2015年末がやって来た。

1年の〆は海外で、というポリシーを貫くべく、今年も行き先選抜選手権が行われた。

今年はカレンダーが悪く、年末に1日休みをドッキングしても5日にしかならない。

そうなると、行き先は自然と絞られるわけだ。

ってなわけで、今年の行き先はニューヨークカウントダウン撮り直し、

ドバイのカウントダウン、シドニーのカウントダウンから選ぶことになった。

本来なら、おっとこ前レガ氏がボストンへ転勤したこともあって、

自然とニューヨークになる予定だったのだが、始動が遅く、飛行機、

ホテルともに料金が跳ね上がってしまった。

そしてレガ氏の都合もイマイチってことで、ニューヨークは没。

シドニーは何だか意味不明に航空券が高い。

しかしドバイは10万ちょっとである。

オーストラリアへ行くなら他にも行きたいところがある一方で、

ドバイは悲しいかなカウントダウン以外に行くような所もない。

で、ドバイに決まった。

そして、砂漠へのサンセットドライブを加えても、ドバイだけでは5日もモッタイナイ。

国数を稼ぎたい我輩は、ワンデイトリップの行き先を調査。

バーレーン、カタール、クウェート・・・どれも正直見たい所がない。

そんな中で・・・。

パラパラとめくった地球の歩き方で、我輩の目に止まったのは、オマーンのマスカット。

大航海時代onlineプレイヤーなら、ここで修行するのが習わしといえるぐらいの名所じゃないか。

じゃあ行くしかない。

ドバイ↔マスカットの往復チケットを自前で調達、ルートが決まった。

これが11月の中旬である。

直前に予定外にカンボジアへ行ったり、

九州の紅葉とイルミネーションを撮りに遠出しまくった結果、

全く事前調査もしないまま、出発の日を迎えたのであった。












29 Dec -

もはや恒例となってしまったが、仕事終わりに着替えて空港へ直行する。

これで行くと現地で遊べる時間が1日違うのだから、

もう休みの昼の便なんて時間がもったいなくて乗れないのである。

羽田へ飛び、2時間のトランジットでドバイへ飛ぶ。

チェックインカウンターへ行って、ドバイからマスカットへのトランジットがあることを伝え、

荷物はマスカットへ送ってもらおうとしたところ、なかなか手続きが済まない。

どうも乗り継ぎ情報が上手くいかないようである。

イラつくほどではなかったが、立ってるのがしんどいなぁと思っていると、

隣のカウンターでは、どうやら旅行社の手違いでチケットが手配されてない人もいて、

チケットカウンターがバタバタとしている。

いやー、しかし手違いで乗れないなんてアリエナイね。

ホント、多少高くても、メインの航空券はこれからもH.I.S.でないと、と思ったのだった。

で、我輩の方も手続きが進まず、結局1時間待って、

ドバイで荷物を受け取ってくれ、となった。

まぁ乗り継ぎは3時間あるけど・・・大丈夫かな。

そして、羽田の国際線乗り場にはスターバックスがないので、

代替カフェとして利用中のカフェで出陣式。

♪人間五十年~・・・。

メキシコで災難に遭ったカフェはもう使えないから、ここしかないのよね。

頼んだぜ。

ドバイ行きは0:20発。

乗り込んですぐに爆睡したのであった。

Zzz・・・











30 Dec -

ケ・・・ケツが痛ぇ・・・。

この飛行機、クッションが固すぎるんじゃねぇの・・・?

