2 Gen-

4:00起床。

といっても、昨夜は酔っ払ってさっさと寝てしまったので、6時間も眠れた。

また目覚ましかけるの忘れてたな。

起きれて良かった。

そういえば、我輩のように、自然に5時間経つと目が覚めたり、

目覚ましをかけなくても7:00頃に目が覚めるのは、疲れがとれない緊張した眠りなんだそうな。

どうすればぐっすり眠れるの?

緊張した眠りだってことを教えるんじゃなくて、解決の仕方を教えてくれ。

ササッと荷物を整え、今日の行程を決め、チェックアウト。

最後にブラブラとまたドゥオモの周りを歩く。

パトカーが広場に停まっていて、警官が徹夜で監視しているようだ。

ピサの警察には就職したくないなぁ。

敷地内には入れないので、遠めに眺めて終わり。

もう来ることはあるまい。

チャオピサ!

タクシーに相乗りさせてもらい、中央駅からフィレンツェへ向かう。

目の前で5:19発が行ってしまったが、予定は5:39発なので慌てない。

そうだ、せっかくだから朝飯にしよう。

M&M’sだ。

誰だ、またかよって言ってるのは。

お菓子の自販機に金を入れ、M&M’sを選択。

するとM&M’sが押し出されて・・・こねー!

何で引っ掛かってんねん!!

このままでは悔しいのでもう一度トライ。

チャリーン。

・・・。

また引っ掛かってるやんけ!!

UFOキャッチャーか貴様ッ!!

こうなったら意地でも取るぞ。

三度目のトライ。

チャリーン。

・・・。

ぼとぼとぼとっ。

3つ落ちてきた

全く得した気分じゃないのは、全く得してないからだ。

1.6ユーロ捨てるところを2.4ユーロで取り戻せたのだから良しとすべし。
↑この後、別の駅でサンドイッチが引っ掛かっているのを見た。

あまり高い買い物はキオスクをオススメする。

M&M’sだけではもっさりするので、

見慣れないファンタも買ってローカル列車に乗車。

フィレンツェまでは約1時間半。

途中、Emporiという駅でSiena行きとすれ違う。

当初の予定では、ここで乗り換えてシエナに行くつもりだったが、

フィレンツェに集中することにしたのだ。

シエナはフィレンツェと並んでトスカーナ地方を代表する町なだけに、

実に行ってみたかったが、またフィレンツェが中途半端になってはイカン。

美術館巡りで時間が厳しいし、今日は何としても、昼以降はフィレンツェにいたいのだ。

今回はフィレンツェに引導を渡してやることこそ肝要である。

フィレンツェには7:00着。

懐かしいのう。

あれから約2年半。

幾多の国を制覇してきた成長を見せつけてやるぞ。

荷物を預けて、まずはとりあえずドゥオモへ。

ミサの人たちに紛れて入って天井画の最後の審判を見ていたら、ツーリストはダメダメと出されてしまった。

この後、真下から見れる機会はなかったので、実に眼福であった。

続いて、パラッジォ美術館へ行くつもりをしていたが、

太陽が昇ってきそうなので予定を変更。

郊外のミケランジェロ広場から、フィレンツェの朝焼けを眺めることにした。

これぞ独り旅の醍醐味だよな。

明けつつあるフィレンツェの町をテクテクと30分ほど歩いて
 

ミケランジェロ広場に到着。

しばらくパチパチと写真を撮りつつ日の出を待ち・・・、

ハイ、おはようございます。

フィレンツェの朝です。

ウーム、マーベラス。

鐘の音が雰囲気を出してくれますなぁ。

またしばらく写真を撮り、バスに乗って町中に帰りたかったが、

よく分からなかったので、やむなく中心地まで歩く。

美術館見学一番手はウフィツィ美術館。

前回取りこぼした中でもかなりデカイ落とし物だ。

ここは、まず予約する入口でチケット購入の予約をしてから

チケット売場に並ぶようになっているようで、予約ゲートにはアリエナイ列ができていた。

無駄に並んで時間を費やしたいという酔狂な人以外は、

絶対に予約してくるべきである。

我輩はネットで9:00の予約をしてきたので、スイスイーッと入れるのかと思いきや、

チケット売場で20分ほど待たされた。

入場規制があるらしく、チケット購入予約の時間毎に売場へ入るように呼ばれるので、

並ばなくても良いと思われる。

で、チケットを買ったら入口へ。

ここで手荷物チェックを受けて、ようやく中に入れる。

色々と有名な作品が収蔵されていて、

例えばボッティチェリのヴィーナス誕生

ダ・ヴィンチの受胎告知などがある。
(写真はいずれも大塚国際美術館。ウフィツィ美術館内は撮影禁止なので、決して撮らないようにしような、日本人)

受胎告知、もう覚えましたか?

