途中遠軽(えんがる)というところで目が覚めたので、

ちょっと車外へ出て、外の空気を吸う。

ここで、進行方向を反対にして、網走へ向かって列車は走る。

これまたこれまでと同じように、車掌のアナウンスで目を覚ました。

6:15網走に到着。

今回は携帯もちゃんと持って降りる。

3月と同じ間違いだけは避けなければ。

2日後のために、駅前でチャリを借りれるところを探したが見つからなかった。

これは後に、私の探索不足であったことが判明する。

さて、駅に戻ると1人の男が、切符の払い戻しとかなんとか言っている。

聞いてみると、釧路へ行くはずが、朝起きたら網走にいたとか言うのである。

北海道では各方面に向けて夜行列車が走っているのでわからなくもないが、

この間のダイヤ改正で、それまで釧路行きと網走行きの特急が

23:00に同時に発車していたのが、網走行きが22:09に繰り上がったので

乗り間違えるなんてことはないはずなんである。

しかも、乗り終えて網走まで来ておいて何を言うのか。

見ると、対応しているのは携帯を紛失した時にお世話になった、あのお方である。

よりによってあのお方に払い戻せとは

不届き千万っ!!

その首跳ね飛ばしてやるッ!!!

イカンイカン。

なんだか新撰組血風録の影響が・・・。

さて、6:42知床斜里へ向けて釧路行き普通列車に乗る。

窓の外には、私が3月に雪中行軍した道が見える・・・。

あの豪雪の中を歩いてた自分を投影してみたりした。

それにしても何で歩いたりしたのか・・・。

列車でも10分かかった。

頭が悪すぎたね。

まったくもって。

さてさて7:22、知床斜里(しれとこしゃり)に到着。

ここで便利なトイレは、徒歩1分のセイコーマートである。

セイコーマートは北海道ではかなり展開しているらしく、

様々なところで見ることができた。

携帯の充電は、網走駅の待合室のコンセントが使えます。

セイコーマートでおにぎり(おかか)を買って食う。

まだ観光案内所は閉まっていたが、窓口においてあった

観光案内パンフレットをここでもGET。

7:55、バスに乗って、知床五湖へ向かう。

途中、高校2年のとき学年旅行で行った「オシンコシンの滝」を

上から見下ろすことができた。

写真を撮る。

これはお得であった。

9:26にようやく知床五湖に到着。

遠かった。

当然、知床五湖一周をまわることにする。

一周約90分かかるらしい

一湖、ニ湖をまわる。

ここの湖の名前は一湖から五湖までとなっている。

たいがいの観光バス客はここで折り返して、駐車場に帰るらしい。

私は当然五湖完歩に向かう。

が・・・、不吉な看板を発見した。

「これより先は、人通りも少なく、クマとの遭遇の確率が高くなります。うんぬん」

なっ何ですとっ!?

こえーーーーっ

怖すぎるっす!!

すると後ろから1人の男が追いついてきた。

そいつも看板を眺めている。

「大丈夫っスよね」と声をかけた。

「大丈夫・・・じゃないかな」と答えよった。

結局一緒に歩くことにした。したというか、自然とそうなった。

この人は東北大法学部4年生で、今年、JR東日本に就職が決まった人だった。

東北大法学部といえば・・・

そうっ!

あの室井さん(踊る大捜査線ね)と同じ出身である。

彼も私と同じく、JR北海道フリー切符で北海道をまわりまくっているらしい。

しかも私のは普通車指定席用なのに対し、むこうのはグリーン車用であった。

リッチだ・・・。

ええのう。

この後、1時間後のバスでウトロ温泉に入ってから釧路に向かうらしい。

1時間後のバスというのは、さっき乗ってきたバスが、終点を折り返して

戻ってくるやつで、知床斜里まで行く。

私もそれに乗って帰れば、網走に帰っても12:00。

後日の予定の能取湖まで行けそうだっ!

これはいいぞっ!

