朝、車掌のアナウンスで目を覚ました。あと5分で札幌らしい。

となりの鉄研野郎はすでに起きていた。

別にしゃべったりはしない。

窓の外を見たら・・・雨だった・・・。(T_T

今日は美瑛のパッチワークの路をチャリでまわる予定である。

雨が降っても変更がきくように予定を組んでいたので、

後日のサロベツ原野と入れ替えようかとも思ったが、

つまらん小細工をすると、どっちも失敗しそうだったので雨天決行である。

こんな時はなんだかんだで結局晴れたりするものだ。

週間予報では降水確率40%だし。

じゃ、行ってみよう!

6:30札幌に到着。

今朝は時間がない。

すぐにいつもの西通り北口の369番のロッカー(さぶろー君と名づけた)へ行き、

小さいカバンを出して、でかカバンをロッカーにたたきこむ!

6:54発旭川行きライラック1号に飛び乗る、

と言うほどでもないが結構急いで乗った。

となりには女の人が乗ってきたが、車内はガラガラだったので

別の席に移っていった。

どっか行って欲しかったのでほっとした。

うとうとしてるうちに旭川に到着。

乗換えて美瑛へ向かう。

長い地下通路を抜けて富良野線のホームに出ると、

今までいた旭川駅の雰囲気は全くなく、ローカルの駅丸出しだった。

ワンマンの列車に乗りこむと、向かい側の席に

Tシャツに青いジャージをはいて足を放りだし、ガムをクチャクチャやってる

不良少女っぽいのがいた。

「っぽい」というのは、私の目から見たら、

ただの野良少女(田舎の女の子。念のため)が

張り切ってるようにしか見えないからだ。

そこの女、態度をあらためて野良っぽくしたまえって感じである。

美瑛に着いた。

相変わらず雨。

やみそうにない気がしてきた。

駅前の観光案内所「四季の情報館」でMAPをGETし、

同じく駅前の松浦商店へ行ってレンタサイクルを試みる。

「マウンテンバイク貸してください」

「おぉっ!雨だよ。 いいの?」

ダメなら借りに来ないだろって思ったのは言うまでもない。

店の中には女2人がいて、あちらはシティサイクルを借りていた。

2人はカッパを着こんでいた。

なるほど!

その手があったのか・・・。

そんな物もってなかった私は、今朝札幌駅前のサンクスで買った

「環境にやさしいビニール傘」を片手に、

相棒となるマウンテンバイク・BIG BEARにまたがる。

ちょっとこいでから、上着を脱ぐことにした。

寒かったけど、背中に泥がはねたら着れなくなってしまう。

上着君、しばらくこのカバンの中で休んでいておくれ。

このせいで持ってた小さいカバンは、タオル・上着・カメラ・手帳などで

パンパンになってしまった。

かっちょわりー!

さっそく雨の中、

「美瑛パッチワークの路サイクリングを楽しむツアー」への1歩をこぎだしたのである。

雨が結構降ってきた。

むむー。

事前にインターネットからダウンロードしていた手帳サイズのMAPを見て、

北西の丘展望公園に向かう。

いきなりきつめの坂である。

両手で乗ってれば楽なんだろうが、

環境にやさしいビニール傘のせいで立ちこぎができない。

しかも前輪のギアがぶっ壊れてて、スムーズにチェンジできないばかりか、

1にチェンジできない。

最悪極まりない。

ちなみに私はきつい坂をのぼる時は前輪を1番軽くして、

後輪を1番重いままでのぼることにしているのだ。

展望台に到着。

先ほどのシティサイクルの2人がいた。

写真を撮って先へ進もうとしたら、いきなり電池が切れた。

このデジカメというやつは、とにかく電池を食う。

この日も、このあと何度も電池交換をさせられた。

あらためて、電池を交換して写真を撮り先に進む。

雨の降りが増してきた。

次はマイルドセブンの丘である。

途中、車が寄って来て、「マイルドセブンの丘ってこのへんですか?」

と助手席から聞いてきた。

知るかそんなもん。

地元の人じゃないぐらいわかるやろ!

と思ったが、八方美人ぶりを発揮し、「ちょっとわからないですけど」と言った。

車はさっさと行った。

車でまわるとは卑怯なり!

貴様らもこげ!こぎまくれ!!

