年末の旅行を迎える前に、
休日出勤をした振休をもらえたので、三連休になった12月12、13、14。 前週の夜中に我輩は色々と考えた。 どこへ行くかと。 まず候補に上がったのは壱岐・対馬。 なかなか行きづらいから、この休みにやっつけてしまうのも手かな。 もしくは屋久島の縄文杉。 これも3日ないと行きづらい。 いずれも甲乙つけがたく、頭を悩ませていた。 特に嫌なのが、準備が遅くなったせいで、 新幹線やらが普通の値段になってしまい、割と高くつくことだ。 だったら普通の休みに行けば良いんじゃないの? いやいやしかし・・・。 うーん、海外行ってみる? っと、早速調べてみたら、シェムリアップへの安いチケットが残っているじゃないか。 え、これはエエんちゃうの? アンコールワットは、何とか撮り直しておきたいと思っていたわけで。 日が明けて月曜日。 H.I.Sの我輩担当者に連絡を取ったところ狙っていた大韓航空は満席になってしまった。 何だよ・・・。 どうすっかな、大人しく九州の東側を回ったり、 ハウステンボスのイルミネーションを撮ったりしようかね。 と、よく見たら、大韓航空の下に、アシアナ航空のチケットもある。 ルートも時間も値段もほとんど同じ。 予約手続きをしてみて、空いてたら行くか! 運を天に委ね、アシアナ航空のサイトにアクセスすると、 しっかり空きがあったので、サクッと予約して、アンコールワットへ行くことになった。 帰りはソウルで半日あり、ソウルでも撮り直しができるという1泊3日の撮り直し弾丸ツアー。 いやいや3日って・・・カンボジアの時間なんてないじゃんと思う人々よ、 よく考えて欲しい。 仮に旅行期間が4日あったとして、 カンボジアで過ごす時間は実質1日なのではないだろうか。 初日の夜遅くに着いて、2日目観光、3日目の朝に帰路に着くってのが一般的だとすると、 今回の我輩のルートは、実は行動時間は一緒なのだ。 時間がなくて・・・とか色々と考える前に、行ってみることをオススメする。 10年前から比べて大幅にレベルアップした我輩が、 3日で行けるアンコールワットと近郊の遺跡たちをご紹介しよう。 意外に世界は小さいのだ。
12 Dec - 前夜の飲み会をつつがなく終えて、10:00過ぎの新幹線に乗るべく荷物を詰める。 何度も書いてきたけど、最近本当に準備が悪い。 特に今年はあまりにも海外へ行き過ぎてしまったせいか、 荷物を準備せずに当日を迎えてしまっていることがある。 コレはマジでイカン。 一度ついてしまったクセはなかなか・・・ウ~ム。 福岡空港にはスターバックスがないので、車内にて出陣式。 ♪人間五十年~・・・。 コレで今回も快晴間違いなしや。 博多に着いたらまずはヨドバシカメラで5DMK3用の背面ガラスを購入。 5DsRに使ってきたのだけど、非常に質が良くて気に入ったのだ。 コレオススメでござるよ。 で、空港へ向かいチェックイン。 まずはソウルへ。 ここで2時間ほど待機し、 アンコールワットの最寄り空港であるシェムリアップへの便に乗り継ぐ。 直行便があるというのは大きい。 10年前はバンコクかホー・チ・ミンからの乗り継ぎぐらいしかなかったからな。 シェムリアップまでは5時間ぐらい。 アシアナ航空ってどうなんだろうと懐疑的だったが、機内はキレイだったし、 うるさくて有名な国民たちも割と静かに乗っていたので、特に問題なく快適だった。 で、シェムリアップ空港着は23:00前。 なんかかなりキレイになってるぞ。 かなり観光収入を得ているに違いない。 まずは到着口すぐのところにある窓口で観光ビザの発給を受ける。 ここは並ぶので、到着後すぐに向かうことをおすすめする。 観光ビザは30米ドルだ。 米ドル以外は受け付けないので、準備していくとよかろう。 さて、市内へはタクシーになるわけだが・・・誰も声を掛けてこないな。 こうなるとタクシー乗り場を探さねばならないので、これはこれで面倒だ。 タクシー乗り場は空港を出て左手。 市内までのチケットを買うと、運ちゃんが寄ってきた。 ホテルまでは約20分。 「明日は予定が決まっているの?」 よしきた、待ってたぜ。 人相が普通なら、もう他の人を探す方が面倒だからな! 偽「朝日を見に行くのとバルーンフライトは予約してるけど 「じゃあ案内するよ!」 ハイ決まり。 多少英語ができれば全然コレでいける。 後述するが、値段も日本で手配するよりリーズナブルである。 もっとも安心を買うと思えば、差額は気にならないかもしれないが。 翌朝は9:00に迎えに来るように頼んだ。 ホテルには日が回る直前に到着。 さすがに眠いので、ソッコーで寝ることにした。 Zzz・・・
