- 4 May

翌朝4:00、電話のコール音で起床。

まさか寝過ごして、

ロビーからツアー会社がかけてきたのかと焦ったら、テレビだった。

焦らせやがって・・・。

目覚ましをかけるべきだろうなぁと思いながらも、

年老いた我輩はその気力すら生まれず、

6:00、7:00と寝ては起きを繰り返し、ようやくベッドを下りたのであった。

いつもの旅なら、朝日の前の写真を撮ったりナンヤカンヤと動き回ったものだがね。

ハノイには撮りたいものがないのだよ。

のんべんだらりと準備をし、

8:00にレストランへ朝飯を食いに行って、オーダーした瞬間にツアー会社が迎えに来た。

やむなし。

今日は世界遺産ハロン湾へ行く。

ガイドなどには「海の桂林」とあるが、

果たして「桂林」を知っている人は何人いるのだろうか。

それに桂林は中国。

ベトナム内においても、「海の桂林」を売り文句にするのは、

津和野を「小京都」というのとは違って、少々パンチ不足じゃないかと思ったぞ。

しかし、正直、ベトナムにはこれしか見たいものがない。

ほとんど読まなかった地球の歩き方ベトナム編で、奇跡的に目についたのが、

「ハロン湾クルーズは、現地に行ってから混載乗船するのが難しい」

という注意書き。

というわけで、おとなしく現地発着ツアーを申し込んでおいたのだ。

マイクロバスに乗り込んだのは、日本人ばかり約15名。

ハロン湾までは約3時間半。

↑雨が・・・。

しばらくして爆睡し、土産物屋を見学。

一心不乱に織物を織る学生を見て、もちろん土産は買わず。

また爆睡し、ハロン湾に着いたのは昼過ぎだった。


↑乗り場


↑船だらけ。こんなに多いとは・・・。

なかなか味のある造りのクルーズ船に乗り、メシを食わされる。

こういう時にさぁ、

家族連れとか新婚的夫婦と相席にするのは勘弁してほしいねぇ。

我輩が退屈になるじゃねぇか。

この空気を突破出来るほど、オープンな人間じゃないんだよ、我輩は。

朝飯を食ってなくても、あんまり食う気は起きないが、やむなく少し食った。

今日の天気予報は思いっきり雨。

しかし、そこは太陽王である偽スナフキン。

見事に晴れた。

少し沖合で、水上生活村とやらを見学。

小型の手漕ぎ船に乗り換え、近場を回って見ることができる。

自由参加のようではあるが、少々強引に乗り込みを勧められる。

まぁ我輩は乗る予定をしていたから、早速1番艦に乗り込み出発。

大して見るところはなくとも、波の無い海の上をスイスイと行くのは

気持ちの良いものであった。

これで漕げと言われたら、少々文句が出そうではある。

猛烈な湿気を想像していたのに、

水上のせいか、涼しく、かなり気持ちよかった。

その後、鍾乳洞の島へ。

まぁまぁだな。

沖永良部島でも思ったけど、

色が付いたライトアップはしなくて良いと思うね。

規模、美しさでは沖永良部の方が上だ。

クルーズの拠点バイチャイに帰ってきたのは16:00。

そこからまたマイクロバスで帰る。

帰り道の土産屋で、とあるコーヒーが目についた。

「コーヒーで高価なのは、ジャコウネコが食べたコーヒー豆。
 ウ○コから取って、洗うの。とても香ばしいのですよ」

と、ガイドが言っていた。

100グラムで約1,500円。

うーむ、確かに高価だ。

何の土産もいらないのだが、これだけは買ってみても良いかもな・・・。

というわけで、ネコのウ○ココーヒーを買ってきた。

しかし、帰国してから調べて知ったのだが、

ジャコウネコのコーヒー豆は本当に希少で高価なのだとか。

あんなに山積みで売ってたのに・・・?

怪しすぎる。

意味不明な動物のウ○ココーヒーじゃねぇだろうな・・・と思い始めたら、

飲めなくなってしまった、と記載しておく。

バスは快調に飛ばし、市街へは19:30過ぎに帰ってきた。

そのまま寝ても全く構わないところだったが、

帰る途中に窓から見えたナイトマーケットへ。

まぁ人が山ほどいて、ぶつかるのがメンドクサイ。

ガキはウロチョロするんじゃない!

とりあえず往復してみたが、欲しいものなんてなかった。

帰り道、ヨーロッパ人らしき人たちが数人入ってるレストラン発見。

どうやらここなら食っても大丈夫そうだ。

直感を信じ、パンプキンスープとスパゲティを食った。

美味かった。

腹がパンパンになってしまったが、とりあえず満足。

ホテルに着く間際、雨が降り出した。

土砂降りになる前に逃げ込めて良かったわ。

そういえば、小舟で乗り合わせた人が、昨日の夜も雨が凄かったと言っていたな。

この時期は夜にスコールが来るのかね。

まぁいいや。

寝るか。

Zzz・・・

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第一話 ハノイへ  第二話 不思議な湾

第三話 予想通りの展開

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