あー、またしても横のヤツがウルサイ。

しかも今度のヤツは、常識を持ち合わせていないバカタレ禿げ韓国人。

順番そっちのけは当たり前。

我輩の席まで身を乗り出して、通路の向こう側の人間と大声で喋る始末。

うるさいだけならまだしも、

オレの領空権を侵すのはやめろ。

殺すぞ。(怒)

喋り掛けられた方もかなりウンザリしている様子。

どうやらこのあたりの席は、韓国人ツアーの連中だらけ。

何でこんなツアー客が固まってる席に我輩を放り込んでくれたのだ。

恨むぞLOOKJTB。

この後約12時間、我輩はこのバカタレに怒り狂うことになる。

しばらくして、昼食が運ばれてきた。

「ペラペラペラペラペラリーノ or ビビンバ?」(韓国語)

だからオレは日本人だっちゅうのに。

ビビンバ以外分からなければ、それ以外の物を食うことはできない。

偽「ビビンバ、プリーズ・・・」

これが何やら賞を受賞した大韓航空のビビンバか。

いつものようにコチュジャンをいっぱいかけたら、

辛いよ!!

辛いよこれ!!(T_T)

何とか食いつくすと、スチュワーデスが赤白のワインを持ってきた。

偽「赤いのをくれ」

別にワインなんて欲しくもなかったが、

ちゃんと英語が通じるかどうかチェックしてみる。

3口ほど口をつけ、しばらくしてコーヒーが出てきたので、

そっちを飲んでワインは下げてもらった。

バカタレと反対側のパツ金少女2人組は、窓の外の景色に夢中。

チキショーッ 外が見たいっ!!

やむを得ず、分かりもしないCNNを観ていた。

北朝鮮のミサイル発射なんかをやっていたが、

言ってることはチンプンカンプンだった。

15:23、前面の地図では北京とウランバートルの中間ぐらいか。

どうしても外が見たくなったので、

ちょっと立つフリをして外を見に行ったら、一面の雲だった。

一番後ろの窓は、誰でも気軽に外が見られる。

我輩はこの後、何度もここに足しげく通うことになる。

しかし退屈な空の旅だ。

自慢のOAKLEYの腕時計のワールドタイムによれば、

現在ロンドンは6:29。

到着はロンドン時間の16:45。

あと10時間もあるのか・・・。(T_T)

おや。

いきなり窓が閉められていくぞ。

何か見られては困るものがあるのかと思ったら、

TVでは体操が始まった。

エコノミー症候群防止のためか。

当時はまだ有名ではなかったので、名前は知らなかったが、

我輩は一度コレにやられている。(オホーツク流氷ツアー参照)

真剣に体操に取組む。

体操の後は、眠り方のビデオが上映されている。

もしやオヤスミタイムか?

現在日本時間15:40、寝てはいないが、眠れもしない。

それに今から寝ると、ロンドンでのスタートが鈍るのでは・・・。

そんな我輩の計算をよそに、

コリアンエアーの皆様は、どうやら本気で我々を眠らせるつもりようだ。

ウトウトしていると16:30、映画が始まった。

タイトルは、案内本によれば「Spanglish」

スペイン人の家政婦の話。

自分のイヤホンをジャックに差し込んで音声を聞いてみると、

主音声は英語、副音声は韓国語。

字幕は日本語なのだが、我輩の席からは字幕は見えず。

よって、ストーリーはほぼ不明。(T_T)

たまにパツ金少女たちが笑っている。

コメディなのか??

全く分からんぜよ。

屈辱感にまみれてふてくされていると、しばらく大人しかったオッサンが

たまに大きな声で歌を歌い始めた。

このバカタレは韓国ミュージックを聴いているらしい。

周りの人間が白い目で見ようが、おかまいなし。

が、我輩の反応は少し気になっているらしい。

当然だ。

猛り狂っているからな。

前に座って他人のフリをしているツアー客に、

「貴様らの添乗員を呼んで来い!!

