1 Jan-

やっべ。

目覚ましかけずに寝ちまった。

今何時よ!?

・・・ふぅ。

3:30か・・・Zzz・・・。

うをっやべっ!

今何時よ!?

・・・ふぅ。

4:30か。

もう起きようか・・・。

今日は初詣。

いつも通りに開いているらしいサクレ・クールへ行ってから、空港へ行く。

昨日撮れなかった凱旋門の写真を撮るのにてこずり、

ようやく地下鉄に乗ったのは6:00過ぎ。

バリアングルモニターじゃないから、背の低い三脚だとうまく撮れぬ。

さらに貪欲に寄り道をしたせいで、モンマルトルに着いたのは7:00だった。

アカンがな。

さっさと初詣を済ませてホテルに帰らねば!

外からじっくりと拝見したのち、ミサの歌が響く聖堂にて初詣。

我輩の2009年初詣は、パリのサクレ・クールでありました。

しっかりとお祈りをして、すぐに地下鉄に乗り込む。

凱旋門のある駅までは20分もかからなかった。

あまりに貪欲過ぎるのも問題だな。

慌ててチェックアウト。

予約時に支払済かと思ったらそうじゃなかったようだ。
(↑すぐにビザの引落しを確認したチャッカリ者)

すぐ近くのバス停からオルリー空港行きのバスに乗る。

このバスは地球の歩き方には載っていない。

5:55から30分ヘッドで、凱旋門前とオルリー空港を結んでいる。

空港までは約1時間。

少し早めに着いたので、朝カフェ。

っていうか、これがしたくて早く来たんだよね~。

外国の朝カフェは何となく洒落てる気がするから好き。

ホテルのモーニングなんかより数倍美味い・・・と思う。

カフェというより、気分はキャフェ~だぜ。

チョコパンにナッツパイ、ココア。

美味すぎた。

味もさることながら、自分で頑張ってオーダーしてメシを手に入れたという充実感が、

より一層メシを美味くするのである。

ね、ホテルのモーニングなんかより、どこでも良いから外で食った方が美味いんですよ!

にしても、我ながらよく成長したもんだ。

今までも何度も書いたが、ココアが頼めなくてコーラばかり飲んでたロンドンをいつも思い出す。

あの屈辱はずっと忘れないし、忘れちゃあいけないのだ。

サクッと朝飯を済ませ、チェックイン。

今日の飛行機は、自前で予約した「easy jet」

欧州では、「ryanair(ライアンエアー)」と並ぶ格安航空会社だそうで、

自前で飛行機を確保するのはスペイン以来のこと。

今回は特に問題なく、すんなり予約することができた。

リコンファームのような、金のかかるシステムもモチロンないので安心。

「easy jet」が「ryanair」と違うのは、

比較的メジャーな空港を発着する便が多いことなんだそうな。

乗ってみた感じは、機内食や飲み物が無いだけで、いたって普通。

安く早く移動したい人にはオススメである。

ちなみに全席自由席なのには多少驚いた。

で、ピサまでは1時間半弱。

寝ぼけながら景色を見ているうちに、地中海が見えてきた。

おー、安全海域だと思ったあなたはゲーマーです。

13:36、アッサリとピサに到着。

こじんまりした空港で、

鉄道駅が隣接している。

早速チケットを購入して駅に行くと、丁度発車するところだった。

ピサ中央駅までは5分。

明日からのレールパスのバリデート(有効化)をしてもらって、翌日の準備は万端。

駅前からタクシーに乗り、ドゥオモ(ドーム=大聖堂)のある広場から徒歩5分のホテル、

その名も「ドゥオモ」まで行く。

今日はピサで一泊という緩い日程なのだ。

一応元旦だからね。

チェックインして荷物を置き、ドゥオモのある広場へ早速繰り出してみる。

おぉぉぉ・・・。

すげー!!


マジ傾いてるやん!!

素晴らしすぎるでコレ!!

ここに来る観光客は皆、傾いた斜塔を支えるような写真を撮ってる。

我輩は独りだから撮れないだろうってか?

甘いな。






































我輩は親指だけで支えてやるぜ。

↑微妙に支えてねぇ~ (T_T)

何だかよく分からん展開になってしまったが、話を戻すか。

我輩はね、何だかひねくれ者だから、メジャーよりはマイナー派なんだが、

ベタな観光地は最高だな。

と、思ったのさ。(笑)

鳥肌が立っちゃった。

さて、時間は現在15:20。

日本で斜塔見学の予約(16:00~)をしてきたから、

それまではゆっくり眺めを堪能させていただこう。

そう、なぜ元旦にピサへ来たのか。

フィレンツェやヴェネツィアでなくピサなのか。

それは、元旦でもピサの斜塔やドゥオモはバッチリ営業中だからさ!

