05 May-

3時間の睡眠で、4:00起床。

我輩の旅行史上最大のバクチ決行の朝が来た。

No Play, No Errorより、

Try and Errorを・・・いや、

Try and No Errorを

選ぶのだ!

確か地下鉄は5:00ぐらいから動き始めるハズ。

早速支度して、5:12発の地下鉄でキングスクロス駅へ向かう。

途中、我が師シャーロック・ホームズの事務所がある

Baker Street(ベーカーストリート)駅を通った。

今回の旅では、時間的に、師に会うのは難しそうだ。

キングスクロス駅に着いたのは、5:50。

さぁ急げ!

乗車券窓口には一番乗り。

早速昨日準備した紙を見せる。

偽「This ticket, please.(このチケットをくれ)」

    Depart               Arrive

London,King's Cross    →    Edinburgh

   Time/Date            Time/Date

 6:15/05 May        11:00/05 May

       Single Ticket   Adult 1

           Standard Class

何とも涙ぐましい努力じゃないの。

「これだけを見て、乗車券をくれっ!」

という我輩の魂の叫びが聞こえそうな紙だ。

しかし、英国人には、その叫びは聞こえなかったらしく、

色々聞かれることとなった。

「Edinburgh・・・Single or return?
(エディンバラね・・・、片道?往復?)」

偽「Single.(片道って書いてあるやろ!)」

「帰って来ないのかい?」

偽「By bus.(バスで帰ってくるで)」

「了解だ。ペラペラペラペラペラリーノ」

偽「??Standard Class?(2等席でいいよ?)」

ダメだ、全く分からん!!

「ペラペラペラペラペラリーノ。

 ペラペラペラペラペラリーノ、

 (画面を見せて)97ポンド」

お支払いか!?

偽「Can I use VISA?(VISAカード使える?)」

「VISA? O.K.」

すると、男は電卓のような物を取り出して、

我輩のVISAカードを差し込んだ。

「Push your PIN number.(暗証番号を押しな)」

暗証番号??

何せ我輩は現金主義。

カードなんてろくに使ったこともない。

暗証番号って何だ・・・。

『現金その場限り!!』

わけの分からん標語が頭に浮かんだその時、

夜行バスの予約をした時のことが頭をよぎった。

カードの裏の16桁の番号の後にある3桁の数字。

『この番号は、カードホルダーであるあなただけが使える番号です』

という注意書きがあったのを思い出した!!

これのことかっ!!
↑この間約15秒。

押そうとしたら、駅員は電卓のような機械を引っ込めて言った。

「Don't you know PIN number?(暗証番号知らないのか?)

 ペラリーノ、sign here.(ここにサインしな)」

結局、何が何やら分からぬまま、

気付けば我輩の手には乗車券が握られていた。

「ペラペラペラペラペラリーノ」

偽「何番線?」

「今、6:00だ。

 ペラリーノ、10分前」

何や、マジでコイツの言ってることは何も分からん。

偽「Thank you」

とにかく逃げるようにして、窓口を後にした。

『暗証番号=3桁の数字』

この誤りが、致命傷となることを、

我輩はまだ知らなかった・・・。

あまりの英語の分からなさに

ガックリしながら眺める電光掲示板には、

 6:15 EDINBURGH とあるが、まだ乗り場は表示されていない。

一体何番線なんだ!?

ヤキモキしてきた6:05、「NO.5」と表示され、人が一気に動き始めた。

なるほど、さっきの10分前ってのはこのことか。

乗り違えでもしたら、

全てが闇に包まれてしまう。

再三行き先を確認して乗車。

座席には、乗車券の半券のような物が突き刺さっている。

これは、指定席を意味する。

刺さってない席を探して座る。

かなり混みそうだ。

D号車の進行方向に向かって右側に座ることにした。

これが、実にナイスチョイスであった。

列車は定刻にキングスクロス駅を発車。

意外に速いぞこの列車。

びゅんびゅん行くぞ。

ポーン

お・・・車内放送か。

行き先を確認せねば。

「ペラペラペラペラペラリーノ、GNER service.
 