 コイツを黙らせるか、席を変われ!!」

こういうには英語でどうやって言えば良いのか、真剣に考えていた。

よし、こう言おう。

間違っていたって、オレの怒りは絶対伝わるはずだ。

次に歌いだしたら、間髪いれずに言ってやろうと思ったら、

それ以降歌うことはなかった。

18:40、ようやく映画は終わった。

ちょっと景色を見に行ったら、シベリアの絶景が見えたので、

バッチリ撮影した

日本時間で、まもなく19:00。

太陽を追うように飛び続けているので、全く夜が来ない。

しかしどこかのタイミングでは寝ないとなぁ。

TVでは韓国の音楽番組が始まった。

おそらく韓国音楽のトップシーンを飾る人々なんだろうけど、

どれを聴いても演歌にしか聴こえんな。

しかし眠れぬ。

日本時間で20:00になった。

あと4時間54分。

今まで何度も長距離列車に乗ってるし、12時間といえば、

ミレニアムツアーで乗った、

大阪~青森間の白鳥号(12時間47分)ぐらいかと思っていたのだが、

こちらは景色がない分、拷問である。

白鳥号でいえば、新潟から山形に入るぐらいか?

果てしなく遠いな・・・。

外を見に行っても雲だ。

ウンザリすることにもウンザリしてきた頃、

お手拭タオルが配られ始めた。

晩メシか?

今、晩メシを食べると、ロンドンに16:50に着いてから、

晩メシ食わなくてもいいのかな?

ウーム、1日に2回も20:00がくるなんて、全く困ったもんである。

これってさらにグルグル地球を回り続けるたら

どうなるのだろうと真剣に考えていると、メシが配られ始めた。

今度は完璧にメニューを聞き取ってやるからな。

しかし、パツ金少女や一部の人には、

何で先にメシが配られるのだ??

席に貼ってある黄色いシールに

何か秘密があるような気がするのだが・・・。

お・・・来たな・・・。

スッチーは、我輩の横に中腰になりながら言った。

「Fish or pork?(魚と豚肉、どっちにしますか?)」

偽「Pork, please!(豚肉をくれ!)」

O.K.!!

Well done, 偽Snufkin!! 
           よくやった偽スナフキン!!

こうして我輩は、ホクホク笑顔で豚肉を頬張ったのである。

さすが韓国、ピリリと辛いな。

日本時間20:45、食後のコーヒーを飲みながら我輩は思った。

一体いつ寝るのだろうと。

もうすぐロシアか。

日本時間21:20、またしても次の映画「Coach Carter」が始まった。

「高知かるた」だっちゅうから何かと思ったら、

カーターというコーチの映画だった。

やはり何も分からないので、ついにふてくされて寝た。

起きたら日本時間23:40、ドイツ上空。

長すぎる空の旅ももう少しか。

オレンジジュースを飲んでブラッと景色を見に行ったら海の上だった。

ついにあと30分でUKに着陸である。

すげー、街並みの景色が素晴らしすぎる!!

KE907便は徐々に高度を落とし、

ついに日本時間5月4日0時45分30秒、

ロンドン時間で5月3日16時45分30秒、

ロンドン・ヒースロー空港に到着したのである!

来たぞーッ!!

UKじゃーッ!!