早朝4:40起床。 眠い・・・。 今日はHISで手配してきた朝日ツアーに参加する。 昨日のホテルの到着が遅かったので、 タクシーやらを準備する自信がなかったから、日本で申し込んできたのだ。 10年前はアンコールワットで朝日が見られるとは露知らず、 帰国してから少し後悔していたのだ。 5:15、迎えのワゴンに乗り、アンコールワットに向かう。 車内は一杯。 そして道中もアンコールワットに向かうであろうトゥクトゥク(原付)が沢山。 これは予定外である。 ゲートで1日パスを購入。 これには写真がその場で撮ってくれる顔写真がプリントされるのだけど、 前回に比べて老いたことよ。 あの時は海外旅行3回目。 10年の時を経て再び来ようとは、全く想像もしていなかった。 アンコールワットに到着すると、もうかなり沢山の人が入り込んでいる。 これはもしやマズイんじゃないの? しかも空は段々明るくなってきている。 焦る我輩の気も知らず、ガイドがノンビリと解説をする。 イライライライラ・・・。 「6:30にはここへ帰ってきて下さい」 はぁ? 朝日が昇るのが6:30少し前。 そんな時間じゃ見れないだろ。 ってことで、我輩はトゥクトゥクを拾って帰るから置いていってもらうように頼んで、 足早に撮影ポイントへ。 撮る場所は決めている。 前回、最後に立ち寄った、アンコールワットの塔が5本見える池の手前だ。 しかし・・・ここはもうすでにトンデモナイ人の数。 オーマイガッ・・・。 しかし何とかして撮るべく移動。 躊躇したが池の中に三脚を立てることで画角を確保した。 ヤレヤレだわい。 見てこの人の数。 何時から来てるのよ。 冬の時期はアンコールワットに向かって右側から日が昇るようで、 期せずしてまぁまぁのアングルになった。 逆に夏場はあまり良い画角が確保できないかもしれないな。 結局池の近くをウロウロしてアンコールワットの上に日が昇るまで撮った。 アンコールワットに近いところで撮っていたので、日が昇ったのは7:00過ぎ。 ツアーの人たちは日の出は見えたのだろうか。 やはり満足するためには個人旅行じゃないとな。 しっかし暑い。 日が昇って気温は30度を超えてきた感じだ。 今年は暖冬とはいえ、冬真っ只中の日本から来た身体がビックリして汗が出まくる。 あー鬱陶しい。 ただやることはやらねば後悔するので、しっかりと撮ってホテルへ帰る。 アンコールワットを出たところにいたトゥクトゥクドライバーが声を掛けてきたので、 5ドルと言うのを値切って3ドルで乗った。 しかしドライバーは我輩のホテルが分からず、市内をグルグル。 最初はドライブで良いかなと思っていたのだけど、あまりに迷っている気がしてきたので、 場所を教えて、帰り着いたら8:00前だった。 朝メシを食い、荷物を詰めてチェックアウト。 荷物はタクシーに積むか迷ったが、ホテルに預けておくことにした。 さて、帰国便が飛ぶ23:50の2時間前までが観光タイム。 基本、見所は前回行ってしまっているので、同じところを回ることになる。 行きたいところをドライバーに伝え、順番を決めてもらうが、 アンコールワットは午後でないと逆光になるので、 それだけは最後になるようにしてもらった。 まず最初はバンテアイ・スレイに行くようだ。 外は暑くてたまらんが、クーラーがキンキンなので快適である。 バンテアイ・スレイも少し駐車場が整備されたんじゃないかな。 前来た時とは少し感じが違った。 ここは彫刻が綺麗に遺っていて、東洋のモナリザなる天女の彫刻がある。
遺跡の中は観光客でビッシリ。 なかなかに鬱陶しい。 特に日本人と中国人ののツアー客は、 混んでいるのにスペースをとって説明をしているので、 たまらなく鬱陶しい。 脇にどかんか貴様ら。 バチバチと写真を撮って撤退。 続いてタ・プロム。 例のラピュタのイメージとかいう遺跡だが、 阿蘇のラピュタの道と同様、特にラピュタ感はない。 ここは林の中にあるので、全体的に薄暗くなってしまう。 前回撮ったのはほとんどが手ブレていたので、少々ガッカリしたものである。 今回は画素数がデカ過ぎてブレが目立ちかねないので、 しっかりと気を付けて撮った。 ここは雰囲気が好きではあるのだけどやはり観光客が多過ぎて、 とにかく見て回るのが大変だった。 ガッツリ見て回ったので、 ドライバーが連れていきたがっていた遺跡には時間的に行けなくなったようだ。 気球の時間が14:00なのがジャマだな・・・。 チッ。 続いて行くのはアンコールトムのバイヨン。 アンコールトムは広くて他にも遺跡はあるのだけどバイヨン以外はパスすることにした。 バイヨンこそ、もう一度ちゃんと見たいと思っていた遺跡なのでね。 まずは外をぐるっと見てから中に入る。 大きな顔の彫像があり、とても良い雰囲気の遺跡なのだ。 階段を上ったり下りたり、窓から覗いてみたり、とにかく色々とやってみた。 