3:30、目覚めてクッキーを食いながら昨日の旅行記を書き、
このホテルの地元のサッカーチーム「チェルシー」の試合を観てた。
パチパチチャンネルを変えると、
Yu-Gi-O(日本名:遊戯王)が始まった。
読んだことないけど、確かジャンプのマンガだな。
当然英語なので、何を言ってるのかもサッパリ分からず
ボーッと観てたら、いつの間にか寝てしまった。
起きたら5:00。
もう眠くないので、服を着替えて顔を洗う。
そういえば、もう地下鉄が動き出している頃。
人がいないうちに、一日乗車券を買ってしまうことにしよう。
5:40、曇天ながらも、すでに明るい外へ繰り出す。
駅はちゃんと昨日場所を調べてあるので安心だ。
ホテルからは約12分。
まだ誰もいない駅の改札。
自動券売機の液晶の「日本語」を押すと、日本語表示になった。
こちらの地下鉄は、「ZONE(ゾーン)」で値段が区切られている。
例えば、ここFullham Broadway(フルハムブロードウェイ)駅は、
ゾーン2に位置しており、中心街のあるゾーン1ヘ行くには、
ゾーン2→1の切符を買う。
ちなみに「乗り越し」は一切認められず、
ウッカリ切符に印字されたゾーン外の駅で降りようものなら、 問答無用で10ポンドの罰金となる。
今日の予定では、
ゾーン1・2の一日乗車券を買えば足りるハズだが、
「大は小を兼ねる」
万全を期すため、ゾーン3までの一日乗車券を買う。
今はオフピークの時間帯ではないので、若干割高の7ポンド。
これは自動的にその値段となるので選択不要。
ついでだから乗ってみるか。
ビッグベンのある、
West Minster(ウエストミンスター)駅まで行ってみる。
ちなみに、地下鉄は何だか「すす」臭い。
Earl's Court(アールズコート)駅で乗り換えて、
ウエストミンスターへ。
乗り換え電車がバッチリ待機しているので、実にスムースだ。
ウエストミンスター駅で降りて、
出口を示す「WAY OUT」の標識に従って駅を出る。
すると、いきなりビッグベンがお出迎え。
あおぉぉぉ・・・。
これだ。
これだよオレが写真で見たのは!!
そして反対側には、喧嘩マンが身を投げ、
ネプチューンマンとなって蘇ったというテムズ川が。
これらを直に見て、ロンドンにやってきたという実感が湧いてきた。
国会議事堂なんかを喜び勇んで写真を撮りまくり、満足して帰路についた。
そういえば、この一日乗車券はバスにも乗れると聞いている。
これも試しに、フルハムブロードウェイ駅前からホテルまで乗ってみることにする。
ホテルの前にバス停があるのだ。
我輩が乗るのは391系統のバス。
残念ながら、フルハムブロードウェイ発着の路線のうち、
これともう1つの系統だけは有名な2階建てバスではない。
不人気路線なのだろうか。
バス停では手を上げないと停まってくれないとか。
お、きたきた。
シャキッと手を上げてみる。
ブーーーーン・・・ン
おや・・・?
バスは知らん顔で
通り過ぎていってしもたがな。
何やねんこれ!!
すると我輩の背後で英国小僧どもがニヤニヤ笑いながら、
何か言ってやがる。
「彼乗りたかったんじゃないの?」
「イエローモンキーなんて乗せねぇんだよタコ」
って言ってんのかッ!?
惨めにも、敗北感に満たされて歩いて帰ることになった。
こんなことになるなら、バス待ってる間にホテルに帰れたのに・・・。
ようやくホテルに帰ってきた。
まだ7:30、モーニングがそろそろ食べれる時間だ。
すると、レストランで日本人らしき女性が我輩に手を振っている。
どちら様だ・・・?
部屋には帰らず、そのままレストランへ。
「部屋番号は?」
偽「414」
「偽スナフキンさん?