多分「JRをご利用いただきまして・・・」みたいなことを言っている。
 ペラペラペラペラペラリーノ。

 ペラペラペラペラペラリーノ、

 for Edinburgh, Waverley station.(エディンバラ・ウェーバリー駅行きです)

よっしゃ。

ひと安心して、胸を撫で下ろす。

にしても・・・昼間の特急にしたのは正解かも。

素晴らしい景色だ。

列車は、美瑛のような美しい景色の中をかっ飛ばす。

しかし腹が減った。

そして眠い。

頭痛を伴う眠気だ。

エディンバラが終着駅なので寝過ごすことはないが、

昨夜のこともあって、恐くて寝れない。

このヒリヒリとした緊張感こそ、まさに我が旅。

ぬるく目的地に着いたりなどしないのだ。

腹が減ったので、売店でサンドイッチとコーラを買い、

30分ほど寝て、9:30からはちゃんと景色を見た。

こちらの方の町には、大なり小なり教会があって、

それがなかなかの造りである。

たとえばこんな風。

Darham (ダラム)

←実は有名な大聖堂だったらしい。

他にも良い眺めは盛りだくさん。

これから渡る鉄橋

そしてその鉄橋からの眺め
       ↓
Berwick Up on Tweed (バーウィックアップオントゥイード)

車窓の中で、一番綺麗だった街
駅で手を振ってくれた坊やは元気かな。

気に入った風景をバシバシ撮ろうとするのだけど、

いかんせん列車の速度が速過ぎて、

シャッターチャンスは一瞬。

必死になってシャッターを切る。

その他にも、丘の上に、ラピュタに出てきそうな

デッカイ像なんかがあったり(後日の調査で「北の天使」だと判明)、

海を臨む絶壁に朽ちた教会があったり、

全く退屈しない景色の連続で、

金二万円也を余分に払った価値は十分にあった。

『途中で止まる』『時刻表はあてにならない』などと

散々脅された英国列車の旅は、ほぼ定刻通りに終わりを迎えた。

11:12エディンバラ・ウェーバリー駅に到着。

到着ホームは道路に直結していた。

車内で切符の確認があるだけで、

改札というのは無いようだな。

とりあえず、ホームの本屋へ行き、地図帳を買う。

今夜のバス乗り場を確認したいし、記念にもなるし。

ついでに車雑誌も購入。

海外の雑誌だけに、日本では売ってない車満載だ。

レジで「チョコレートいかが?」 と言われたので、

レーズンとアーモンド入りのくそデカイ板チョコも衝動買い。

さ、まずはエディンバラコーチステーションへ。

Coach(コーチ) とは、直訳すれば馬車のことで、

長距離バスのことを指す。

昨夜ホテルマンに「イエス」 の確認をしたとはいえ、

やはり「ペラリーノ」 が気になる我輩は、

果たしてこの紙切れチケットで乗れるのかどうかが、

ずっと気になっていたのだ。

万が一乗れなかったりすると、帰国出来なくなる可能性がある。

懸念は全て払拭してから観光するのだ。

駅のスロープを上がっていくと、

そこにはエディンバラの街並みが広がっていた。

ウオーッ

マジか!?

マジかエディンバラ!!

素晴らしすぎる!!

バシバシ写真を撮りながら、コーチステーションへ。

チケットを見せて、

偽「このバスは何時にここに来ますか?」

「(チケットの時間を指差して)22:00だよ」

いやいや、そんなもん分かっとるっちゅうねん。

何時からここに停まってんのかを聞きたいんじゃい。

オーケー分かってる。

オレの英会話力が足らないんだろ?

でもそのへんは行間読んでくれよ。

オレの目が必死にテレパシーを送ってるやろ。

聞くんじゃない!

感じろ!!

ダメか・・・。

22:00以上の回答は得られなかった。

偽「どの乗り場だい?」

「F. ペラリーノ」←実はG乗り場だった。

偽「Thank you」

しかし会話が普通に続いたことから、

この紙切れチケットで

乗れないということはなさそうだ。

懸念なからん。

不安がやや解消されたところで、

まずはトイレついでに、パスポートやクレジットカードが

ちゃんとあるかどうかを確認しようと思ったら、

トイレは有料。(20ペンス)

こちらのトイレは、ほとんど有料だった。

荷物チェックを終えて、まずはカールトンヒルに行く。

ここの景色を見たさに、遥々来たようなものだ。

坂の多い街だな。

ぐりーっと坂を登っていくと、

公園の入口らしき階段が見えた。

前を歩いていた女の人いわく、7年前と同じらしい。

階段と坂道を登りきって振り返ると・・・

そこにはエディンバラの絶景が広がっていた!!

