さて、冒頭の通り、カレンダー通り、4日のお休み。

どこへ行くかということで思案してみた。

4日というのは最強に中途半端で、

5日あればヨーロッパでも何でも行けるのに、

4日になると、近場ぐらいしか選択肢がない。

とはいえ、近場には行きたい場所がない。

ならば国内で良いじゃないかと思うかもしれないが、国内の渋滞は異常だ。

車の中でイライラするぐらいなら、海外へ行く。

というわけで、どこへ行くか考えまくった結果、今回は撮り直しの旅に決めた。

行き先は、シカゴとサンフランシスコ。

いずれもトランジットで立ち寄り、半日ぐらいの時間で頑張ったことは頑張ったのだが、

撮りたいものが撮れたかといえば撮れてない。

この2都市なら、根性見せれば4日で行けることが分かった。

早速HISの担当に連絡し、航空券を確保。

「この日程で、本当に行かれるんですか?」と、

思わず笑われてしまう強行軍だが、それぐらいの方が、集中できて良い。

宿も含めて、決して安くはない旅行だから、

二度と行かなくて良いぐらいにしてやるぜ!と、勢い込んで、

出発の日を迎えたのであった。











- 3 May

今回は伊丹発羽田乗り継ぎ、シカゴ行きでスタート。

始発の空港バスに乗り込み、

伊丹に着いた時には、もう既に眠気が爆発。

羽田でシカゴ行きに乗るまでの記憶がほとんどない。

やっとこ乗り込んだ途端に眠気が晴れたので、映画を2本観た。

割と空席が目立ち、我輩の隣も空席だったので、

随分快適に過ごしてしまったのだった。

シカゴには、同日の早朝着。

早速地下鉄で市内へ向かう。

今回のホテルは、前回カナダのトランジットで使ったホテルと同じ。

マルタで「ホテルが見つからなかった事件」に遭って以来、

ホテルのチョイスには、気を遣っている。

ただ安いだけや、場所が良いだけのホテルは使わないに限る。

特に外観写真が無いところはね。

まだ昼前でもあり、部屋は当然使えないので、荷物を預けて出発。

さて、シカゴで何を撮り損ねているかというと、CTAという電車。

前回、カナダから立ち寄った時は、既に夕方で、撮る余地がほとんど無かったのだ。

今回は、ウィリスタワーも撮り終えているわけだし、コレだけを撮りまくれる。

CTAというのは地下鉄のことなんだが、

シカゴの中心地では、一部地上を走るルートがあり、

ループラインという環状線になっている。

郊外からやってきた電車が、ループを走って、各郊外へ帰っていくルートがいくつかあり、

それが環状線で交わる感じだ。

このループラインは、全て道路の真上に作られていて、これがまたカッコイイ。

こういう路線は、世界でも希ではないかと思うね。

事前にYouTubeで走行動画をチェックしてきていたので、

目星を付けた駅を巡って撮っていく。

ループラインは長方形になっていて、直角の角で分岐したりする。

駅が近いこともあって、すれ違いはスレスレ。

見ててカッコイイ。

また、線路の両側にはビルがあって、

まるでビルの谷間を走る様も、とてもカッコイイ。

Adams/Wabash駅で撮り倒してから、実際に乗る。

前回は時間が足りなさすぎて、ろくに乗れなかったからな。

急加速に急ブレーキ、急カーブと、乗り心地はよろしくないね。

そして乗ってみて、線路の周りには、立駐が沢山ある。

コレは撮れるんじゃないの?と、立駐に上ってみる。
↑パーキングの人にはオッケイもらってるで。

ほほー。

撮れますな。

こんな感じでクロスしてるんですな

凄いよね。

なかなか良い感じにすれ違わないので、結構な時間粘って撤収。

続いて、アメリカの長距離特急「アムトラック」が発着するユニオン駅へ。

CTAでは、Quincy駅が最寄になる

ユニオン駅では飛行機のチェックインに近いセキュリティとチケットチェックがあって、

コレは中では撮れないのか?と思って聞いてみたら、オッケイになった。

聞いてみるもんだな。

プラットフォームには、

2日半かけてロサンゼルスまで走る「テキサス・イーグル」と、

同じく2日と数時間かけてサンフランシスコまで走る「カリフォルニア・ゼファー」が停車中だった。

デケェ・・・。

ビルの2階よりも高いんじゃないか?