うちの朝食のとり方はご存知?」
偽「知らん」 「O.K. まず右側から並んで、 ペラリーノ、 あそこがフルーツ、あっちはジュース、コーヒーと紅茶やで」 偽「Thank you」 「You're welcome」 トレーにパンを取り、フルーツにヨーグルトをぶっかける。
玉子やベーコンは盛ってくれるようだ。
偽「これは何?」 「スクランブルエッグよ」 偽「じゃ、これと・・・トメイト・・・ベーコン・・・ アンド・・・ハッシュポテイト、プリーズ」 「はい、どうぞ」 偽「Thank you」 「You're welcome」 オレンジジュースとコーヒーを注ぐ。
そこで、さっき手を振ってたのは、
昨日一緒にワゴンを降りた二人だと気付いた。
一緒の席に行こうか迷ったが、
お邪魔な気もしたので、
独りカウンターに腰掛けてパンを大人しく食っていると、
横から声を掛けられた。 「Excuse me.Where are you from?(どこから来たの?)」 偽「I'm from Japan.(日本)」 「Are you a student?(学生さん?)」 偽「No, I'm 25years old.(いや、25歳で、) I work for a bank.(銀行員である)」 「Bank?(銀行)」 偽「Yah. (そうだ)」 「Oh,sorry. You look so young. 何だコイツは。 どう見ても日本人なのに、 何故イングリッシュで 話してきやがるんだ。
偽「Can you speak Japanese?(日本語話せますか?)」 「Yes,I can.(はい)」 偽「どちらからいらしたんですか?」 「京都です」 それみろ、ベラベラじゃねぇか。 しかも同郷やんけ。 聞けば、娘さんがこちらの大学にいるらしく、 初めて会いに来たのだとか。 それは心配極まりないであろう。 きっと世界中に名前を轟かせている 有名大学に ご在籍なんだろうと思ったが、 意地悪な我輩は、大学名は聞いてあげなかった。 「Have a nice trip.(良い旅を)」 またしても英語で言うと、彼は去った。 スネたのか?
しかし思うに、すげー偉い人だと思う。 一介のリーマンではないことだけは確かだ。 チョビヒゲにオーラが漂っていた。 さて、我輩も朝飯を終え、部屋に戻って 本格的な観光に出掛けることにする。 まずはVictria(ビクトリア)駅で降りて、 ウエストミンスター大聖堂へと向かう。 UKカトリック教会の総本山だそうだ。 駅を出てVictria Street(ヴィクトリアストリート)を歩いていくと、 オレンジ色の塔が見えた。 ここでございますか。
中では、人々が、朝の敬虔な祈りを奉げていた。 実に神聖な空気である。 9:30から鐘楼に登れると案内に書いてあったので、 近くのClarksの店なんかをブラブラ眺めながら待っていたのだが、 9:30を過ぎても一向に登れそうな気配がしないので、断念した。 さて、ここでロンドンの臭さの原因が判明した。 Clarksの店で、道路清掃員らしき人が、 道に白い洗剤のようなものを噴射していたのだ。 これ、このニオイ。 実に臭いのだ。 ホテルのDoveの石鹸と同じニオイ。 そして、ロンドン人も何か臭い。 タバコか香水か知らんが、微妙に甘いような酸っぱいような。
とにかく何かのニオイがするのだ。
我輩は、以降これにも非常に苦しむことになる。 というか、早朝から十分苦しんでいたのである。
だがしかし、ニオイなぞ気にしてはおれん。
ウエストミンスター寺院の次は、
歩いてウエストミンスター大聖堂ヘ向かう。
今朝視察した駅まで、2駅間を歩くわけだ。
約15分、ウエストミンスター大聖堂に到着。
中が見学できるハズなんだが、どうしたらいいのやら。
入口らしき所には人が立ってて入れないし。
しばらく様子をうかがっていると、
どうやら入口は他にちゃんとあるらしいことが判明。
おー、ここですか。
実にゴッツイ建物だ。
入場料は8ポンド。
日本語の案内があったので、それを片手に見て回るものの、
実物は何が書いてあるのか全く不明。
一応英語圏外の観光客用に
各国の言語による音声ガイドがあるにはあるが、これが3ポンド。
高くて馬鹿馬鹿しいので、今後のいずれの名所でも
我輩はこれをレンタルしていない。
途中いきなり現れた日本人の神父に、
「色んな有名人の碑があるから見ていきなさい」と言われた。
注意して見ていくと、
彫刻には、「シェークスピア」とか「ニュートン」等と
確かに著名人の名が刻まれていた。
しかし、これが何なのかは不明。
墓か?記念碑か?