これはマジで

素晴らしい眺めだよ!!

ぐる~っとひと回りして景色を眺める。

四方八方ともにサイコー!!

エディンバラに来て本ッ当に良かったと心の底から思った。

フォース湾に浮かぶ島・・・あそこに行ってみたいが、

今回の日程では無理だ・・・。

無念。

この広場には、12本の柱のオブジェもある。

予算不足で12本止まりになっているらしい。

言わなきゃ分からないだろうに。

スコティッシュは正直者なり。

いやぁ大いに景色を堪能させてもらった。

さて、手元流動性が薄くなってきたので、

虎の子の日本円金二万円也を両替する。

しまった、スコットランド銀行のお札が出てきた。

これは日本では両替できない

ワールドガイドに書いてあった気がする。

使い切れるか心配しながら、Royal Mile(ロイヤルマイル) へ。

ホリールード宮殿からエディンバラ城へ伸びるこの道は、

観光のメインストリート。

路地の至る所に、我輩の心をくすぐる建物が盛りだくさん。

またバシバシ写真を撮りながらエディンバラ城まで歩く。

すると、大砲の音が轟いた。

この城では、毎日13:00に大砲をぶっ放している。

なぜ13:00なのかは謎だ。

さて、エディンバラ城。

言わずと知れた、田舎者は追い返されるエジンベアの城だ。

消え去り草を使って中に入り、さっそく日本語の案内本を買う。

こ・・・「公式ガイドブック」?

まさにドラクエの攻略本みたいなネーミングだな。

さ、「かわきの壷」はどこだ。

ぐる~っと坂を登りながら、色々な建物を見学する。

そして、ここの景色も最高だ。

絶景極まりない。

ありとあらゆる景色に見入りながら、

てっぺんの城郭へ。

王家の宝なんかを見るものの、

予想通り細かい展示物は意味不明だ。

やはり海外では、有無を言わせぬ絶景を見るべし。

たっぷり歩き回って城を出る。

出てすぐのところに、スコットランド名産のタータン(織物)の店があった。

安いマフラーとテディベアを購入。

生まれて初めてマフラーを買った。

当然生まれてこの方マフラーなんて巻いたことはないし、

巻く予定は、無い。

ただの記念だな。

ここではタータンを織っているところを見ることも出来た。

さて、ロイヤルマイルをどんどん下って、

聖ジャイルズ大聖堂なんかを見ながら、ホリールード宮殿へ向かう。

聖ジャイルズ大聖堂は改修中で、外観は見れなくて残念だったが、

中のステンドグラスは、それは綺麗だった。

お、スタバだ。

意外にまだ時間がある。

ホリールード宮殿の後どうするかも含め、

今日これからの作戦会議を行うこととする。

昨日の『ココア飲めない事件』もあり、

メニューをよく見ると、確かにココアの文字は無い。

UKの人々はココアを飲まないのかなぁ、と思っていると、

「Chocolate」 の文字が目に飛び込んできた。

これかっ!?

したり顔で、スコティッシュに挑む。

偽「Ice Chocolate, please.(アイスココアを出しな)」

「Ice Chocolate?(アイスチョコレート?)」

何だ、また違ったか?

いや、そんなハズはない。

さぁよこせ。

「旦那、アイスチョコレートってなぁ・・・

チョコレートフラペチーノのことかい??」

偽「・・・yah.(そ・・・その通りだ)

違うやろ偽スナフキン!!