走る距離もデカさも、スケールが違うな。

今回、シカゴからニューオーリンズまでアムトラックに乗って、

一度行ってみたいニューオーリンズを堪能する、というルートも考えたのだが、

シカゴ20:05発でニューオーリンズは翌15:32着。

日暮れが19:00過ぎの今の季節だと、シカゴがまたしても中途半端になりかねず、

ニューオーリンズも何だか時間が足りなさそう。

どっちも中途半端だと、何度も来る羽目になるので、諦めたのだった。

でも、間近で見たら、乗ってみたくなるよな、コレは。

いつの日か、アムトラックとシベリア特急で世界を横断してみたいとは思う。

まー会社をリタイヤしてからだよな。

その頃までこのホムペがあるかどうかは怪しいが。

アムトラックを撮りまくり、駅を少し離れて、走り去るところも狙ってみる。

駅で時間を使いすぎて、

テキサス・イーグルの発車には間に合わなかったが、カリフォルニア・ゼファーには間に合った。

曇り空だが、シカゴの摩天楼に雲が掛かっていて、

コレはコレで、なかなか良い感じなんじゃないかと思うぞ。

ブラブラと歩いてホテルに戻ってチェックイン。

朝からここまでずっと撮りっぱなし。

さすがに集中力が切れてきたので、夕方前まで、ホテルで休憩。

17:00過ぎに再出発。

雨が降ったらしい。

良い時間に休憩したものだ。

雨でしっとりして、線路が濡れた夜の写真は、より美しく撮れる。

Adams/Wabash駅の跨線橋に陣取って、しこたま撮りまくる。

街の街灯が灯って、昼間とはまた全く雰囲気の違う、とても良い感じの写真が撮れる。

コレは良いわ。

今日はシカゴの滞在にして正解だったな。

さらにさっきのクロスと

シカゴといえば、の劇場と

色々と気になった所で撮りまくり。

昼間と同じポイントを撮り直し、やっぱり夜景も撮っておこうと、ウィリスタワーへ。

↑前回と代り映えしない・・・。

摩天楼からCTAやアムトラックが撮れるかと思ったのだが、

ウィリスタワーは高過ぎて、米粒のようにしか写らない。

↑右下がユニオン駅。中央で光ってるのがアムトラックの車庫。

おまけに、アムトラックの出発時間間際になって雲が掛かってしまい、

残念な結果になってしまったが、摩天楼の景色は、やはり美しかった。

22:00前迄ウィリスタワーで粘ってしまい、

世界のMで夕食を食ったら、すっかり遅くなってしまった。

ホテルまで歩くかと歩き始めてすぐ、駅の下でケンカ発見。

・・・。

メキシコで襲われて以来、夜歩きにはナーバスになってる我輩。

ススッとその場を離れ、

ホテルに帰ろうと歩いていきながらも、

やはりもう少し撮りたい病が疼いてしまった。

少しだけ、もう少しだけ。

Adams/Wabash駅で、あと一本、あと一本、とやってる間に23:00も過ぎ、

さすがにもうそろそろ帰るか、と帰路に着いた。

モチロン、後ろを振り返り振り返り。

相当にビビりまくってしまった我輩だ。

ま、安全に帰れるなら、いくらでも用心するに越したことはないのだよ。

部屋に戻って、シャワーを浴びてすぐに寝た。

何しろ翌日のサンフランシスコ便は、早朝6:25発なのでね。

Zzz・・・

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