ここはアンコールワットよりもオススメなのである。 さて、気球の時間までの繋ぎに遺跡を1つ見学し、 14:00になったので、一旦ホテルへ。 気球ツアーのお迎えが来るハズである。 この気球ツアーは1人40ドル、と書いてあったのだが、 ツアーが2人からの催行で、行く人が我輩しかいないというから 2人分支払ったのだ。 何と日本円で金壱萬円也である。 現地で混載になったら1人分はキャッシュバックという話だったが、まぁ大体こういう時は1人になってしまうものだ。 しかし乗り場に着いて驚いたのは、 料金は1人20ドルだったってことだ。 ボッタクリ過ぎやろコレ!! やはり出来ることは自分でやらねばダメだ。 最近老いたせいか現地ツアーに頼りつつあるが、これではダメだな。 結局我輩は実質4人分の料金で気球に乗り込んだ。 この気球ってのはフワフワ飛ぶんじゃなくて、固定式で、上がって下りるだけである。 眼下にアンコールワットが見える。 ・・・が。 重機が写り込むぞ重機が!! オレこういうの嫌なのよねぇ。 妥協しないタイプだからして。 とりあえず撮るだけ撮って終わった。 「どうでしたか?」 偽「うーん、イマイチやね!」 苦笑するツアーガイド。 タクシーが迎えに来てるからってことでツアーガイドには帰ってもらい、 再びタクシーでアンコールワットへ。 もはや時間的にどこへも行ける感じではないので、あとはアンコールワットを見学して、 夜、ドライバーオススメのミュージカルを見て帰ることになる。 アンコールワットは夕日が沈むまでという途方もない見学時間が割り当てられてしまったので、 とにかくゆっくり見て回るのだが、 ここって実は朝撮った池の近くからの景色以外、特に見るべきものがないのよね、個人的に。 仕方なく壁画をブラブラと見て歩き、遺跡の頂上で休憩。 全く時間がモッタイナイわ。 とにかく時間を潰し、夕日に染まるアンコールワットを見ながら思った。 さすがにもう来ることはないだろうから、しっかり目に焼き付けておこうと。 18:00、夕日が沈んでホテルに戻り、プールで着替えてミュージカルを見に行く。 ここの運営は地元の人々から反発があるらしく、劇場の前では何だか抗議行動をやっていた。 知らん顔して中に入り、まずはバイキング形式のメシ。 正直、火が通っていないものは気が引けたので、食えるものは限られた。 ミュージカルはアンコールワット時代の物語っぽい。 劇場の上部に字幕があるのだが、字幕は英語と中国語のみ。 日本人がいないのも当然か。 我輩の語学力では字幕の読み取りと台詞の聞き取りに苦戦し、 楽しくというより、ずいぶん苦労した観劇であった。 料金も高いし、ここはあまりオススメできないね。 何だか疲れて空港へ。 ガイドはトータルで80ドルってことになってたのだけど、 チップ込みで100ドルあげたら驚いて喜んでいた。 良いドライバーには気前よく支払う方なのだよ。 ソウル行きは1時間のDelay。 眠くて眠くて死にそうだったが、寝たら起きられない気がしたので根性で起き続け、 乗った途端に爆睡した。 Zzz・・・
14 Dec- ソウルへは7:00着。 ソウルってここだけのために来るほどの見所はなくて、トランジットの時に見るので十分な所。 アメリカ旅行の時に立ち寄った時があまりに曇天だったので、今回ソウルも撮り直してしまうつもりで、 福岡への帰国便は18:30発にしてきた・・・のだが。 雨降り・・・。 マジかソウル・・・。 傘持ってねーし。 とりあえず入国し、スターバックスで朝メシを食いながら、日本時間の9:30を待つ。 そして時間になると同時にJALのホームページへアクセス! 2月の鹿児島↔沖縄の航空券をマイルで取ろうと思ったら、すでに満席だった。 オウノウ・・・。 これさー、往復便とも2ヶ月前からにした方が良いんじゃないの? ホント最近マイルで航空券取れなくなったわ。 仕方なく安い設定の航空券を購入した。 クソ腹立つ。 で、外は雨降りで傘もなく、わざわざ傘を買って出歩きたいというほどの思いもない。 とりあえず適当に出歩く。 そして適当にチケットを購入し、ショッピングセンターに入ると、韓国タミヤのショップがあった。 一時期のミニ四駆熱はとっくの昔に去ってはいたが、 覗いてみると、日本ではすでに売り切れて絶版のアイテムが多数。 我輩こういうのに弱いのよねぇ。 結局しこたま購入してしまった。 触ることになるんだろうかコレ・・・。 しかも単位を間違えて、ずいぶん高かったし。 少々後悔モードである。 もはや観光地を出歩く気分もなくなったので、空港へ戻り、 大人しく福岡へ帰ることにしたのだった。 いかがだろうか。 3日あれば、アンコールワットへ行けるのだ。 さぁ皆の衆、重いケツ上げて海外へ行きましょう。 <完> |