さて、歩いてしばらく、後ろからクマ除けのベルの音が。

おっさんとおばはんで、おっさんの方が持っていた。

「あのベルについて行こう」ということになった。

クマというのは臆病らしく、人が近づくと逃げる傾向があるらしい。

で、物音を立てて歩いてください、という注意書きがさっきの看板にあった。

おっさんの後ろについて歩いていく。

なんだか自然と人が集まってくる。

やっぱりみんなクマが怖いのであろう。

きっとこの時おっさんは、

この世に生を受けて以来

最も信頼されたであろう。

ただ悲しいことに信頼されているのは、

おっさんではなくベルなのだが・・・。

おっさん(のベル)の協力もあって、一周無事にまわり終えると10:18。

当初の予定の13:52発のバスの1本前、

さっき書いた折り返しの10:23に乗れそうである。

とりあえず、土産を買いに店に入る。

東北君も一緒である。

クマ除けのベルなどを買って、レジに行くと、東北君がすでに並んでいた。

さて、私の番である。

すると値段がわからないらしい。

おいおっさん、急いどんねん。

値札見に行ってる場合じゃないやろ!

店を出てみると、10:23ギリギリであった。

が、いるはずのバスがおらず、東北君もいない。

おい、マジで!?

おいてきぼりってか!?

東北君!

君、私がそのバスに乗るの知ってるやん!

待たせてくれよ!!

終わった・・・。

次のバスは元の予定であった13:52・・・。

3時間半もあるって!!

何しとけっちゅうねん!!

(大激怒)

イラつくというか、悲しいというか、やりきれない気持ちでしばらく過ごす。

見ると、ちょっと行ったところに展望台がある。

ヒマすぎるので、とことんのんびり歩いたのに、5分で着いた。

景色を見て、写真を撮る。

東北めっ!

ここは見てないだろうっ がははのは!

むなしい・・・。

結局この後ここに3度来ることになる。

もう1度店に入って、今度はゆっくり土産を買う。

テレカも買えた。

腹がへったので、バターポテトを食う。

おおっこれはウマイ!!

はっはっはっ

東北め、こんなウマイものも食わずに帰るとはっ!!

さらにここ限定とかいう、こけももジュースを飲む。

??

なんだか飲んだことある味だが、ちょっと思い出せない。

さてどうしようもないので、もう1度五湖をまわることにする。

デジカメのデータを見ると、五湖の看板のうち、

二湖と三湖がないので撮りに行く。

今度は人がほとんどいない・・・。

静かすぎる・・・。

ちょっとした物音で心臓が飛び出そうであった。

私が臆病なのもそうだが、

本当に怖いんだぞ!!!!

二湖から駐車場に戻るルートはさっき通らなかったので、

今度はここを通って、駐車場に帰る。

これで、知床五湖のルートを全て完歩したこととなった。

まわり終えても、まだ1時間もある。

再び店に入り、今度は「はまなすこけももソフトクリーム」を食う。

ほうほう、なるほどねぇ。

こんな味がするものなのか。

わはははっ

東北め、こんなレアソフトクリームまで食い逃すとは!

慌てるこじきはもらいが少ないとはこのことだっ!

おや、ラベンダーと違ってコーンにしっかり入ってない。

減点だ。

しっかりつめとかんかい、この商売上手め!!

むむっ、目の前で同じのを食っていた女の1人がコーンをごみ箱に捨てた。

おいっ!!

良いとこ取りとは卑怯なりっ!!

全く近頃の女は・・・うんぬん。

さて、待ち焦がれたバスが到着した。

待ちわびたぞーー!!

東北に置き去りにされ、1人斜里へ。

ま、どうせ1人旅である。

1人旅というか、

独り旅の方がいいような気がしてきた。

これからはこう呼ぶことにしよう。

良い響きだ。

さみしげである。

当初の予定で変更した通り、網走には向かわず、釧路から札幌へ帰る。

斜里駅に着くと15:00。

すると温泉で着替えたのか、衣装替えした東北がいた。

当然しゃべったりはしない。

むこうもしゃべってこなかったので、これでいいのである。

ところで、網走から帰るより、釧路から帰ったほうが早いというのが

疑問だという人がいるといけないので、念のため説明しておくと、

網走行きが来るのは16:30。

それに対して、釧路行きが来るのは15:18。

というわけで、釧路まで行った方が早いという事態になるのです。

ま、18分の違いなんだけどね。これが大違いなのは後ほど。

16:30まで斜里町の博物館に行ってもよかったんだが、

なんだかあまり興味がわかなかったのでやめた。

列車が来たので、乗りこむ。

東北も乗っていた。

降りろっ貴様!!

