-18 Aug

4:30起床。

やっときちんと起きることができた気がする。

早速三脚を携えて、リアルト橋へ。

良いじゃないの良いじゃないの!

シメシメとシャッターを切る。

しかしこの橋、揺れるんだなー。

ヴァポレットが来る時に限って人が来て揺れるので、

これまた昨日と同じようにイライラしながらシャッターを切りまくった。

続いて、マルコ広場でも撮りまくる。

満足したのでホテルへ戻って荷物をまとめていると、

「バスは45分遅れ」というメールが来た。

そんなこといわれたって、心配だから時間通りに行かねば!と、舟着き場へ。

すると、快速線は9:00からだという。

いやバカな!!

各駅停車の船だとバス間に合わないんじゃないの!?

しかし来ないものは仕方ない。

ハラハラしながらローマ広場で下りて、

バス乗り場の最寄りへ行くヴァポレットに乗り換える。

あぁ・・・本当ならヴェネツィア駅で、イタリアの超特急イタロを撮影するつもりだったのに・・・。

カッコいいんだアレ!

はー、アレですアレ。

見えますかあの深紅の車体が。

カッコイいなぁ・・・。

ところで、フェラーリカラーって赤だと思ってる人が多いけど、

フェラーリのコーポレートカラーはイエローなんだぜ。

エムブレムもイエローでしょ?

フェラーリは確かに赤がカッコイイとは思うが、アレはコーポレートカラーじゃない。

小ネタでした。

さて、バス乗り場へ。

乗り場に着いたのは本当にギリギリだった。

奇跡的にバスの遅延のおかげで、何とか間に合った。

といっても本当に45分も遅れてきたので、まだ来てないのかドキドキしたのだが。

バスはイタリアの東の玄関口、トリエステからスロヴェニアに入国。

63ヶ国目にして、今回の旅で最後の訪問国である。

スロヴェニアの首都、リュブリャナ駅の前で下車。

今日はブレッドという避暑地へ行く。

手段はレンタカー。

バスもあったが心配でね。

名著地球の歩き方によると、スロヴェニアでは、高速道路を走るには、

事前にチケットを買う必要があると書いてある。

ただ、このレンタカーは、バウチャーが折り込まれているらしい。

レンタカー屋がそうだと言うならそうなんだろう。

気にせず走ることにする。

ブレッドまでは1時間半。

割と近いな。

早速ブレッド湖の写真を撮りに行こうと思ったら、随分な混みようだ。

湖畔では人々が泳いだりボートを漕いだりしていて、

実に写真の邪魔である。

何なんだ、平日じゃないのか今日は。

とりあえずホテルにチェックインして、必要なものだけ持って出る。

そして湖畔の駐車場に停めて、湖畔を歩く。

予想通りなかなかに大きな湖で、夜の写真はどうしたものかな・・・と、

ややウンザリだ。

適当に数枚撮って、湖に浮かぶ島の教会へ。

手漕ぎの渡し船で渡ることになる。

時間ごとに出発ではなく、人が集まったら出発になるようだ。

幸い即出発となった。

滞在時間は思ったより長く45分。

島には教会の他には土産物屋しかなく、

アイスクリームを食ったりと、時間を持て余してしまった。

今日は結婚式が催されるらしく、新郎新婦と入れ替わりに島を離れる。

しっかし、ホントに泳ぎまくってんな。(# ゜Д゜)

写し込まずに撮ることなんて不可能だ。

なんにしても、ブレッド湖のメインカットは押さえた。

続いて、湖畔を巡ってみる。

駅、城、キャンプ場。

ウーム、夕方はどこから撮ったものか・・・。

やっぱりせっかく島なんだから、俯瞰かねぇ・・・と、

結局最後はブレッド城に落ち着いた。

この旅最後の夕焼けは全然焼けず、残念な夕焼けに終わった。

日が落ちたら落ちたで撮るものがある。

湖畔の駐車場へもう一度行って、延々歩き、暗くなりきる前にもう一度撮影。

どうやらもう少し山奥に俯瞰で見下ろせる展望台があるようだが、

真っ暗になってからの山道を歩く勇気がなく、そこは諦めた。

しかし、代わりに撮るのは、天の川だ。

こんな雲一つない空、良い感じに教会の向こう側に見えるハズなんだが、

湖畔は街灯が邪魔で、長く露光する事ができない。

いくらやってみても、空が白跳びするばかりで、全く撮れぬ。

そもそも天の川あるのか?

とりあえず湖畔から離れようとブレッド城へ行ってみると、入口が開いている。

???

20:00でクローズのハズだが・・・。

てくてくと入ってみると、同じく中を歩いている人が数人。

理由は全く分からんが、どうやらテラスは歩けるようだ。

しかし、崖下からのライトアップが強烈すぎて、目の前が白い・・・。

せっかく来たのだからと撮ってみると・・・おおっ!