と、窓の外の景色に感動しているうちに、横のバカタレが、

我輩が前の席の背もたれのところに挟んでおいた水を

飲み干してしまいやがった。

しかも、空の容器は元の場所、

我輩の前の席の

背もたれのところに戻しやがった。

飲まずに降りる予定だったとはいえ、

さすがに我輩大噴火。

「オイッ!!!!!」

怒鳴っても、バカタレは知らん顔。

その横の韓国人が、「ほっときなさい」というジェスチャーをしたので、

それ以上は相手にしなかった。

死ね、直ちに死ね。

まさに非常識の塊のようなクソッタレであった。

飛行機を降りて、まずは入国審査。

さっさと降りたのに、最後から2番目になってしまった。

どうやら、ほとんどが団体ツアーの客だったようだ。

おっと、早くも我輩の番が。

「何日の滞在ですか?」

偽「4日です」

「目的は?」

偽「観光です」

「良い旅を」

偽「ありがとう」

「どういたしまして」

完璧。

荷物は機内持ち込みのみであった我輩は、

回転テーブルの横をすいーっと通り抜ける。

すると、麻薬探知犬が鼻をクンクンさせていた。

意外に多くの人が引っ掛かっている。

そこを通り抜けると、JTBのカウンターが見えた。

ホテルまでの案内とチェックインまでは、日本人がやってくれる。
     ↑追加料金:金一万五千円也

「早いですね」

陽気な日本人ガイドのお出ましだ。

どうやら他の便で来た人は、混んでたせいで、

降りてからここに来るまでに1時間半以上かかっていたらしい。

我輩は30分足らずで着いた。

さて、コインへの両替を勧められたので、10ポンド札をコインにする。

偽「Small change, please(お金崩しておくれ)」

「Small change? O.K.(両替かい?オーケーだボーイ)」

オイオイ、完璧に通じるじゃねぇか。

5ポンド札1枚、2ポンドコイン2枚、50セントコイン2枚になった。

日本の銭と違ってゴツイな。

その後、他の客の到着を待ちながら、ガイドと話をした。

海外は初めてであること、

明日の夜、夜行バスでスコットランドへ行く予定であること、

23:00発なんだが、

そんな時間に出歩いても安全なのかどうかということ等。

「大丈夫、ロンドンは安全ですよ。

 ただし、置き引きには注意して下さいね」

そうか、安全なのか。

スコットランドはエディンバラへ行く予定だと話したら、

ロイヤルマイルのPUBでウイスキーを飲んできて下さい、と言われた。

スコッチウイスキーといえば有名だからな。

「でも、こう言われるかもしれませんよ。

  How oldare you?(何歳ですか?)」

偽「25 years old.(25歳やで)」

「You're joking?(冗談でしょ?)」

偽「No,No.(マジだぜ)」

よし、イケる。

めちゃんこイケてる!

小話までこなせてる!!

これは意外にイケるかと思いきや、

その天狗の鼻は、

バキバキに

ヘシ折られることとなる。

「日の入りは20:30ですから、21:00までは明るいですよ。

 そして、明日の日の出は5:30です」

サイコーやん!

6人になって、専用の送迎ワゴンに乗り込み、

ここからは個別のホテルまで送ってもらうこととなる。

我輩のホテルは、「JURYS INN CHELSEA」

ワゴンは高速道路のような道を走っていく。

流れる景色の全てが新鮮である。

これは家か?

全てがホテルに見える。

走ってる車も、ワーゲンやらBMWやらベンツやら、

外車ばっかだ!

VitzやFitのいない道路も新鮮に映る。

ちなみに欧州では、Vitzは「Yaris」、Fitは「Jazz」である。

30分ほど走って、最初に我々が宿泊予定のホテルに到着した。

他に降りたのは2人。

最終日に判明するのだが、彼らは夫婦だった。

荷物を降ろしてもらう時に、運転手の人が

「具合悪いのかい?

 風邪でも引いたの?」

と心配してくれた。

鼻水が止まらなくて、

すすったりハンカチで押さえたりしていたのを見ていたのだろう。

偽「いいや、違うよ。ありがとう」

「違うのかい?」

偽「Yes. Good-bye」

「Bye」

ホテルでは、姫野という女性がお出迎え。

ロビーで説明を受ける。

そしたら、気になる発言が。

「駅からちょっと遠いので、暗くなったらバスかタクシーを使って下さい」

何だ?

安全じゃねぇのかロンドン。

30分で、くつがえっちまったじゃないの。

どっちなんだよ!!

口裏合わせとけよ!!

旅人が不安になるだろ!?

ちなみにロンドンのタクシーは世界で一番安全らしく、

国家試験が非常に難しいからなんだとか。

回り道をすると、その分のお金を返してくれるらしい。

ひと通りそんな説明を受けて部屋に向かう。

そしたらドアが開かない。

なぜ?

ガチャガチャやってたら、部屋を間違っていたことが判明。

コッソリと自分の部屋に向かう。

今度は鍵は開いたが、閉まらない。

オートロックじゃないのか?

電話がかかってきたので鍵がかからないことを姫野さんに言うと、

ホテルの係りの者を行かせるから、ちょっと待ってろとのこと。

いやいや、あんたが来なさいよ。

外人来たって説明できねぇよ。

しばらくして、ホテルマンがやってきた。

「鍵が閉まらないの?」

偽「うん」

部屋を出て、ドアを閉める。

ガチャ。

あ、閉まるじゃない。

「O.K. もう一回やってみよう」

ガチャ。

あ、閉まる。

「ガチャっていう音を聴いてくれ。いいかい?」

偽「O.K. Thank you」

「You're welcome」

なるほどね・・・。

これでようやく荷物が開けられる。

さっそく帰りの航空券をセーフティボックスに預けに行く。

偽「セーフティボックスが使いたいんだけど」

「了解。

 部屋番号は?