「ペラペラペラペラ、マシュマロ、ペラリーノ?」

何だ、もう何言ってんのか分かんねぇ。

好きにしてくれ。

すると、グリグリと生クリームが乗せられた

チョコレートフラペチーノが出てきた。


 ↑動揺のあまり、ピンボケ・・・

別に食いたくもないチョコレートフラペチーノ片手に、席につく。

あぁ何でオレはこんなん食ってるんだっけ。

自問自答しながらワールドガイドを読んでいると、

ウェーバリー駅前にあったスコット記念塔に登れることが判明した。

17:30までか。

行けそうだな。

というか、行くのだ。

さっさとチョコレートフラペチーノをすすって、

ホリールード宮殿へ向かう。

途中、スコットランドの生活を人形で見せる家に入りながら、

14:30前、ホリールード宮殿に到着。

女王の宝石なんかを見れる建物が隣接していて、

共通の入場券もあったが、

この手のものがつまらないのは十分に勉強させてもらってきた。

宮殿だけの入場券を買う。

そして、やはり日本語音声ガイドは借りない。

そうすると、分かりきってはいたが、

何が何かサッパリ分からない。

あ~キレイだな~程度に感心して、

他の観光客をごぼう抜きしながらどんどん歩いていく。

すると、朽ちた教会跡に着いた。

屋根は崩れ落ち、そのままに遺されている。

晴れた天気とのコントラストが何とも言えんな。

さ、これでホリールード宮殿はおしまいだ。

さっさとスコット記念塔に行かねば。

来た道とは違う道で、駅前に戻る。

すると、朝にはいなかったバグパイプのおじさんが。

←スカートは正装である。

バグパイプはケルト民族の伝統的な楽器で、

我輩はこういう音色が大好きなのだ。
(↑さっきエディンバラに来た記念にCD買った)

しばらく聴き入った。

そしてスコット記念塔に登る。(3ポンド)

狭い螺旋階段をグルグルグルグルと登っていく。

一番上は工事中で行けなかったが、かなり上まで行けた。

広がるエディンバラの街並みをぼーっと眺めていると、

バグパイプの曲が「アメージング・グレース」になった。

何ちゅうベストマッチな曲を演奏してくれるんだオッサン!