天の川が写ってるぞ!!


↑中央に縦に伸びる天の川が見えるでしょう?

クソー!

3分で良いから、ライトアップ光を消してくれーー!!!

天の川があんな風に写ってしまったら、

もう諦め気分だったけど、やるだけやっておきたくなった。

ホテルに車を停めて、湖畔を歩き回る。

んーーー、木が邪魔だ!

何でこんなに木を植えてんだ!!

とにかく歩き回って、ようやくまともに撮れそうな法面が見つかった。

しかし、この法面、傾斜がハンパない。

少しだけ下りて撮ってみると・・・天の川に木が被さる。

んごごごご・・・もう少し・・・もう少しだけ・・・。

と、足を下ろしたら、20センチほど滑って止まった。

ぶふぉ~・・・。

もうこれ以上は下りられない。

ミニ四駆すら登れないであろう法面に三脚を必死にセットし、撮ったのがコレ。

木が被さってるけど、コレはボブロス構図!我輩は満足じゃ!

頑張って道まで這い上がり、ホテルへ帰還。

疲れ果ててしまったので、シャワッたら大爆睡であった。

Zzz・・・。











-19 Aug

5:00起床。

空はすでに明るく、朝焼けは撮り逃したが、曇天なので、元々何も撮れなかったであろう。

今日はいよいよ帰国の日だ。

リュブリャナでレンタカーを返したら、隣国クロアチアのザグレブまでバスに乗る。

さーて、バスの時間は・・・と調べようと思ったら、取ったハズのバスチケットがない。

あれ?

一昨日ぐらいに確か取ったぞ・・・?

しかし、探せど探せど、スクリーンショットが出てこない。
↑オンライン予約。帰国してからタブレットの中で見つけた。ヤレヤレだ。

やむを得ず、もう一度予約する。

2,000円ぐらいとはいえ、モッタイナイ。

国境またぎのバスが激混みなのは勉強済みなので、8:35発をチョイス。

ザグレブで4時間ほど余裕がある。

どうしようもない曇天なので、景色は撮らず、メシもまだ。

仕方ないなと6:00にホテルを出た。

昨日来た道を戻って、8:00、開店と同時にレンタカーを返却。

バスの時間まで、リュブリャナの駅を歩く。

首都の中央駅ではあるが、とても小さく、九州の田舎の駅ぐらいの規模だ。

ザグレブへは列車も走っているが、

ヨーロッパの田舎の列車は時間通りに来ない。

それでバスにしたのだ。

案の定、8:15発のザグレブ行きは、姿すら見えなかった。

やはりバスは正解だったかとバス停へ行く。

しかし・・・。

こちらも全く姿が見えない。

昨日のバスと違って、遅延の連絡もない。

10分が過ぎ、15分が過ぎ、30分が過ぎて、

我輩が予約したと思ってた9:00発のバスが出発していった。

いやコレどうなっとんねん。

バスのチケット売り場へ行ってみると、

次のザグレブ行きは夕方しかないですってぇ!?

マジで大丈夫なのか!?

1時間が過ぎてもバスは来ない。

そして、周りの人々も、ようやくイラつき始めたようだ。

我輩はもうずっと前からイラつきマッコス!!

10:00を過ぎても来なかったら、さっきのレンタカー屋に行って、

レンタカーでザグレブ空港へ向かうしかない!

オートマ車は台数が少ないから、

グズグズしてて誰かに借りられたら、本当に帰れない。

そして、10:00・・・やはりバスは来ず、我輩はレンタカー屋へ。

さっきまでの相棒!

まだいてくれ!

駆け込むと、さっきのオッチャンが何しに来たんだ?という顔をしていた。

事情を説明して、さっき返した車をもう一度レンタル。

ザグレブ空港乗り捨て。

金三萬圓也。

ちーん。(T_T)

保険使えないのかよコレ!!!

素早く車に乗り込み、一応バス乗り場を通ってみると、やはりバスは来ていない。

ひでぇ話だ。
↑帰国便に乗る直前に、「あなたのバスは3時間遅れ」という通知が来た。

高速道路に乗り、もはや余計なことをすると面倒なことになりそうなので、ザグレブまで一直線。

無事にレンタカーを返して、飛行機に乗り、今回は遅延もなく帰ってくることができたのであった。

やはり海外免許は常に携帯しておかねばならんな!


↑帰路便から。多分テヘラン。

<完>

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第一話 アドリア海の真珠  第二話 クリッパーを追って

第三話 二度目のローマ  第四話 トスカーナ!

第五話 ヨーロッパで一番美しい村  第六話 本当に大好きヴェネツィア

第七話 63ヶ国目スロヴェニア

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