「マイルドセブンの丘こっち」の看板が見えたのはすぐそこであった。

左を見ると・・・  なんと・・・  ものすごい坂だ。

坂だらけの所に住んでいる私が言うのだから、間違いなく急坂である。

環境にやさしいビニール傘がなくても、おそらくこいではのぼれまい。

おとなしくBIG BEARをおりて、おすことにした。

強烈な坂をおすこと6・7分ほど、ようやく景色が見渡せるようになった。

おおっ!雨ながら、なかなかな景色である。

のぼってきてよかった。

さて道はまだまだ続く。

今度は丘をまわりこむようにして

さっき曲がってきた道へ戻る。

これが大変だった。

ジャリ道で、雨のためチャリに乗ってくだっていくことができない。

おしまくっていくこと20分ほどかかったかな?

ようやく目標物の美田小学校に出た。

小さいながらきれいな学校である。

今まで見てきた小さなMAPは雨と、握ってたせいでボロボロになってしまった。

ついに断念し、家から持ってきていた、

「てくてく歩きA 札幌・富良野・函館 気ままに電車とバスの旅
      実業之日本社出版   定価1160円」

のMAPを見ることにする。 

いちいち出したりしまったりするのがこの上なくうっとおしい。

が、ぬれてボロボロになるのもイヤなので仕方ないとあきらめる。

波うつ丘をぬけて、親子の木へ向かう。

途中放牧場があり、モーモーさんがいた。

近づくとこっちを向いてくれる。

しかし、カメラを向けるとそっぽを向いてしまうので写真は横向きであきらめた。

またもやきつめの坂だ。

途中まで無理矢理こいだがあきらめた。

親子の木を見て、続いてセブンスターの木へ向かう。

川だか用水路だかの所を右に曲がると一直線!

のはずが、これもきっつい坂だ・・・。

もうこぐ気力もなく、おす。

ようやくのぼりきると、セブンスターの木のまわりには駐車場があり、

車が結構とまっている。

チャリは私以外いない・・・。

ひどいヤツらは観光バスで乗り付けて

私が写真を撮るのを邪魔しよる!!

お前達っ!!何で車でまわるんだ!?

このふぬけ野郎どもっ!!

車でまわるのは良しとしても、

水たまりの上を走る時に

速度を落とすぐらいのことはしろっ!

雨にぬれるのは良いが、

貴様らふぬけのはねた水をかぶるのは

むかつくんじゃい!

怒りをおさえ写真を撮りまする。

そこのふぬけ、早くどけって。

手前に写ってるチャリが我が相棒にして心の友、BIG BEAR号であります

ついに最後のポイント、ケンとメリーの木を残すのみであります。

くだりだけかと思いきや、またしてものぼりがあった。

が、無理矢理こぎとおした。

その後は、くだりばかりで、ケンとメリーの木も見終わり、戻ることにする。

が、落とし穴はここで待っていた。

車道に戻る手前の草の上でブレーキをかけたら

思いきりすべった。

が、こけたのはチャリだけで、私はひざをついただけですんだ。

身をていして、私を守ってくれるとは・・・

BIG BEARよ、ありがとう!!

ようやく松浦商店に戻り、パッチワークの路ツアーは終わった。

と同じに、BIG BEARとの悲しい別れが待っていた。

さらば心の友よ!

君の鍵ナンバーは覚えた!

また会おう!!

店の主人は、雨も降っていたし3時間分でいいよ、と言ったが、

時計を見たら、借りた時間から3時間13分であった。

実はあまり得などしていなかったことにガッカリする間もなく、昼飯へ向かう。

「純平」という店が、うまいとんかつを食わせるらしい。

行ってみると、居酒屋のような名前とは裏腹に、

ちょっとしたレストラン風で、はやっているようであった。

マンガが店内にギッシリある。

ただバラバラだったのにはガッカリした。

わけのわからん剣道マンガがあったが、くっだらなかったので

北斗の拳を読んでいた。

ラオウと対決しているところであった。

さて、料理の方はかなりウマイ!

しかもエビフライ定食のエビフライにタルタルソースがついてきた。

これはうれしい。やはりエビフライはタルタルソースである。

ちなみに名古屋でエビフライを頼むとソースではなく、

タルタルソースが出てくる。

名古屋人の私が言うのだから絶対である。

あとここに行ったら、ジュンドッグというのを食ってみましょう!

ここのオリジナル商品で、筒状のご飯の中に

具をつめこんで、レンジでチンっぽい食べ物である。

これがめっちゃんこウマイ!!