そこまでは案内には書いてなかった。
とにかく見て回って出る。
この一画には、ビッグベンほか、
国会議事堂など有名な建物がテンコ盛りである。
テムズ川を挟んだ対岸には、ロンドンアイもある。
ま、我輩には一生縁の無い乗り物だ。
「何だ偽スナフキン、羨ましいのか?」
だっ誰だ!
オレの脳に語りかけるヤツは!?
気を取り直して、観光を続ける。
続いてタワーブリッジまで歩く予定であったが、
意外に時間をくってしまい、
バッキンガム宮殿の衛兵交代を見るのに丁度良い時間になった。
当初見るつもりは全くなかったのだが、逆戻りして向かう。
お、マイバッハだ。
完全オーダーメイド、金約五千万円也の超高級車。
東名阪道に次いで2度目の遭遇。
すげーと思ってたのもつかの間、
あの写真の5秒後、ぼーっと赤信号を歩いてた我輩は、
右折してきたマイバッハにクラクションを鳴らされている。
バッキンガム宮殿前に着いたのは、11:00過ぎ。
広場で色々写真を撮っていると、
ほどなく、騎兵隊が行進していった。
すぐに始まるのかと思ったら、1時間近く待つことになり、
結局12:30までそこで衛兵交代を見てた。
あ~寒いッ!!
ロンドンは、稚内よりも緯度にして5度も北にあるのだ。
晴れてればまだしも、
曇りの今日はじっとしてると体があっという間に冷える。
しかし・・・何をやってたのかサッパリ分からん。
誰と誰が交代したのだ?
そして、なぜここはこんなにイチャつきまくってるカップルが多いのだ?
見ないならどっか行けよ。
響く演奏と号令を聞きながら、
頭の中は?だらけの我輩であった。
「何だ偽スナフキン、羨ましいのか?」
だっ誰だ!
またオレの脳に語りかけるヤツは!?
ぶった斬ってしまえゴエモン!!
キエェェェエェッ!!
久々の登場で張り切ったゴエモン氏でした。
何だかよく分からなくなってしまったが、
確かなことは、予定外に最後まで見たために、
時間が押してきたということだ!
すっかり冷え切った体を温めるために、少し小走りに行く。
すると、小走りの我輩の横をロンドン人が走り抜けて行く。
何故にロンドンの人々はこんなに走り回っているのだろうか。
どうやら、UKには空前のジョギングブームが到来しているようだ。
あ、まだ行進してたの?
どこまで行くのか不思議に思いながら、トラファルガー広場に到着。
さらに東に進み、ホースガーズへ。
最初に歩いていった騎兵隊は、ここで交代をする。
宮殿の衛兵と違ってこちらが悲惨なのは、観光客に触られたり、
無理矢理一緒に写真を撮られたりすること。
彼は罰ゲームでここに立たされているんだろうか。
不憫に思いながら先を急ぐ。
三度ビッグベンの前を通り、橋を渡って行くと、
「Waterloo(ウォータールー駅)→」という標識が見えた。
ウォータールー駅といえば、ユーロスターみたいな国際特急の発着駅。
見物ついでに、ウォータールー駅から
地下鉄でLondon Bridge(ロンドンブリッジ)駅に行くことにする。
入口が分からずにグルグル回って、やっとこ構内へ。
さすがにデカイ。
何番線まであるんだ?
ユーロスターのホームは一番反対側にあり、
乗車券がないとホームには行けないようだった。
国際特急だからパスポートがいるのかな、なんて思いつつ、
ブリュッセル行きのユーロスターを見ながら
スニッカーズ(0.47ポンド)を買って、地下鉄の駅へ。
ジャリ銭の計算がすぐにはできないので、
お札でばっかり払うから、小銭入れはすぐに一杯になってしまう。
ジャリ銭は日本では両替できないから使い切ってしまわねば。
ロンドンブリッジ駅までは2駅。
駅を出た所にあったスタバの出店でココアを買って行くことにした。
偽「Ice cocoa, please.(アイスココアおくれ)」
「Sorry?(は?何て?)」
偽「Ice cocoa.(アイスココアよこせって)」
「Sorry??(は??)」
なぜだ。
なぜ通じん?