そんなことなどつゆ知らず、列車は釧路に向かいます。

さて、席に座っていると、前の席には女子校生らしき一団が。

その中の1人が宇多田ヒカルにそっくり太郎であった。

10人が見たら8.5人は似てると言うであろう。

そんなことは置いといて、列車はどんどこ進んで18:24釧路に到着。

すると、向こうのホームにはすでに札幌へ向かう、

18:35発スーパーおおぞら12号がいたので乗りこむ。

発車してしばらく、強烈に腹がへってきた。

うるさいぞ腹の虫!

仕方なく、駅弁を食うことにする。駅弁を食うなんて一体いつぶりだろう。

前に食ったのがいつなのか、記憶にもない。

おそらく6・7年は間違いなく食ってないだろう。

だいたい駅弁というのは理不尽のかたまりで、あの冷えきった飯に

1000円以上の値段など、ぼったくりもいいとこである。

ま、うんちくはこのへんでやめといて、買った「かにめし」を食う。

810円とパンフレットにあったのに、

ポカリスエットとあわせて1330円だったのはなぜだろう。

うーむ。

うんちくをぬかした後で悪いが、ま、なかなかの味・・・である。

腹がへっている時の駅弁はウマイ、ということにしておこう。

文句あるかっっ!!!

さらにデザートに帯広で積み込んだアイスクリームを食った。

酪農のメッカであるこのへんだから当然うまいのだ。

が、買う時に、「雪印と四つ葉がありますが」と言われた。

当然四つ葉の方を買った。

ギャグで腹をくだしてはシャレにならない。(注)食中毒事件の直後でした。

最悪なことに、

つ・・・ついに泣き赤子に出くわしてしまった・・・。

私の旅の雰囲気をいつもぶち壊す泣き赤子・・・。

親っ!

だまらせろ!

あーイライラする!

その口閉じて縫ったろかっ!?

こんな時、親が「うるさい!」と言ってぶったりすると、

最悪である。

ほったらかしにして泣きまくるのもムカツクが、

中途半端に怒って火に油を注ぐというか、

ロケットブースターに点火するような親が

最も困る。

この親はほったらかしであった。

殺したくなるぐらいムカツク。

貴様らの貸し切り車両ではないのだぞ!!

がまんしていると、泣きつかれたのか、泣き赤子は寝たようで静かになった。

そのまま永遠の眠りについてほしいものである。

そこまででなくても、せめて札幌に着くまで寝ててくれ

と思ったのは私だけではないだろう。

さて、列車は車掌によると2分遅れで運転中らしい。

一時、6分遅れていたので、だいぶ盛りかえしてきたようだ。

そのまま22:21札幌に到着。

泣き赤子は静かなままだった。

ここで気づいたんだが、

昨日札幌を出て網走、知床、釧路をまわって札幌に帰ってきたわけで、

この1日で道東をぐるっとまわってきたことになった。

札幌に到着後、コンビニに走り、再び環境にやさしいビニール傘を買う。

週間天気予報がくもりで降水確率40%だったからである。

これはあの忌まわしき美瑛と同じ予報である。

そして、370番のロッカーへ行って、2日ぶりにでかカバンに再会する。

でかカバンと小さいカバンを持って改札を通ろうとすると、

網走からのオホーツク8号が今到着したようだ。

18分の差がいかに大きいかが、おわかりいただけたかな?

準備するだけの時間が稼げたわけです。

ホームに上がると、特急利尻が入って来た。

これに乗って、ついに念願の稚内に突入である。

車内はメチャメチャ混んでいた。

なんじゃこりゃ。

これは予想外。

さらに予想外なことに、車内の壁にはコンセントが!!

なんとっ!!

さっそく携帯の充電を試みる。

おおっ! ダミーではなかった。

すごい設備である。

というわけで、利尻に乗る時は何とかして窓側を取りましょう。

携帯の充電ができます。

これで明日稚内から遠慮なくメールが出せる!

なぜなら明日も利尻に乗るからである。

23:00稚内に向けて特急利尻、発車。

車掌の検札で、指定席券もないのに、指定席に座っていた者どもが

次々と検挙されていく。

いいぞ車掌!不正を許すな!!

後ろの席から、「嫌いになった?友達として好き?」とか言うのが聞こえてきた。

えらい切羽詰ってんなぁと思い、何気なく窓に映る後ろの人を見たら、豚がいた。

いや、人か?

違う豚だ。

テメェ、誰かと付き合ってんのかぁ!?

オレでさえ、オレでさえ〜〜〜〜っ!!

涙にくれつつ、眠りについたのであります。

戻る  進む