31 Dec -

4:30起床。

少しノビをしたら両足がツって、朝イチから大悶絶。

両足って人生初や・・・。

近年少し足が張ってるな~って思うとすぐ足がツってしまう。

もうすぐ37歳。

寄せる老いには無抵抗なのである。

(T_T)

ひと息ついてシャワーを浴びようとしたら・・・タオルがない。

はぁっ!?

何やねんコレ・・・。

しかしレセプションへ文句を言いに行くのもメンドクサイ。

仕方がないので、ウェットティッシュで体を拭き上げた。

今日は10:40のフライトでドバイへ飛ぶ。

最初は17:00のフライトをとっていたのだが、

これだとドバイの到着が18:00過ぎで、

新年のカウントダウン撮影に支障が出る気がしたので、

帰りの便だけ追加で予約したのだった。
↑5,000円の余分な出費である。

朝日の写真は撮る気がしなかったので、

出発時間まではゆっくり休み、7:30チェックアウト。

タクシーを捕まえて空港へ。

12オマーンリヤルだったが、釣りがないという。

近くにいたドライバーに両替してもらって支払った。

10オマーンリヤルならあったのだが、全くまけなかったな。

搭乗して、今日こそはドバイの町を空撮すべしと意気込んでいたのに、

我輩の列(12列)のみ窓がない。

アリエネェェェェ!!!

結局前の席の窓を覗き見るだけだった。

飛行機の型が古くて窓は汚かったけどな。

昼前にドバイに着いたのだが、やはり入国審査に相当時間を要した。

これはもう少し何とかしてもらいたい。

というか、ドバイのトランジットでチェックインなんかをする人たちは要注意だ。

普通3時間もあれば十分乗り継ぎができるのだけど、

この感じでは全く余裕はないだろうな。

荷物は既にターンテーブルから放り出されていた。

メトロに乗って10分ほどでホテルへ。

ドバイは空港とホテルが本当に近い。

少し早いかな、と思ったが無事チェックイン。

ここで世界一高いブルジュハリファの展望台チケット予約を試みる。

当日券は400ディルハム(何と13,000円!)、

事前予約なら123ディナールだと、

今朝地球の歩き方を読んでいて知ったのであった。

しかし・・・予約券は1/3まで売り切れ。

・・・まぁそうだろうな。

高すぎるし、展望台は止めるかもしれん。

準備のなさがこういう結果に・・・チッ。

で、早いとは思ったが、カウントダウンの花火撮影場所を見に行く。

メトロの駅からドバイモールに入り、

↑デカイってだけで、ただのイオンである。

人波に着いていくと、

アラこんな良い所。

まだ8時間ぐらいあるけど、出てしまったら帰ってこれない自信があり、

そのまま芝生で待機することに。

まだ16:00ですよ。

8時間も待つんですけど。

分かります?

誰も話す相手もいない芝生の上で、年越しの花火撮影のために待機するの。

外国で。

写真道とはね、修羅の道なのよ。

中途半端な気持ちで立ち入ってはいけないのよ。

途中から現地の人のシートに座らせてもらえた。


↑待った甲斐あって、良いのも撮れてはいる。

30分毎に行われる噴水ショーにも飽き、

そろそろカメラのセッティングをしときましょうかね~と思い始めた21:30過ぎ。

練習に噴水の撮影をしようと思ったら、ファインダーに火が見えた。

ホテルの正面に炎が見える。

あんなところに櫓(やぐら)なんてあったっけ?

と思いながら、噴水を適当に撮って、炎の方を見ると、みるみる燃え上がっている。

さすがドバイは何でも派手やな~、

とバチバチ撮っていると、どうも変な気がしてきた。

さすがにあんなに高く櫓があったら気付くよなぁ?

もしかして火事?