「A glass of」がいるのか?ココアって和製英語だったのか?
女の店員が違う人まで呼び始めたので、めんどくさくなって、
腑に落ちないままその場を後にした。
サザーク大聖堂をチラリと見て、
ロンドンブリッジを歩いて対岸に渡る。
♪ロンドン橋落ちた~落ちた~♪のロンドンブリッジである。
しかし、我輩にはその歌よりも、
桜花賞で2着に敗れたロンドンブリッジ号の方が思い出深い。
「夢の架け橋ロンドンブリッジ~ッ!!」
トライアルの逃げ足に惹かれて本命にした。
そしたらこいつは来たのに、名前に惹かれたロッチラヴウインクがダメで、
痛い目にあわされた。
まぁそれはいい。
憎きロンドンブリッジを渡って、
ロンドン大火記念碑の広場を通って東へ東へ歩いていくと、
ロンドン塔が見えてきた。
あ・・・こんなトコもあったんだっけ・・・。
現在14:30。
朝の6:00前にホテルを出て、歩いて立ってすでに10時間弱。
いい加減疲れてきたので、タワーブリッジを渡って、
ショッピングでもしてホテルへ帰るつもりだった。
・・・が、観光名所を前にして引くわけにはいかぬ。
いざ行かんロンドン塔!
しかし、えてしてこういう時ほどむだ足を踏むもの。
チケットの売場が分からず、
デカイロンドン塔の周りを一周して、ようやくチケット売場にたどり着いた。
14.5ポンド。
これは高い!
他の名所と比べても、格段に高い。
中に入ると、丁度ガイドツアーが始まるところだった。
当然のことながら、一緒に回っても何も分からないため、
日本語のガイドブック(3.95ポンド)を買って、
音声ガイドは借りずに突き進む。
己の道は、己で切り開くのだ!!
そんなことを思いながら、とにかく歩き回る。
城のような建物であるが、
実際には、ここは牢獄であり、処刑場だった。
ここではカラスを飼っていて、
なんでも6羽カラスがいないと塔もロンドンもダメになるのだとか。
「よって、念のために7羽飼ってるんだ」
みたいな話をガイドツアーの人がしてた。
・・・ような気がする。
聞いてた人が笑ってたから、多分あってるだろう。
ひたすら歩き回って、甲冑なんかの展示をしてるホワイトタワー、
王冠等が展示されているジュエルハウスを見て、ロンドン塔を後にする。
実につまらなかった。
ここで我輩は悟った。
海外旅行においては、
細かい説明を見なきゃ分からない物なんかより、
言葉なんていらない圧倒的な景色なんかを見るべきだと!
あ~足が張ってきた。
最近歩いてないからなぁ。
休む間もなく、タワーブリッジを渡る。
いやぁ・・・しか知らなかった我輩が、
まさに本当に渡ることになるとは・・・。
東側を渡って、西側を帰ってくると、タワーの上部へ行ける入口発見。
どうせ登ったって見える景色なんて一緒だろう・・・
いや、せっかく来たのに登らないのか偽スナフキン。
迷いに迷って、動力室が見られるというのに惹かれて登ることにした。
エレベーターで登って、橋の上部へ。
見える景色は、やはり代わり映えしなかった。
テムズ川の北側には
ロンドン塔と奇妙なビルなんかが乱立してて、キレイだった。
続いて動力室。
なるほど、ここで橋の上げ下げをしているのか。
ピーク時には年間6,000回も開閉していたらしいが、
今では年間200回ぐらい開閉するのみらしい。
動力室は橋の南岸にあるため、
またしても橋を渡って北側に帰ることになった。
2度目の往復。
あぅ~マジで疲れてきた。
しかし今日のノルマの見学ポイントとしては、
まだセントポールズ大聖堂が残っている。
足は痛いが、そんなことは言っていられない!
1つより、2つ!
2つより3つの名所を回るのだ!!
