| ５ Gen－
４：３０起床。
今日はいよいよ帰国の日。
ミラノ中央駅まで地下鉄で行き、空港へのシャトルバスに乗る。
重い荷物を運ぶのには閉口するが、別に危なくもないのに高いタクシー代を払う気はない。
ミラノの地下鉄は動き出しが遅く、始発が来るまで20分以上待つことになってしまった。
中央駅からミラノ・リナーテ空港までは約３０分。
なかなかバスが来なくて焦ったが、どうもトラブルがあったようだ。
チケットも、わざわざ空港の券売機まで連れていかれて購入した。
さ、後はチェックインしてお買物。
「パリから大阪までのチケットが出ない。２０分後に来てくれ」
あ、そう。
ちょっ・・・と早かったかなー？
カフェで朝飯を食い、再びカウンターへ。
「出ない。搭乗ゲートでトライアゲイン」
あ・・・、そう。
「荷物は預かるから」
偽「む、良いの？パリでピックアップ？」
「ノー」
偽「大阪までゴーダイレクト？」
「イエス」
ふむ・・・よく分からんが、行くなら良しとしよう。
手荷物検査を受けて、適当にウインドーショッピングをし、
搭乗ゲートで再びチケットゲットを試みる。
「出ない。シャルル・ド・ゴールでアスク」
あ・・・、そう・・・。
何やねん。
嫌な予感が漂うじゃないか。
ロビーに置いてあったＰＳ３の映像の綺麗さにビックリしつつ、パリ行きに乗り込む。
随分濃霧だが、飛ぶようでひと安心
飛んですぐに、アルプスを越えていく。
あの山・・・あの山には見覚えがあるぞ
この山に違いないッ
と、いうことは・・・。
目を皿にして探す。
！！
あった！！
ありました！！
マッターホルンです！
再びお会いできましたマッターホルン！！
大興奮です！！
山の景色ひとつ、見逃してはなりません。
乗り物の中にいても、それはまさに旅の真っ最中なのですから！
そう、あの山は、スイスへ行った時、マッターホルングレイシャーパラダイスから見たことがあったのだ！
我ながらよく覚えていたものよ。
そしてこの後すぐに景色は一面の雲になった。
いやぁどこまでも太陽王な我輩。
スバラシイ！！
・・・しかし奢る平氏久しからず。
まさか太陽王に天罰が下ることになろうとは・・・。
パリは予報通りの雪。
氷点下３度。
よく降りてくれた。
とりあえずチェックインカウンターへ行き、大阪行きのチケットをゲット。
思ったよりスムースにいったな。
何よりだ。
結構な雪
ホントにルーヴルに行けるんじゃないかと期待したんだが・・・、
どうやら飛んでしまうようだな。
そして会社の土産をお買い上げ、いよいよ搭乗・・・か？
しかしなかなか乗り込める様子がない。
そりゃあそうだろう。
なかなかに降ってるし、お出かけだけならまだしも、
飛行機が飛ぶような天気には見えないぞ
これは・・・。
もしや恐怖のD・e・l・a・yか？
ルーヴルかッ！！？？
「・・・雪のためお客様の機内へのご案内が・・・」
隣の成田行きから不吉な案内が聞こえてくる。
そしてかなり待たされて搭乗。
ふむ・・・。
ﾅﾝﾀﾞﾖ、ﾄﾌﾞﾉｶﾖ。
ただ、この飛行機は１３：３０発。
しかしすでに時間は１４：３０。
「お客様にご案内します。当機の出発予定時刻は、
さらに待つこと１時間超・・・。
さらに待つこと１時間超・・・。
「ペラペラペラペラペラリーノ、ペラリーノキャンセルペラリーノ」
・・・何か今キャンセルって聞こえたぞ？
「お客様にご案内します。大雪で空港は完全にマヒしており、
うをーっ！！
また！？
またかよ！！
何て嬉しく希望通りのキャンセルッ！！
これでルーヴルやオルセーにウッキョー！！
っていうか判断遅ぇよ！
今日はもう観光できんやないか！！（勘違いな怒り）
いやいや待て待て。
まずは、浮かれる前に、帰りの便と、ホテルを確保することが先決。
前回のペルーの経験を活かさなければ。
幸い、日本人のアテンダントが乗っているハズだ。
降りてしまう前に、以下の３点を確認せねばならない。
１．預けた荷物は返してくれるのか
２．ホテルは自力で確保して領収書を持ってくれば金を返してくれるのか、もしくはクーポンをくれるのか
３．振替の席はいつどこで確認するのか
が、捕まえてみると、地上係員でないと分からないとの回答。
ただ、子供だけの乗客と、同じくアテンダントに助けを求めた男女各１名がいるので、
その子達を連れていくついでに、地上係員の所まで同行してくれることになった。