頻出問題ですよ。

そう、ガブリエルがマリアにイエスを身籠ったことを伝えに来る絵ですね。

ガブリエルが持っている花は、マリアを表すユリですよ。

とまぁ色々と絵を見学していくわけなんだが、

日本人の団体ツアー客、ジャマだ。

もっと固まれ。

大体1室に2グループも入ってくるなんて、他の人のことを考えろ阿呆。

と、ツアー嫌いも相変わらずな内に、ウフィツィ美術館終了。

続いて、バラジェッロ国立博物館へ。

ここには、ドナテッロの彫刻、「ダヴィデ」と「ゲオルギウス」を見に来た。

今回の旅において、ゲオルギウス関連の見物は結構な位置づけにあり、

この彫刻を見るのは重要なのだ。

ゲオルギウスは、竜を退治してお姫様を救ったという分かりやすいヒーローで、

イングランドの守護聖人でもある。

イングランドの旗、赤い十字は、ゲオルギウス十字というのだ。

何度も何度もロンドンからナポリを往復させたゲオルギウスが一体なんぼのものか、見てやろうと。

おっと、コイツはゲームの話だ(これは今回の訪問には関係ない 笑)

で、美術館自体はこじんまりした造りで、お目当てのダヴィデとゲオルギウスには、すぐたどり着いた。

ゴリアテを倒した少年ダヴィデ。

ふむ・・・。

触ったらやわらかそうなぐらいの彫刻だな。
↑知らなかったが、つい最近修復され、再公開となったばかりのようだ。

そして、聖ゲオルギウス。

何だかカッコイイぞ!

明日はヴェネツィアでゲオルギウスの連画を見ることにしている。

引き続き楽しみにしておこう。
↑写真は撮れないので、見に行ってくれ!

朝ミケランジェロ広場に行った分だけ押してきたので、休まずにサンタクローチェ教会をダッシュで見学し、

アカデミア美術館へ行く。

ここもチケット売場にアリエナイ長蛇の列ができていた。

それをぶっこ抜いて、列を整理していた係員にネット予約の紙を渡し、2秒でチケットGET。

これは数時間も並んでようやく買えそうな列の先頭の人はハラワタ煮えくり返るだろうな。

少なくとも我輩なら腹が立つので、並んでる人は見ないように美術館に入る。

ここには、有名すぎるミケランジェロのダヴィデがある。
                                 ↑シニョリーア広場にあるコピー

でも、それだけだな。

我輩は1秒も並んでないから許せるが、何時間も並んであのダヴィデだけだったら時間の無駄としか思えない。

今をもってよく分からんのだが、何であのダヴィデは評価が高いのかしら。

頭も手もでかいし、少々不恰好だと思うんだが・・・。

ちなみに、並びたくない人は、

コピーがミケランジェロ広場とウフィツィ美術館の近くのシニョリーア広場にあるから、それで良いと思う。

さてさて、休む時間はない。

次はサンマルコ教会の美術館。
ここでもアカデミア美術館のチケットが買えるようだ。
こっちは全然並んでないし、ダヴィデのためだけにあんなに並ぶぐらいなら、挑戦する価値あり。
↑我輩はアカデミアのチケットを買いに来たと思われていた。

ここは良かったね。

アカデミアでガッカリして期待せずに行ったから、ってのもあったかもしれないが、実に良かった。

我輩はフレスコ画の柔らかい色が好きでしてな。

どれも良かった。

特に、2階の受胎告知とブックショップの最後の晩餐。
                 ↑写真はやはり大塚国際美術館

最後の晩餐も覚えました?