偽「あれはホンモノのアクシデント?」

「みたいだね」

マジかよ。

相当に燃え上がってるで。

バキバキいう音が聞こえてくるし、これはちょっとやそっとでは消えそうもない。

さすがに無感動無関心の我輩でも足がすくんだ。

炎はあっという間に燃え上がり、

当然ながら30分毎の噴水イベントもやらなくなってしまった。

これは新年花火イベントもやらないんじゃないのフツー。

これは非常に微妙なところで、

まぁ常識的にやらないよねぇという気持ちがある反面、

せっかくこれだけのために来たのだから、やれるものならやって欲しいというのが本音で、

やらないよね~と思いつつも、正式にアナウンスされるまでは立ち去る気は起きない。

果たして複雑な気持ちのまま、

さすがに疲れてきてウトウトしてたら、物凄い爆発音が響き渡って目が覚めた。

どうやら何かに引火したようだ。

時間は23:00を過ぎている。

炎はまた違うエリアに燃え移り、瞬く間にビルを駆け上がっている。

もしかしたらあのビルの下ではとんでもない騒ぎになっているかもしれないのに、

我輩の近くにいる人は既に火事にも飽きたらしく、シートで談笑している。

周りでワーとかキャーという騒ぎも聞こえない。

世の中ってこんなもんなのかな~と思ってしまった。

そして迎えた0:00。

予定通り花火イベント開催。

構図もピントも完璧なんだが、あれだけ連続した仕掛け花火だと、シャッターを開ける時間が難しいわ。

元々花火はそれほど得意じゃないしな。

区切りの良いとこまでシャッターを開けてると、見事にトンで真っ白になってしまう。

NDフィルター使うと良いのかねぇ。

ああいうのは使わないのをポリシーにしてるからよく分からんわ。

ところで、どうこのシュールなアングル。

燃えてるのと花火を一緒に撮ろうかと思ったけど、

犠牲者がいたらそれは使えなくなる気がしたから止めた。

悲劇は我輩の被写体ではないのでね。

花火は思ったより早く終了。

っていうか、こんなもんかよってぐらいアッサリ終わった。

もっと長くやるもんだと思ってたから、拍子抜けやで。

正直こんなもんのために8時間も待ったのか、

いや、貴重な正月休みを使ってドバイに来たのかと思ったら、

正直ガッカリしてしまった。

で、歩いてメトロの駅まで行くのだけど、コレが大変過ぎた。

最寄りの駅(Business Bay)は至る所にバリケードができていて、

なかなか近付けない。

っていうか、近付いてきたかと思うと、

いきなりバリケードが現れて遠回りをさせられ、

かなりイラついてしまった我輩は、1駅歩くことにした。

・・・のだが。

歩く方向を間違えたね。

いや、自分で選んで歩いたのだが、逆方向に歩くべきだった。

隣の駅はメチャクチャ遠く、何と1時間以上も掛かってしまった。

ホテルの方に歩けば、下手したら着いてしまうぐらいの距離だった。

おかげで駅に着いたらすぐに乗れたけど。

Business Bay駅に着いたら、物凄い数の人がまだまだ並んでいた。

うーむ、歩いても歩かなくても地獄だったってことか。

ホテルの最寄り駅でお腹が空いたらスニッカーズと、

ラップコーヒーを買ってホテルに着いたのは3:00前だった。

テレビをつけてみると、CNNでさっきのホテル火災がやっていた。

何だかあまり怪我人はいなさそうなことを言ってる気がする。

かなり沢山死んだんじゃないかと思っていたので、

我輩の聞いた英語が事実なら良いのだが。

そして画面が切り替わり、ロンドンが新年を迎えた。

我輩はこれまでアテネ、ストックホルム、パリ、ニューヨークシティ、

クライストチャーチ、ロンドン、ドバイで年越しを楽しんできたが、

一番美しいのはロンドンだと思うね。

そしていつもオススメするのだけど、

年末のCNNは各地の年越しがライブで放送されるので楽しいよ。

地球は丸いんだなぁと実感できる。

日本で年越しする時には是非見て欲しい。

丁度朝にヨーロッパの年明け、昼前にニューヨークだから。

ホント世界は広いんだなって思えるよ。

とオススメはいいとして、疲れてしまったのでそのまま眠り込んでしまった。

Zzz・・・











1 Jan -

新年明けた初日。

まずはシャワー。

ショボショボとしかお湯が出なくてゲンナリしたが、

身体を洗うこと自体が久しぶりだから、しっかり浴びた。

で、二度寝して起きたら8:40。

あ、イカン。

今日は9:45にグランドモスクへ行くのだった。

早速顔を洗って荷物をまとめチェックアウト。

普通モスクってのは観光客は入れないのだが、ここはツアーで入れてくれるらしい。

タクシーで行ってみると・・・「金曜休み」

おぅ・・・。

そうか、イスラムは金曜日は休みか。

仕方ない。

近くのスタバで朝メシを食い、世界一高いビル、ブルジュハリファへ。

展望台の当日券がないか行ってみると・・・SOLD OUT。

ありゃまー売り切れですか。

まー仕方ないか。

やっぱり旅行は準備万端にせなアカンな。

最近ホントに雑だから。

かなり行き当たりばったり。

モスクだって休みだって知ってたらパスしたのに。

昔のようにしっかりと予定を組み上げねばならん。

でもそうするには、回数を減らす必要もある。

正直、年に何度も何度も海外旅行をやるのに、

イチイチガッツリ予定を組んでいては疲れてしまうのよね。

ま、短期間旅行が雑になっちまうのはご愛嬌だということで。

それに本気で楽しみたい旅行じゃないから適当にやってるってことで。

コレを参考にしてくれれば良いよ。

ブラブラとモールを歩き、

ついでだから昼間のブルジュハリファを撮ろうと行ってみたら、外に出られない。

どうやら火事のせいらしい。

昨日のうちにしっかり撮っておいて良かった・・・。

さて、今日は15:00からデザートドライブがある他はやることがなくなった。

仕方がないので、適当に観光地を回ってみることにする。

まずはパキスタニアとかいう古いスークを見に行ってみる・・・と。

そこは何だかテーマパーク的な感じで、古さは全く感じない。

これはアカンわ。

すぐ逆戻りし、1駅向こうのゴールドスークを見に行く・・・と、

金曜日だからほとんどの店は昼過ぎまでオヤスミ中。

何やねんコレ!!