Tower Hill (タワーヒル)駅から地下鉄に乗り、
St.Paul's (セントポールズ)駅へ。
おー、これまたビッグな建物だな。
中をぐるっと見学。
17:30、ようやく今日のノルマを達成した。
カフェでひと息つくか。
駅の入口のところにあった、カフェ「NERO」
飲み物の値札を見ると、
「テイクアウト」の方が「イートイン」より若干安かったが、
とにかく座りたいので、イートインにする。
オレンジジュースのビンを片手にレジへ。
「これと・・・This one, please.(クッキーをくれ)」
「ペラペラペラペラペラリーノ?」
偽「? Eat in.(店で食うぞ)」
「In or Out?(中で食うのか?持って出るのか?)」
偽「In!(中だっちゅうの!!)」
「ペラペラペラペラペラリーノ?」
「あ?」
「(ジェスチャーで)らっぱ飲みすんのか?グラスがいるのか?」
偽「Glass.(グラスをくれ)」
「All right.(了解だ)コーヒーとか紅茶はいらねーのか?」
偽「NOセンキューだ」
「Thank you, sir.(ありがとよ)」
地下フロアーでやたらにイチャつきまくってる中年カップルの後ろで、
遅目の昼飯。
一気にがっついて、地下鉄でNights Bridge (ナイツブリッジ)駅に向かう。
飯にかける時間などないのだ。
次に向かうのは、言わずと知れたハロッズ。
ショッピングというほどの買い物をするつもりはないが、
せっかくUKに来たら見たくなるのもやむなし。
地下鉄の駅で響く「Mind the gap.(足元にご注意)」 の
構内放送に送られて(←これが実に耳に残るのだ)駅を出ると、
「Harrods→」の貼紙。
テクテク歩いていくと、ありましたよハロッズ。
入口では、噂通りガードマンが客に目を光らせている。
バッチイ格好だと追い出されると聞いていたので、
放り出されるんではないかとヒヤヒヤしてしまった。
しかしまぁどこもそうだけど、広いな。
そしてどこになにがあるのかサッパリだ。
何も分からないので、とにかくブラブラ。
ブランド物ばっかりだ。
今夜から2晩は夜行バスでの車中泊となるため、
荷物の大半はホテルに置きっぱなしとなる。
変に高価な買い物をして、パクられでもしたら大変だ。
買い物は最終日にすることとし、
今日はもうひとつ「ハーヴィニコルズ(デパート)」を覗いて、
そろそろホテルに帰る。
今日頑張って歩いたので、
最終日に買い物するぐらいの時間は出来るハズだ。
時すでに18:30過ぎ。
夜行バスは、ヴィクトリア・コーチステーションを23:00発。
一旦ホテルに帰って体を洗って、21:00に出れば、
タワーブリッジなんかのライトアップも見られるな。
ここまでは予定通り。
完璧に行程表をこなしていたのだ。
ここまでは・・・。
ナイツブリッジ駅から地下鉄に乗り、
アールズコート駅で乗り換えてフルハムブロードウェイ駅へ。
そういえば、メシを食ってない。
腹が減ったぞ。
昨日地下鉄の駅を探している時に、
心強い世界の合言葉を見つけたことを思い出した。 あそこなら、この時間でも開いているハズだ。 駅から北へ5分、見えてきました! 世界の合言葉、Mドナルドの デッカイ黄色のMの看板が!! ポスターが貼ってあったビッグマックを食うことにする。 偽「Bigmac set, please.(ビッグマックセットをくれ)」 「Sorry?(は?)」 偽「Bigmac set, please.(ビッグマックセットやっちゅうねん)」 「Meal?」 偽「は?」 ビッグマックすら食えないのか。 失望した我輩の目に、「Happy meal」の文字が見えた。 「Happy meal」=「Happy set」!! そうか、UKでは セットのことをミールと言うのか! 偽「Sorry, Bigmac meal please.(もとい、ビッグマックセット下さい)」 「ドリンクは?」 偽「Coke. (コカコーラ)」 昼にココアが飲めなかった以来、飲み物恐怖症の我輩は、 この旅の間、「コーク、プリーズ」と言い続けたのである。 