感動し過ぎて鳥肌が立った。

アメージング・グレースが終わるまで景色を見て、

余韻に浸りながら地上に戻る。

これで今日のノルマは達成した。

ん~、実に良い天気になった。

別にもうすることもないので、新市街をちょっと歩いて、

またカールトンヒルへ行くことにする。

駅を挟んで、北側が新市街、南側が旧市街。

さっき歩いたロイヤルマイルは旧市街にある。

北側は、整然とした道が引かれてて、確かに建物も新しいっぽい。

いやぁ、どこを見ても飽きることがないな。

さて、この時からである。

我輩の足がおかしくなったのは・・・。

カールトンヒルへ行く前に、一旦コーチステーションに立ち寄り、

夜行バスの時間を再度確認することにした。

すると、ロッカーがある。

こりゃあ良い。

足が痛くて、重い荷物がツライのだ。

3ポンドか。

コインが無いので、コーヒーを買ってお札を崩す。

もちろん英語で交渉して、ジャリ銭でおつりをもらったのだ。

「ロッカーが使いたいんだ」 とね。

1回600円か・・・。

死ぬほど高いな。

カメラだけを持って、あとは全部放り込む。

しかし閉めた瞬間に思い出した。

カメラのメモリーを入れ換え忘れたってことを・・・。

結局15秒ほどの間に、1,200円も使い込んでしまったのであった。

恐るべき物価の高さだな。

そんなに高所得な国なのだろうか。

まあいい。

重かったカバンから開放され、

飛ぶように広場へ向かう・・・ハズだった。

が、左足がおかしい。

痛すぎる。

一歩一歩が非常に苦しい。

思うに、慣れない硬い石畳を

クッションゼロのクラークスを履いて歩き回ったせいだろう。

それもそうか。

寝ず、食わず、1つでも多くの観光ポイントを回るため、

連日歩きづめなのだから。

普段何の運動もしてない体にガタがくるのも頷ける。

痛い足をかばいながら、カールトンヒルへ。

もう何度見ても絶景だな。

痛みも吹き飛ぶわ。

我輩はこれから世界の至る所で絶景を目にすることだろう。

しかし、この景色を一生忘れないぞ。

まだまだ陽の高いエディンバラの景色を眺めながら、

我輩は心に誓った。

さ、まだまだ明るい。

ショッピングセンターをうろつくうち、気になったことがひとつ。

エディンバラ城の絵葉書で、我輩の見てない景色があった。

しかも、これがまたキレイなのだ。

是非この目で見たい。

こうなったら行くしかない。

またしてもロイヤルマイルへ行く。

途中分岐する道があって、右へ登るとエディンバラ城。

あの写真のアングルからすると、左の坂を下ったところにありそうだ。

少し行くと、崖の下から城を見上げられた。

下から見ると、すごい所に建てたもんだと感心させられる。

ぐるりーっと城の周りを歩いていくと、公園があった。

前述の絵葉書は、ここの写真だった。

パシャッ

写真を撮って公園の坂道を登ると、駅前通りだった。

こんな近くにあったのね。

時間は19:50。

ロンドンよりは遅くまで開いてるお店も、そろそろ店じまい。

靴屋に入ったら、「20:00に閉まるよ」と言われた。

そしてこのとき分かったのだが、

我輩は数字が聞き取れない。

全く、といってもいい。

これはこれでショックな事態だったが、

ショッピングセンターの店が次々閉まっていくのは、

もっとショックな事態であった。

もはやここもぶらぶら出来ない。

そういえば腹が減った。

列車の中のサンドイッチと、

意図せぬチョコレートフラペチーノを食っただけだ。

最後の晩ぐらいちゃんと食いたいし、もう足が限界を超えている。

歯を食いしばらなければ歩けない。

マクドはやめて、イタリアンレストランに入る。

おや。

メニューは飲み物しかなく、

メシ類はバイキング形式に並べられている。

戸惑っていると、ウェイトレスの美女登場。

びっくりするぐらいの美人だった。

飲み物を聞かれ、アルコールを飲む気はないので、

ダイエットコークを注文。

すると、「自由に食ってくれ」、

みたいな仕草をした。

とりあえず、皿にメシを盛りに行く。

値札がついてないぞ?

これは・・・と思いながらも、

我輩の腹巻には、虎の子の50ドルが入っている。

恐れずに盛りまくる。

席に戻ってメニューをよく見ると、

「eat as much as you can」とある。

どうやら今の時間帯は、10.5ポンドで食べ放題のようだ。

そうと分かれば恐くない。

どんどん食う。

しかし、とんと少食になってしまった我輩は、2皿で腹一杯。

フルーツを食べ、少しゆっくりしようと思い、

靴を脱いで、ぼーっとしていたら、美女が請求書を持ってきた。

出てけと・・・。

多分気を遣って持ってきてくれたんだろうと思い、

イヤな顔ひとつ見せず、泣く泣く店を後にした。

中途半端に休んだせいか、足の痛みは増していた。

もはや休み休みでないと、バス停にもたどり着けない始末。

ようやくにして着いたのは、20:50。

まだロッカーの荷物は出さないで、とにかく足を休める。

21:15、一本前の21:30発Penzance (ペンザンス)行のバスが来た。

我輩の乗るバスは22:00発。

夜景の写真でも・・・と思ったが、日の入りはロンドンで20:30。

まだまだ明るく、黄昏どき。

さらにこの足では速く移動できないので、大人しく待つことにした。

すると、21:35、ロンドン行がやってきた。

あれ、2台来たぞ?

アナウンスが始まる。

「予約の人はみんな乗れるよ。

 あっちのバスはロンドン直行便。

 こっちのバスは色々経由してロンドン行き」

突如現れた直行便に乗ることにする。

バスガイドのオッサンの愉快っぽい説明。

所々は分かるんだが、細かいところは不明だ。

分かったのは、どうやらサービスエリアに2回停まるらしいってことと、

乗ってる乗客の多くはタイからのツアー客ってこと、

それから禁煙と便所の場所、入ったら鍵を閉めろってことだけ。

説明がひと通り終わって、21:45、

定刻より15分も早く、バスは発車した。

やはり色々動かなくて正解だった。

やっと暗くなったエディンバラの街中をクリクリと走り、

夜行バスはロンドンへと向かったのである。

今夜は無事に乗れて良かった・・・。

っていうか、疲れすぎやっちゅうねん。

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最初に 1日目(関空~仁川国際空港) 1日目(ソウル~ロンドン)

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