イエスが弟子たちとメシを食ってるときに、「お前らの内の1人が私を売るだろう」っていう絵だぞ。

頻出問題だから覚えておくように!

んで、まだまだ休めない我輩は、満を持してドゥオモ広場に戻る。

今日、なぜ昼にフィレンツェにいたかったのか。

それは、ジョットの鐘楼からの景色をちゃんと見たかったからだ。

前回、朝の早くに上ってしまい、逆光で真っ白けだったあの景色。

シエナ観光を切ってまで見に来たのはコレ。

とりあえずこれで大満足。

朝は中途半端だったので、もう一度ドゥオモ内の最後の審判を見学し、

  ↑奥には入れず、しっかりとは見えなかった。

近所のデジカメ屋でミニ三脚とメモリを買い、ドゥオモ裏手のドゥオモ美術館に行ってみる。
            ↑去年ギリシャで買ったやつは実に使いにくかった。

ここにはミケランジェロのピエタがある。

ピエタ、覚えましたか?

死んだキリストをマリアが抱くシーンですな。

ミケランジェロは4つのピエタを残しており、

さっき訪れたアカデミア美術館にもそのうちの1つがある。

今回の旅行で全部見てしまえるので、楽しみにしていた中の1つだ。

他にもなどの作品がある。

思ったより広く、見るものは多かった。

正直嬉しい反面・・・疲れる。

ふぅ・・・。

ここでちょっとブレイクを入れたいところだが、

見れるものがあるのに休んでいられようか。

サン・ロレンツォ教会の宗教画を見に行き、

さらに急いで駅前からバスに乗り、パラティーナ美術館へ。

バスは予定と違って逆回りで市内を循環。

随分回り道をしてくれたが、ミケランジェロ広場の近くを通ることが判明。

美術館が終わったらまたバスだな。

さて、暗くなってきた17:00少し前、パラティーナ美術館に到着。

ここにも大量の絵画や陶磁器が山と展示されていて、

中でもラファエロの作品が有名のようだ。

とにかく広く、せわしく見学した。

足の裏が痛いぞ!!

ちなみに、美術館や教会を見学する時、天井も見ると良いかも。

我輩は前述の通り、フレスコ画が大好きなわけで、

天井画とそれを縁取るゴテゴテした装飾を見てるだけでも随分と楽しめるのである。

とにかく、これにてフィレンツェの美術館巡りは終了。

もうお腹一杯だ。

宝石店でキラキラのポンテヴェッキオからバスに乗り、

再びミケランジェロ広場から、今度は夜のフィレンツェを眺める。

ふ~む・・・素晴らしかとですよ。

心配していた天気も全く崩れなかったし、これで思い残すことはない。

バスで駅前に戻る。予定の電車まで1時間半ある。

2年半前の我輩は駅のマクドで時間をつぶしたものだが、もはや我輩はそんなヘタレではない。

ドゥオモ広場へ行き、ドゥオモを見ながらピザを食う。

・・・しかし、ナポリを注文したら、メチャクチャに塩辛いのが出てきて、

涙でさらに塩辛くさせながら完食した。

やはり食事には縁がないようだな。(T_T)

最後にしょっぱい思い出を作り、20:37発の特急で、今夜のお宿があるパドヴァへ。

所要時間は約2時間半。

爆睡の内に到着し、駅からはタクシー。

大聖堂の近くにある、Hotel al Fagianoが今夜のお宿だ。

e-mailで何度も楽しいやりとりをしてくれた人が迎えてくれた。

何だかアーティスティックっぽくしてみましたみたいなホテルで、

通路からなにから、よく分からんガラクタのようなオブジェで埋め尽くされている。
 

これはこれで可愛らしい。

ただ、部屋の前にはご勘弁だ。(笑)

部屋は白を基調にしたクールなデザインでとてもキレイ。

これで1泊8000円弱なら安い。

荷物を置いて、大聖堂の写真撮影。

地球の歩き方いわく、イタリア一の聖地なんだそうな。

バキッと写真を撮り、あまりの寒さと眠気でダウン。

歩きすぎでジンジンと痛む足の裏をいたわり、お休みとなった。

Zzz・・・

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