- 9 Aug

5:00過ぎに起床。

朝御飯を食う前に、昨日の橋のたもとへ行って、早朝撮り鉄。

逆光と違って、きちんと走っている列車が写る。

時間があったら、もう少し上手く撮れたかもしれないけど、

順光は安定して良いねぇ。

しばらく粘っていたら、何だか工事列車のようなのが走ってきた。

まるでラピュタみたいだな。

早くに来て正解だ。

ホテルに戻ってメシを食い、リガの旧市街へ出掛ける。

大聖堂を見学。

ここのパイプオルガンは有名らしく、毎日お昼にミニコンサートが開かれるようだ。

名著地球の歩き方にも、

リガのパイプオルガンを聞かずして、リガに来たことにはならない、

とある。

それなら聴いてみたい。

しかし。

今日は、夕方にはエストニアのタリンにたどり着き、レンタカーを返さなければならない。

せめてCDだけでもと思いきや、お土産屋は11:00から。

ぬーむむむ、どうかなぁ。

昨夜と同じく、日本のクマにガッカリしてから、大聖堂が開くと同時に入って、鐘楼に上る。

リガの旧市街は、狭いエリアにコンパクトにまとまっていて、

ヴィリニュスとは大きく趣が異なっていた。

鐘楼からも撮り鉄は可能だが・・・、街並みに消えてしまってダメだな。

大聖堂自体は非常にシンプルな造りで、サクッと見学完了。

時間が押してきたので、チェックアウトして走り出す。

リガからタリンまでは、約320キロ。

ハイウェイが無いのは誤算だった。

対面通行が大半の下道をズンズンと北上していく。

基本は90キロ制限。

ただ、町やらがあると、制限速度がガクンと落ちるので、なかなか距離がつまらない。

しかも眠い、と。

結構ストレスのたまるドライブになってしまった。

そして、この区間で、速度違反をやらかしていたようで、帰国してから引き落としがあった。

しかも2ヶ所。

罰金は20ユーロと大したことはなかったが、

海外送金の振込手数料が無駄に掛かって、ダメージはデカかったのであった。

皆さんも、海外のドライブは、安全運転を心掛けましょう。

タリンに入ってからも、

あちこちで道路を掘り返していて、レンタカー屋に近付けない。

店じまいの前に返却しないと大変なことになるので、大変に焦ってしまった。

何しろ、日本のレンタカー屋と違って、夕方には閉まってしまいますのでね!