シメシメ、この子達に便乗してホテルもチケットも頂いてしまおう！
名付けて親亀子亀大作戦！！
テクテクと搭乗ゲートまでついていく。
しかしアテンダントはホントに何も分かっていないらしく、ガッカリな展開。
子供達は他の地上係員に預けられ、我輩達３名は放置となってしまった。
あわわわわわ。
とりあえず手分けしてでも宿と振替便を確保する必要がある。
男Ａはカウンターへ並びに行き、我輩と女Ａはアテンダントが帰ってくるまで待機。
「・・・トランジットのお客様を優先して次の便とホテルの手配を・・・
うへ、かわいそ。
良かったね、我輩達はトランジットで。
女Ａ「私、トランジットじゃないんですけど。英語話せないし、マジ無理なんですけど」
泣くなよ。
アテンダントは戻って来れそうもないし、我輩だっていつまでもオナゴに付き合っているわけにはイカン。
かといって、放置もできん。
オレにはその不安な気持ちがよく分かるから！！(T_T)
すると、ＪＡＬからのコール。
この便はＪＡＬとエールフランスのコードシェア。
ＪＡＬの客はＪＡＬが、エールフランスの客はエールフランスが別々に対応するようだ。
オナゴは幸いＪＡＬのチケットだったので、あちらのカウンターへ行かせ、我輩は男Ａに合流する。
さすがはＪＡＬ、対応が丁寧で早そうだ。
それに引き換え・・・。
テメェ席を立つな！！
お客様にチケットを渡すことだけ考えてくれれば良いんだ！！（怒）
手分けして並んだことが奏功し、何とか手際よく（？）ホテルと振替便のチケットを手に入れた。
・・・が。
２日後！？
２日後の便なの！？
何て嬉しい・・・いやいや、会社があるのに困りますッ！！
…ﾏｧｼｶｼ、ﾅｲﾓﾉ ﾊ ｼｶﾀﾅｲ。
ｳﾝｳﾝ、ｼｶﾀﾅｲ ｼｶﾀﾅｲ。
天候によるキャンセルのため、ホテルは１泊分のクーポンしかくれなかった。
チ。
まぁ何にしても、今夜はロビーで寝ずにすみそうだ。
オナゴはＪＡＬが日本語で対応していて、且つこちらに親戚がいるようだから、
電話さえできれば宿も何とかなりそうだ。
泣き止んだし大丈夫そうだと言うので、
我輩達２人は預けた荷物を引き取りに、言われた通り２７番レーンへ。
しかし一向に出てくる気配はなく、人があふれるばかり。
これはイカーン！！
しかも２７番には、カサブランカやチュニジアからの
到着便の荷物が出ているという未確認情報が入ってきたので、
レーンを移動・・・してたら、
たまたま２５番レーンに見たことのある「STAR PERU」のステッカー！！
あれはオレんじゃー！！
どけっどかんか者どもっ！！
続けて、男も荷物を無事確保。
ありがとう「STAR PERU」！
君はもう剥がさないよ！！
さぁこれで宿も振替便のチケットも、荷物も手に入った。
パリ観光じゃオッシャーーーッ！！（死）
ここで新たに女の子４人と一緒に、ホテル行きのバスを探すも一向に見つからない。
大体からして、空港職員はとにかく不親切というか、
よく分かってないのに、適当に説明をしてる感があるぞ。
荷物のレーンだって全然違うし、どうなっとんねん。
結局１時間近くたってもバスは見つからず、
雪が靴にしみこんできてもうイヤになってきてしまった。
だってもうすでに２０：００過ぎですよ。
何時間空港におるんじゃいという話だ。
男Ａはいつの間にやらどっか行ってしまったが、もう探す気力もないわ。
女の子の内３人には我輩がパリの初日に滞在したホテルを紹介し、
内１人は同じホテルが割り当てられていたので、一緒に行くことになった。
普段の独り旅モードは封印し、永らく封印していた二人旅モードに切り換える。
錆付いたオラのおもてなしの心よ！
甦ってくれ！！
無駄にレディファーストに撤し（フ・・・我輩だってやればできるんだ！）、
どこにあるかも分からないホテルへご案内。
かなり適当ではあったが、何とかNovotel Paris Estに到着することができた。
着いて良かったぜぃ。(T_T)
空港からタクシーに乗るより割安だったと信じたい！
とにかく何もしてないのに疲れたので、世界のＭで晩飯を食い、お休みとなった。
何？
女の子と一緒の時まで世界のＭに行くなと？
もう遅かったし、他には怪しいケパブの店とかしか選択肢がなかったんだよ。
Ｚｚｚ・・・
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。
！
。
だから、
。