 ここにサインを。

 マスターキー、ペラペラペラペラペラリーノ。

 君にNo.16の鍵を渡すよ。

 これを失くしたら75ポンドもらうからね」

偽「わかった」

そして、セーフティボックスのところへ案内してもらう。

マスターキーでまずロックを外し、

No.16の鍵で開ける。

二重ロックになってるらしい。

なるほど、さっきのペラリーノ はそういうことを言ってたのか。

箱を出してもらい、航空券を入れる。

「これだけかい?」

偽「そうやで」

「この箱は大きすぎるね」

笑。

これで航空券の心配は解消。

一つ一つ潰していこう。

さて、部屋に戻ろうとすると、

エレベーターに黒人男性が駆け込んできたのでドアを開けてやる。

「Thank you」

偽「・・・(笑顔)」

すると、警報音が鳴り響いた。

「What's happen?(お、なんだ?)」

偽「・・・」

チーン。(3階到着、男性降りる)

「Bye」

偽「・・・Bye」

だんだん思ってることが言えなくなってきた。

そして、さっからどうしても「You're welcome」 が出てこない。

・・・まぁいいか。

気を取り直し、街歩き用のカバンを取り出し、出掛ける。

のんびりしているヒマなどないのだ。

ホテルの前の道、Imperial Street(インペリアルストリート)を

ズイーッとまっすぐ行くと、

Fullham Broadway(フルハムブロードウェイ)という

地下鉄の駅があるはずである。

今日はまずそのへんの確認と、ちょっとした見物程度にしておこう。

時はすでに20:00。

街は眠り始めている。

このへんはホテルがいっぱい建ってる繁華街ではなくて、

下町のような印象を受けた。

本当にこんなマンションみたいなとこに住んでるんだ。

路地という路地でバシバシ写真を撮りまくる。

ところで、UKでは、信号は歩行者に対して意味をもたない。

赤信号でも車さえ来なければガンガン渡る。

これには大阪の人間ですら、真っ青であろう。

そして15分ほど歩いて、店なんかがいっぱい建ってるところに着いたが、

駅はない。

PUBではみんなサッカー観戦中。
(この近くには「チェルシー」というチームのホームスタジアムがある)

そしてPUBの横にはダンススクールがあって、

手拍子と声が聞こえてくる。

何と異国情緒満点なんだココは!!

いや、それはいいとして、駅はどこだ。

おかしいな。

さらに行くと街はどんどん寂しくなって、何だか黒人の方々が多くなってきた。

これはさすがに行き過ぎてるだろうと思い引き返す。

違う道を帰ってみようと道を曲がると、赤い丸に青の横棒。

「UNDERGROUND」の文字。

地下鉄の駅のマークだ。

ここにあったか。

地下鉄は、正式名称で「UNDERGROUND」、愛称で「Tube」という。

アメリカでいう「Subway」は通じない時があるので注意。

で、試しに切符を買ってみることにする。

液晶のある自動券売機では、日本語表示にできると本に書いてあったので、

他の自動券売機には目もくれず、

液晶の券売機の列に並んでいると、兄ちゃんが声を掛けてきた。

「あっちの機械は動いてないのかい?」

偽「あ・・・」

言葉に詰まりそうになった時、前の兄ちゃんが振り返らずに答えた。

「そうだと思うよ」

ありがとう兄ちゃん。

しかし・・・何で「わかんない」が言えなかったんだ・・・。

思った言葉が出てこない。

しばらくの間、これに苦しむこととなる。

結局意気消沈して、切符購入は断念。

散策のみで帰ることにした。

地下鉄の駅には本屋やスーパー、映画館までが入っていた。

我輩は、本屋でロンドンのストリートMAPを買った。

どんな小さな路地にも名前がついてて、地図は文字でビッシリだ。

「4.99ポンドです」

10ポンド札を渡す。

「Thank you」

偽「・・・」

さっきから言葉を発してないな・・・。

イライラしながらホテルへ帰る。

ロンドンの街は、ゴミ袋が至る所に出てて、

そのせいか知らんが、何か臭い。

しかしまぁ下町のホテルなのは良かったな。

生活臭を感じることが出来る。

ぶらぶら歩いてホテルに帰って風呂。

アオゥッ ガッデム!

バスローブ無しか。

当然スリッパも無し。

しかも、お湯の出し方がよく分からん。

左が湯、右が水の蛇口になってるが、

うまくミクスチャーされない。

やっとこシャワーを浴びて出る。

せっかく風呂に入ったのに、

さっきまで履いてた靴をまた履く気持ち悪さったらないな。

しかも何だよこのベッド。

掛け布団も無しか。

憮然としてトランクス一丁で横になってたら、

23:30に寒くて起きるまで、そのまま寝てしまった。

あまりに寒いので、やむを得ずジーパンにシャツを着て、

その後も3:30まで何度も寝ては起き、

起きては寝るを繰り返したのであった。

当たり前だが、人生で一番長い一日であった・・・。

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