大聖堂のコンサートを諦めたのは、大正解だったといえよう。

とにかく、無事にレンタカーを返却して、ホテルにチェックイン。

今日は、屋上のレストランから、旧市街を臨めるホテルにしてきた。

できれば、部屋から旧市街が見える部屋にして欲しいとリクエストをしてきたわけだが・・・、

そこまで高いフロアではなかったのと、カーテンを開けたら、窓ガラスに鳥の糞が・・・。

コレは、リクエストに対する嫌がらせなのでしょうか・・・。

荷物を置いて屋上のレストランへ行ってみると、なかなかの眺望。

このためだけの宿泊だからな。

ご満悦やで。

そして旧市街へ繰り出す。

タリンの旧市街は、バルトの国々の中では、おそらく一番の見所であろう。

中でも聖ニコラス教会は必見だったのだが、時間に間に合わず閉館。

しかし、夕方からコンサートをやるらしい。

チャンス。

ここにある絵画「死のダンス」はどうしても見てから帰りたい。

それまでは有名な城壁や街並みを見て回る。


↑タリンの中央駅。鉄道はメジャーな移動手段ではなく、かなり小規模。

旧市街はそんなに広くはなく、写真を撮るのでなければ、3時間もあれば足りると思われる。

サクサクと見て回り、雨が降り出すタイミングで運良くレストランに入り、

コンサートまで城壁の公園で時間を潰す。

旅の最後の夜というのは、いつも色々と思い出すもので、

この時間は、反芻のために非常に重要なのだ。

20:00、コンサート開演・・・の前に、「死のダンス」を観賞。

ヨーロッパで3割近い人々が亡くなったペストに由来するテーマらしいが、

王女様やお金持ちが骸骨と一緒に踊ってる画だ。

死ねばみんな一緒、ということらしい。

とても奇妙な画だが、言ってることは正しいな、と思った。

さて、コンサートはパイプオルガンによるもの。

夕方、薄暗くなった内陣でパイプオルガンを聴くなんてのは、

なかなか無い機会で、とても良かった。

そして、余韻に浸りたい気持ちを抑えてホテルに戻り、パステルカラーに染まる空と旧市街を撮影。

さて、もう一度旧市街へ繰り出し、今度は夜景撮影。

これ、文字で書くと一瞬だけど、結構な距離を往復してるわけで、

こういう趣味に対する執念の一欠片でも他に使えればなぁと、いつも思う我輩である。

頑張って歩き回った結果、良いのが撮れたので、満足して爆睡することとした。

Zzz・・・
















-10 Aug

5:00起床。

さすがに毎日朝が早くてウンザリしてきたが、これが最後の朝だ。

頑張れオレ。

今日は8:00のフェリーで、最終目的地であるヘルシンキに渡る。

フェリーの予約をプリントしてきた紙によると、

90分前にチェックインしろということらしいので、6:30にはフェリー乗り場にいなければならん。

せっかく良い宿なのに、朝食を放棄せねばならんとは・・・。

チッ。

荷物をまとめてなくて、慌てて荷作り。

ヘルシンキでスーツケースを預けられるようにしておかないといけないのだった。

最近のこの準備の悪さ、終わってるな。

バタバタとタクシーに乗り込んでフェリー乗り場に着いてみると、

6:30を少し過ぎているのに、窓口は開いてない。

しばらく待ってチェックイン。

ただ乗船券をもらうだけ。

何だこれは。

朝飯食ってからでも良かったんちゃうんか??

(#゚Д゚) プンスコ!

ぐぬぬ・・・。

あまりにも腹が減ったので、出港後、混み合うレストランに並んで朝食をむさぼり食った。

それでも、ヨーロッパの人々は、朝からしっかり食うようで、我輩の量の倍は食ってたね。

あれだけのメシ、どこに入っていくんだろうか。

メシを食ったら、再び荷物をリパック。

ヘルシンキの観光時間は数時間だが、最後まで楽しまなければ。

ヘルシンキには、10:30に到着。

乗り継ぎで何度も来ているが、外に出るのは初めてなので、

フィンランドも今回初めて訪問国数にカウントとなる。

スーツケースはコインロッカーへ。

空きが少なくて、ノンビリしてたらアウトだった。

乗客数に対して、ロッカーの数はかなり少ない。

もしも我輩のように預ける必要がある人は、急いで下船することを強くオススメする。

ヘルシンキといえば、ヘルシンキ大聖堂。

フェリー乗り場から近いところにあり、歩いていける。

行ってみると、正面の大階段の向かいに、トラムの駅がある。

せっかくだから撮り鉄をかましてやろうと、

レトロなトラムが回ってくるまで2回転待っていたら、最後に新婚夫婦が写真撮影やってきた。


奥にバスがなければ完璧だったなぁ。

残念。

大聖堂は飾り気のないシンプルな造り。

特に見るべきものは無かった。

他に行きたいところがあるでもなく、

大聖堂の周りを歩いて中央駅へ行き、

ヘルシンキ観光・・・というか、今回の旅は終わりを迎えた。

思ってたよりも、バルトの三国は見所が少なかったかな。

というか、ヘルシンキはマジで何も見たいものが無かった。

掘れば何かあったのかねぇ・・・。

GWの5日とかで来ていたら、退屈だったかもしれないので、

今回すべて回ることができて良かった。

最後がちょっと尻つぼみになっちゃったのが少々残念だったが・・・。

とりあえず、これで西ヨーロッパの未訪問国は、小国ぐらいになった。

早いこと白地図を塗りつぶしてしまわないとな。

首を洗って待ってろー!!

<完>

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第一話 ウォルショヮへ・・・  第二話 海外撮り鉄!

第三話 古都、クラクフ  第四話 負の遺産

第五話 ダンツィヒ  第六話 国際免許

第七話 フィンランドへ。

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