旅の達人たるもの、1日も無駄にはしないのだ。

チケット売り場で予約した写しを見せ、

塔だけでなくドゥオモなども見れるチケットに変えてもらう。

まずは洗礼堂。

可愛らしい造りですなぁ。

ただ中は非常に簡素な造り

続いて、時間がきたので斜塔へ。

荷物はクロークに預け、カメラだけ持っていく。

普段傾いているのしか見ないけど、なるほど低層部分はメリ込んでいる。

実際に見に来て学ぶことは多いのだ。

で、上からの景色はこ~んな感じだ。

トスカーナの景色ですよ。

素晴らしいですなぁ。

何ていうかだな、自分が斜塔に登ってるってのが笑えてきてしまう。

やっぱりベタって良いな!!

じっくりと斜塔を堪能して、最後にドゥオモ。

中ではミサが行われていたので、何となく参加。

蝶ネクタイの合唱団みたいな人たちがいて、コンサートみたいな感じだった。

元旦にサクレクールで初詣をして、締めがピサのドゥオモですか。

かつてない贅沢な元旦だ。

ミサ終了後、ドゥオモ内の宗教絵画とランプを見学。
                       ↑ここのドゥオモのシンボルらしい。

ところで、宗教絵画って見たことある?

見たことある人は、キリストの生涯について簡単にでも知っている?

ここで、偽スナフキンが独学で覚えた簡単なキリストの生涯を、

これまで撮った写真を交えて教えてしんぜよう。

超頻出テーマだからよく覚えておくんだぞ!

まずは受胎告知。

ジョヴァンニ・ベリーニ作 アカデミア美術館蔵(写真は大塚国際美術館)

ガブリエルがマリアの下を訪れ、イエスを身籠ったことを伝える。

イエスが誕生し、東方三博士がイエスを見ようと訪ねてくる。

レオナルド・ダ・ヴィンチ作 ルーヴル美術館蔵(写真は大塚国際美術館)

その後、成長したイエスは、水をワインにするという奇跡を見せ、

パオロ・ヴェロネーゼ作 「カナの婚姻」 ルーヴル美術館蔵

そして、弟子たちの足を洗い、最後の晩餐を迎える。
「汝らのうちの1人、我を売らん」

ジョット作 スクロヴェーニ礼拝堂フレスコ画(写真は大塚国際美術館)
弟子の名前全員を覚えるのは至難の業。
ユダだけ覚えておくべし。
裏切ることになるユダは、一人だけ反対側に座っていたり、
有名なダ・ヴィンチの最後の晩餐では、イエスを売った金を握っている。

そしてユダが裏切る。

「私がキスをするのがイエスだ。すわ捕まえろ」
↑あまり良い写真が無かった。

イェルサレムに連行されたイエスは、茨の冠をかぶらされ、

十字架を背負ってゴルゴタの丘に連れていかれ、

二人の盗人と伴に、磔刑(たっけい)に処される。

ピーテル・パウル・ルーベンス作 「キリスト昇架」 アントワープ大聖堂蔵

この時、イエスが死んだか確認するために、ロンギヌスという兵士が脇腹に槍を刺す。

そのため、磔刑のキリストは脇腹に傷がある。

そして十字架を下ろされ、死んだイエスをマリアが抱く。

これはピエタ(哀悼・慈悲)という作品で数多く描かれているが、彫刻の方が有名。

ミケランジェロ作 サン・ピエトロ大聖堂

この後復活したりとか色々あるが、この辺が主な生涯である。

主題はどの絵も同じ。

でも書き手によって全然違う絵が出てくるから、その違いを見るのが我輩は好きなんだなぁ。

ステンドグラスや壁画、彫刻などでは連画で描かれていることが多いので、

どれがどのシーンか見てみると、宗教絵画がより一層楽しめるに違いないのである。

で、脱線したけどドゥオモを見学した我輩は、レストランで夕食。

ディナーですよ。

マクドは晩飯、
レストランはディナーですよ。

パスタだけで良いのに、あえてセットディナーに。

パスタにでっかいステーキがついてきた。

いらねー。

しかしお残しはしない!

何やらソースみたいのが出てきたけど、かけるのか?

よく分からんから塩胡椒だけでいただくぜ!

味のないでっかいステーキをたらふくいただき、

トスカーナといえばワインだろ!

と、ワインを飲んで、我輩は大満足。

今日の終わりにもう一度ドゥオモや斜塔の周りを散歩して、

ほろ酔い気分の中、眠りについたのであった。

Zzz・・・

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