私が食ったのはカレーソーセージ。

さてさて、列車の時間が迫ってきたので、「純平」を後にして駅に戻る。

相変わらず雨はやまない。

列車に乗って、中富良野へ。

ファーム富田が目的地である。

ラベンダーのきれいなところと本に書いてあった。

駅から徒歩で20分ほどで着いた。

園内に入ると、ラベンダーアイスが目に付いた。

早速食う。

おおっ! まさにラベンダー!!

食ったことないけど。

かつてない、不思議な味だ。

以前のイカすみアイスとは大違いであった。

園内を見学したが、残念ながらラベンダーは季節が終わっていて

ただの草になってしまっていた。

無念この上ない。

遅咲きのラベンダーがあるらしかったのに・・・。

買い物をして、中富良野にもどり、富良野へ。

中富良野駅へ戻る途中の郵便局で金をおろす。

果たして足りるのかしら?

今度は北海道のへそ、北海道中心標を見に行く。

富良野の駅のこ線橋には、「北の国から」の写真がはられまくっていた。

が、誰も見ない。

当然か。

私はちょっとだけ見た。

が、どのシーンだかほとんどわからなかった。

中心標に行く前に富良野物産センターへ行く。

ここでは「北海道のどまんなか 通過証明書」を発行してくれるので、

のがさずにGETしておく。

9.6.17:15であった。

何も買わなくても無料でくれるらしいが、気がひけたのでちょっと買い物をした。

雨が激しくなってきた。

予想は大ハズレで晴れそうにない。

北海道中心標は富良野小学校の校庭にあるが、見学自由である。

海になってしまった校庭を横切って、中心標の写真を撮る。

富良野では唯我独尊というところでうまいカレーを食わせるらしいので

行ってみたらなぜかやってなかった。

私の他にも1人、店をのぞきに来たが、やってないのを見て去っていった。

もう1軒うまい店があるらしいのだがすでに閉まっていた。

仕方なく駅前を歩いていると、旭川行きがもうすぐ発車するという

放送が聞こえた。これ以上富良野にいても仕方ないので列車に飛び乗る。

列車の中で飯をどこで食うか本を見ているうちに寝てしまった。

旭川で車掌に起こされた。

この世に生まれて21年間で初めてである。

はずかしっ!

さて、目当ての店は駅から徒歩25分と書いてあったが、絶対間違いである。

全く近づくことができずに、断念。

仕方なく、モスバーガーへ。

ナンドッグ・シーザーサラダを食う。

ほう、ウマイ!

夏期限定らしいので、みなさん急いで食いましょう!

旭川駅に戻り、20:17家に電話。

すると学校から手紙がきてるという。

いつものくだらん会報誌かと思ったら、

ゼミの教授が退職願を出したという手紙らしい。

シャレになってない。

どういうことかわけもわからず、電話を切って

しばらく考えたがどうにもならないので、忘れることにした。

20:30発札幌行きスーパー宗谷4号で札幌へ戻る。

一緒に乗り込んだ酔っ払いどもがウルサイ。

死んでくれ。

札幌に着き、でかカバンを出す前にいつもの駅前のサンクスで夜食を買う。

今夜はシックにMEN'Sポッキーとウーロン茶である。

23:00発釧路行きおおぞら13号に乗る。

後ろの席の老夫婦が、若い(といっても40ぐらい)の夫婦と別れを惜しんでいる。

2世代が仲良くやってる見本のようであった。ああなりたいものである。

それに比べて、横のカップルはイチャつきすぎ。

目の毒だ。

死んでくれ。

さて列車は札幌を発車した。

私は明日の予定で悩んでいた。

釧路湿原と納沙布岬のどちらに先に行くかで悩みまくった。

車掌にいろいろ聞いた結果、予定を変更し、

朝1番で根室・納沙布岬へ行くことにした。

その時初めて知ったのだが、例えばA列車がある駅に到着して、

その駅を出るB列車の定時発車時刻がAの到着後3分以内の場合は、

AとBは接続(連絡)していないということらしい。

つまり3分後以降の場合は、A列車の到着が遅れたら

B列車は発車を待ってくれるらしい(一部例外もあるらしい)。

これを知らなかった私は危うく釧路湿原に行けなくなるところであった。

車掌さん、ありがとう!

私のような列車旅行者には必須の知恵であった。

これが吉と出るか凶と出るか・・・。

それは明日にならないとわからないのでありました。 ちゃんちゃん♪

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