こんなの記憶に無いわ。

眠い頭で映画をチェックすると、ジュラシックワールドがある。

これは観たい。

観たいけどもうメンドクサイ。

眠い。

が、ケツが痛い。

でも眠い・・・の繰り返しで、なかなかシンドイフライトだった。

ドバイには現地時間6:40に到着。


↑これは美しい朝焼けやったな。

予定より1時間早い。

チェックインの手続きがあるから、丁度良い。

テクテク歩いて入国審査の列に並ぶと・・・これが長かった。

全然進まない。

全く予定外に時間を失い、しかも預け荷物がなかなか出てこない。

入国審査で1時間近く並んだのにまだ出てこないって遅すぎやろ。

ようやく出てきた荷物を持って、急いで出発フロアに行くと、ここはエミレーツ航空のみ。

我輩が乗るのはオマーン航空である。

時間がないので、慌てて聞くと、ターミナルが違うと言う。

もはや考える時間もなく、タクシーに飛び乗り、隣のターミナルまで移動。

「メトロの方が安くて良いんだぜ」

偽「次からそうするわ」

あきれ果てたタクシードライバーに見送られ、オマーン航空にチェックイン。

空港のアナウンスが「オマンネヤー」に聞こえるオマーンエアーである。

飛行機が早着してなかったらヤバかったな。

マジで事前調査ぐらいはせなアカンわ・・・。

アラブ式トイレはなかなか使う自信がなく、トイレにとにかく行きたくない我輩は、

喉が渇いても腹が減っても飲まず食わず。

機内食のスナックのみで我慢や。

ドバイ行きは10:40発。

離陸からしばらくは撮影チャンスを逃せない。

眼下を睨んでいると・・・あーパームツリーは遠い・・・。

あぁっこれは世界一高いヤツ!?

近すぎる~ッバチバチッ!!

うーん・・・まぁ撮れてないよりは良いか・・・。

飛行機は砂漠を越えて山を越え、海に出た。

これぞまさにドミさんに造ってもらった商大ガレオンに乗って

幾万のペルシャ湾海賊の船首にカロネード14門を叩き込んだマスカットの海だ!

一体いくつのカロネード砲をここに棄てたことだろうか。

あぁ懐かしや・・・。

マスカットの海岸線を回り込むようにして飛行機は降下。

昼前にマスカットに到着した。

イミグレーションで10日間の観光ビザを取得し、タクシーチケットを買う。

オマーンのタクシーは事前交渉制である。

といっても、言われた金額を払えば済むので、

これがためにオマーンへ来ないってことはないように。

ちなみに外国のタクシーは安いイメージだが、オマーンのタクシーは結構高い。

我輩はマトラというマスカット市街から30分ほどの海沿いの町に宿をとった。

タクシーは10オマーンリヤル。

ホテルはマトラでは最も高層で、

屋上にはレストランとテラスがあるマリーナホテル。

このテラスが目的なのは言うまでもない。

まだ早い時間ではあったが、チェックインできたので、荷物を整理して出発。

まずは屋上からマトラの海岸を一撃。

ウーン・・・この建築中の建物は何なの・・・。

建築中でも良いけど、重機は止めてくれよ重機は・・・。

アンコールワットもそうだが、この重機の写り込みは、個人的にNG。

仕方がないので、工事中の建物の裏手に回って、

地元のガキが釣りをしてる横で写真を撮った。

ぬぅ・・・イマイチや。

イマイチ感にガックリきながら、マトラスークへ行ってみる。

スークってのは市場みたいなもんで、土産屋が並んでいる。

そういえばイスラエルで「シク」というのを歩いたが、あれのことか。

特に何か買いたいものがあるわけではなかったが、

青い置物が気に入り購入。

その他にも、絶対役には立たないが、

物欲をくすぐるアイテムがいくつかある危険な市場であった。

で、市場の前からビッグバスとかいうツアーバスに乗る。

2時間で見所を回るらしい。

正直見たい所があまりなかったので、

これで見て回れば良いかな的な感じである。

そして結果からいえば、これで十分やな。

マスカット観光はこれで十分だ。

マトラの海岸線以上に美しい所はなかった。

ホテルに戻って少し休憩し、夜景を撮影。

マトラの海岸線は夜もとても美しかった。

最後にレストランでカレーを食い、オヤスミ。

Zzz・・・

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第一話 オマーンでおま。  第二話 文字通り「大炎上」

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