをさせたりと、変にテンションは高い。

時間がたち、ストリート沿いに設置されていたバリケードが徐々に解除され、52番ストリートまでは行けた。

東芝のビルも、最初よりは大きく見える。

が、やはりここでは何もない。

1時間おきに東芝のビルから花火が上がるのを見ては、不完全燃焼な我々。

延々0:00を待ち続けること5時間。

23:40頃になったところで、丁度横にあったCAFEから大音量で「NEWYORK NEWYORK」が流れ出した。

やっとテンションが上がった人々と一緒になってカウントダウン。

Yeah~~~~ッ!!

A Happy New Year~~~ッ!!!

メインステージほどの派手さはないにしても、最後の最後は上手くいったのではないかな。

打ち上がる花火を見ながら、2012年を華やかに迎えのであった。

その後、少しだけ街歩き。

↑有名なロックフェラーセンターのツリーは消灯。ガッカリ。

歩いていて思うのは、警備してる警察官と一緒に写真を撮ってる人の多いこと。

警察官に対するリスペクトを感じる。

日本ではまぁアリエナイよなぁ。

普段からの仕事に対する姿勢じゃねぇの?

しょうもねぇネズミ取りばっかりやってっから人気がないんだよ日本のポリは。

警察に相談してるのに何もしてくれないって話多いしな。

いつものことながら、色々と思うことは多い。

ホテルに帰ったのは25:00。

明日は6:37発の飛行機。

国内線とはいえ早めに空港へは行っておきたいし、その空港までは1時間以上かかる。

とすると、4:00の地下鉄だから、3:00には起きなければならない。

今夜のシャワーは止め。

着替えも止め。

写真のデータをパソコンに移し終えたら、

臨戦態勢のまま、ベッドで横になり、寝るというか、仮眠をとることにしたのだった・・・。

Zzz・・・

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第一話 海外ニューイヤーはスバラシイ  第二話 何て可哀そうなナイアガラ

第三話 この旅本来の目的

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