1階はUKのクソガキどもが大声で騒ぎまくっていたので、 2階で食べた。 (※ここで流れていた、洋楽を探しています。 最後のサビが Breathe you, Breathe us, Breathe everyone っていう女性の歌。 誰か曲名教えて下さい) さすがは世界のMドナルド、 レタスのきざみ方以外、全く同じだ。 スバラシイ!! ちなみに、外国ではMドナルドは 「マクダーナル」という発音が正しいので、要注意。 安心感に満たされて駅に戻り、 今度はキッチリバスに乗って、ホテルに帰る。 ホテルに着いたのは20:00過ぎ。 部屋に戻ってパスポートやクレジットカードがちゃんとあることを確認し、 ベッドに転がる。 あぁ・・・メチャクチャに疲れた。 歩き過ぎだ。 まだロンドンは明るいなぁ。 ひと休みしたら風呂入って出発するかな。 はぁ~・・・。
・・・・・・は。 あれ、何で外が暗い? あれ、何時?? げ。 22:30ですか。 やっちまったなぁ・・・。 何たる大チョンボ。(死) しかしそこは鉄仮面偽スナフキン、寝過ごしたぐらいでは動じない。 もはや夜行バスには200パーセント間に合わない。 さてどうするか。 スコットランドは「捨て」か? ロンドン郊外見物をするか? カンタベリーやストーンヘンジなど、行きたい所もあるにはあるのだ。 さぁどうする。 果たして、エディンバラに金ニ万円也も余分に払って 行く価値があるのか? ・・・。 あるハズだ。 いや、あるに違いない! 20分ほど悩んで、エディンバラ行きを決行することに決めた。 さて、行くとして、どうやって行くか。 夜行バスは今頃快調に走っていやがることだろう。 そう思うと腹が立ったが、沈着冷静に対応しなければ。 念のために持って来ていた列車の時刻表を紐解く。 もしかしたら寝台特急に間に合うかも・・・と思ったら、 事前予約が必須。 もはや今晩中に移動するのが不可能となれば、朝イチの特急ならどうか。 ・・・あった! ロンドン・キングスクロス6:15発、エディンバラ・ウェーバリー行き。 夜行バスから遅れること3時間半、11:10着。 思ったより到着が遅いな。 果たしてこんな時間に着いて、 まともに観光出来んのか? ふと脳裏にそんな思いがよぎったが、迷っては負けだ。 絶対に行くぞ。 しかし心配なことが2つ。 バスの予約は自力でインターネットでした上、 チケットはプリントアウトしてきた紙切れ1枚。 これだけで本当に乗れるのか、ということと、 乗ることは大丈夫だろうが、このチケットは「往復兼用」である。 果たして帰りのバスだけに使えるのか、ということだ。 見渡す限り、「往復でのみ有効」とは書いてないが・・・。 仕方ない、ホテルマンに聞いてみるか。 時刻表片手にフロントへ行き、事情を説明して、質問する。 偽「(チケットを見せて)このバスに乗り遅れちまった。 で、この電車でエディンバラヘ行こうと思う。 この6:15発のやつね」 「これ?うんうん」 偽「そこでだ。 我輩は、この(夜行バスの)チケットを、 帰りのバスだけで使うことが出来ますか? 往きのバスを使わずにだよ」 「(帰りのバスを指差して)こっちだけ乗るってこと?」 偽「Yes」 「ペラペラペラペラペラリーノ、イエス」 偽「イエス?」 「イエス、ペラリーノ」 ハイ、決まり。 どうやらイエスらしい。 最後のペラリーノ が気になるが、 「往復は別々だからオッケイ」 といってるような気がしたので、 朝イチの特急でエディンバラへ行くことに決定。 King's Cross(キングスクロス)駅6:15発。 地下鉄の始発で間に合うのかどうかが心配だが、 とりあえず行程は決まったので、準備して寝ることにする。 とはいっても、順調に行けば、帰ってくるのは日本へ帰る日。 その日も観光予定は盛りだくさんだから、 今のうちに帰る準備もしておかなければならない。 そんなこんなで眠りについたのは、1:30過ぎ。 はぁ・・・まさか今晩もホテルで一晩を明かすことになってしまうとは。 前途多難極まった夜であった。 |
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