やっぱりドバイは見る所がないよ、ホントに。

このままホテルに帰っては時間が余るので、ビジネスエリアに戻り、ビル群をバチバチと撮る。

ドバイというと、ニューヨークもビックリの摩天楼的なイメージがあるかもしれないが、

実際のところはメトロの周辺にビルがあるだけで、

中は結構ガランドウな感じだし、

まだまだ建設中のビルが沢山あって、

まさに成長途上というところだった。

来るまでは、この辺から新年の花火を撮ろうと思ってたのよね。

でもあまり良い場所ではないな。

まぁ昨日の場所以上となると、金を払って良いホテルに泊まって、

上の方から見下ろすしかないよね。

それもあんなことになってしまうわけだから、何が正解かなんて世の中分からんものよ。

さ、時間です。

ホテルに戻ってしばらくすると、ガイドが迎えに来た。

バスに乗って移動し、

さらにランクルに乗り換えて砂漠を行く。

といえばワイルド感ハンパねーのだが、

車道の近くの砂漠を走って行く我々。

ドライバーはワイルドにケツを振って走り、同乗の人々はワイワイ楽しんでいたが、

全く冷めている我輩。

何だこの興ざめなドライブは。

普通に車道を走ってくれ。

むしろ、何だか砂漠といえば砂漠だが、車道や電線がすぐ近くに見えることが心配だ。

写り込むんじゃないのか?

そして少し走った所にジプシーのキャンプのようなものがあり、ランクルはそこに停まった。

近くではランドバギーやランクルがガンガン走り回っている。

・・・え、ここ?

座る場所を案内され、じゃあここに座ろうかと思いきや、

我輩の存在を無視して座席にモノを置く阿呆なブスwithでっかいリボンがいて、

我輩は大いに不機嫌になったのであった。

性格までブスだなんて、救いようがないねキミ。

他も家族連れだらけだったので、サッと席を立ち、砂漠撮影に向かった。

・・・が。

砂という砂の上には無数に轍が走り、ランドバギーのエンジン音がヤカマシイ。


↑ジャマすんなよ。

何だよこりゃ・・・。

我輩の想像していた砂漠ってのは、

山崎豊子風にいえば、

見ているだけで滂沱と涙が流れるような茫漠たる荒涼感溢れた砂漠なんだよ。

非常に残念だ。

とはいえ何とかモノにはせねばならんので、

頑張って風紋の残る場所まで歩き、

ウッカリ足を踏み入れて画角に入るからと再び歩くことを繰り返した結果がコレ。

ウーン・・・。

太陽が美しいのだが・・・鉄塔と被ってるやんけ・・・。

もういいわ。


適当に撮ったこっちの方が使えてしまいそうじゃないか。

チョーやる気を失ってしまい、電飾ピカピカのキャンプも興醒めとしか言いようがなく、

もはやどうでもよくなってしまった。

アラビアンナイトっつーからさあ、

もっとこう・・・キャンプの火がパチパチやってるところでベリーダンスが見れるのかと思ってたよ。

高い金を払った割に、あまりに得るもののないツアーだ。

アンコールワットのバルーンツアーといい、

最近ちょっと小銭を払ってツアーに参加している割にツマランモノが多い。

やっぱり自力で何かしらやるから得るものもあるのであって、

安易にツアーに参加するのは止めなければならんな、と再認識した。

ショーを適当に見てさして美味くもないBBQを食って帰路に着く。

バスではガイドに起こされるまで爆睡だった。

さ・・・空港へ行きますかね。

と、思ったのだけど、最後にドバイマリーナの夜景を見たくなり、メトロで空港とは反対方向へ。

メトロの周りはビルが建ってるけど、少し離れれば何もないのはこちらの方も一緒だな。

遠くにAtlantic Hotelが見えてきて、ようやくマリーナエリアに到着したのだが、

思った以上に遠く、もはやタイムアウト。

残念。

遠くから高層ビルが林立するのを眺め、折り返しのメトロで空港へ。

エミレーツのターミナルは夜中だというのに人が盛り沢山。

3:00発の深夜便を待つ搭乗ゲートで、眠気に失神寸前になりながら、我輩は思った。

来年の旅のことを。

既に行きたいところは、年3回分決まっている。

去年の旅は例年になく豊作だった。

今年の旅はもっと良い景色に出会いたいものだなぁ・・・と。

<完>

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第一話 オマーンでおま。  第二話 文字通り「大炎上」

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