昨年末。
久しぶりに年末を日本で過ごしたら、予想通り何もすることがなかった。 だったら旅立たなきゃ。 同じグータラするなら、外国で。 なわけで、アイスランドへ行くことにした。 そういうわけで、アイスランドだ。 前に行った時は、朝から晩までツアーに参加していたので、昼間のレイキャビクを見る時間がなかった。 これは何だかずっとシコリとなっていて、何とかもう一度行きたいもんだと思っていたのだ。 思い立ったら行けてしまうあたり、我輩は恵まれていると思う。 出発の2週間前。 現地発着のツアーを見ていたら、我輩が行きたいツアーは、冬期には行われていないことが判明した。 これには参ったが、まぁ本格的にグータラしようかと諦めた。
31 Dec- 関空は閑散としていた。 年末を海外で過ごす人は、もう出国した後なのだろう。 経由地は、ストックホルム。 本当はコペンハーゲンが良かった。 スウェーデンは、ストックホルムのワンタッチではなく、 ちゃんと見てみたい場所がいくつかあるのに比べて、 デンマークはコペンハーゲンぐらいしか見たいところが見出だせなかった。 旅行しながら入国国数を稼ぐには、コペンハーゲンを潰しておきたかったわけだ。 しかし、レイキャビクへのフライトの関係上、ストックホルムとせざるを得なかったのだ。 フィンランド航空で、まずはヘルシンキ。 ムーミンショップで買い物をし、 ストックホルムへ乗り継ぎ。 所要時間1時間。 スウェーデンとフィンランドの時差が1時間なので、出発時刻と到着時刻が同というフライトだった。 ストックホルムには17:09着。 ツリーがクリスマスの残り香を漂わせる。 空港の時計がBREITLING製で、 恐れおののく偽スナフキン。 ストックホルム・アーランダ国際空港の近くには、 ジャンボホテルという、ジャンボ機をホテルに改装したユニークホテルがあるのだが、 よく考えたら、わざわざそんなホテルに泊まらなくても、 機内泊は腐るほど経験しているのだ。 普通に泊まろうと、ストックホルムの名所、旧市街ガムラスタンのレディハミルトンというホテルを予約してきた。 バスと地下鉄でホテルに着いたのは19:00前。 船をイメージしたホテルの内装はなかなかオシャレで、 置いてある模型が、大航海時代ONLINE。 これ、スタッフが泊まったんじゃなかろうか。 こんなに「まんま」ってことないだろ。(笑) 他にもクリッパーが下がっていたり、普通にオシャレですココ。 さすがにちょっとだけ高かっただけある。(T_T) ホテルの裏のレストランで、2010年最後のディナー。 日本人の、おそらく新婚夫婦が、ハンディカムで記念ビデオを撮りながら、来年の抱負を喋っていた。 まぁなんだ、日本のレストランでやられたら相当うっとおしいが、 勘弁しておいてやろう。 来年も撮れると良いね、うんうん。 ウェイターのオススメをオーダーしたら、全く好きじゃないレバー。 ガッカリなラストディナーだった。 外に出ると、雪。 先に写真を撮っておけば良かったと、後悔しながらガムラスタンを歩く。 ま、傘を差すのがめんどくさいが、雪の降る景色は、また格別に美しい。 アテネはアクロポリスを見ながら、パリは凱旋門の前。 新年を迎える場所にこだわりたい我輩は、ストックホルムはガムラスタンを見下ろせる場所があるのを事前調査済み。 ちょっと下見に行ってみる。 ぶへー。 雪の坂道がこんなにツライとは。 たどり着いた丘の上からの眺めは、雪で最悪。 ぬぅ・・・。 どこもかしこも・・・。 ならば、みんながカウントダウンする場所で、一緒に盛り上がりたい。 着いた時から、あちこちで花火の音はすれども、場所が分からん。 市庁舎か? 地下鉄を乗り継いで市庁舎へ。 ぬぅ・・・誰もおらん。 すると、ガムラスタンの方から、ライブのような歌声が聞こえてきた。 こうなりゃ意地よ。 せっせと歩いて行くと、さっきの丘の手前に、みんなが集まっている。 ここか! すでに23:50。 ギリギリ間に合った。 ぶぉーっという汽笛が新年を告げる。 打ち上がる花火。 「Happy New Year!!」 近くの人々と新年を祝う。 しまった~スパークリングワインぐらい買ってくれば良かった。 と、思ったら、隣にいた初老の爺さんが、「ウイスキーだけどどうだい?」 と勧めてくれた。 迷ったが、ウイスキーは我輩には強すぎるので、気持ちだけいただいた。 帰りながら酒屋を探したが、どこもやってなかったので、 新年のスパークリングワインは、明日以降に持ち越しとなった。 Zzz・・・ |