4 Μaiοc

4:00起床。

目覚ましがなくても目が覚める。

得なんだか損なんだか。

日の出は6:00なので、シャワーを浴びてもうひと寝入り。

5:00に起き出し、5:30、要塞跡へ。

まずは青い写真。


ふむ、完璧と言えよう。

問題は朝日の方。

あまりに夜の青い写真が増え過ぎても、

写真在庫のバランスが悪くなってしまう。

なぁに、写真ってのは腐らないからね。

いくらあっても不良在庫にはならないのですよハハハ。

よく銀行員の教科書に出てくるダメな言い訳に聞こえがちだな・・・。

いやそんなことはおいといて。

朝の写真もしっかり撮ろうと(青くないのを)、

最近結構真面目に模索しているのだが、どうも上手くない。

こういうピンクがかった空の色は、撮りたいのとは少し違うんだなぁ。

かといって、ガッツリ朝日に染まって真っ赤なのが良いかといえば、それは絶対に違う。

これといったスタイルが確立できていない偽スナフキンである。

この日も色々撮った結果、まぁこういうのしか撮れなかった。

難しいねぇ。

ウロウロ町を歩いて撮り回り、ホテルに戻る。

朝食までは時間があるため、荷物を片付けて、テラスでボケーッ。

正面にある島

こういう、建物がポツポツあるだけの、荒涼感のある景色というのが我輩は大好きでしてね。

島なんかの場合は特に。

アイスランドとかグリーンランドとかに強く惹かれるのは、このせいだろうな。

こっそりフェロー諸島あたりも狙っているのだが、いつ行けるかな?

9:00、パクパクッと朝飯を食いチェックアウト。

またしてもせっせとスーツケースを運んでから町歩き。

2時間ほど歩き回り、相当撮った。



↑パノラマを超絶画質で撮れるカメラないかな。撮り方によっては使えると思った。

もうそろそろ良いだろうということで、途中の町にも適当に停まりながら、フィラへ。

昨日見つけられなかった、サントリーニ島のイメージ写真によく出てくる教会を発見。

ここにあったのか

しかし・・・。

猛烈に電線が写り込む。

あのイメージ写真は、屋根伝いに近くまで行って撮ってる写真なのか、

はたまたレタッチでせっせと電線を消したモノなのか。

いずれにしても、他人のアングルでは話にならないので、適当に撮って退散。

フィラとイアはもう十分に撮った。

せっかくレンタカーがあるのだから、日本ではあまり有名ではない他の町に行ってみよう。

まずは、着いた時から気になっていた、山の上の町、プルゴス。
↑読み方不明。

空港を越えて走ることしばらく、小高い山の上に城があり、取り囲むように建物が並ぶ。

何だかドラクエに出てきそうだな。

こちらの町の方が絵になる気がするのは、我輩がひねくれているからだろうか。

城からの眺めはまずまず。

サントリーニ島の全体が見渡せた。

カフェでコーヒー・・・といきたいところだが、

思ったより時間を食ってしまっているので、先に行く。

とりあえず先端まで行ってみよう。

ぐるーっと走って行くと、火山越しにフィラとイアの町が見える。

そう、あのキリマンジャロの万年雪のように白いのは、町だ。

ここからの眺めだと、火山を中心にしたカルデラだってのがよく分かる。

火山って桜島みたいのばかりじゃなくて、こんな平べったい山もあるんだな。

こうしてみると、桜島の美しさを再認識するね。

先端には灯台があり、その先にはエーゲ海がどーんと広がるのみ。

さて、帰りますかね。

写真を撮り撮り車を走らせていると、初老の夫婦がヒッチハイクさせてくれないか、とやってきた。

帰り道なら良いよと乗せてあげ、プルゴスの手前でサヨウナラ。

腹が減ってきたので、スーパーでクッキーとカフェオレを買い、一気飲みして休憩。

飲み物をゆっくり飲める人って感心するわ。

絶対我輩にはできん。

冷たい飲み物は冷たいうちに飲まないと気が済まない我輩。

喫茶店とかでもガブッと飲んでハイオシマイってことになっちまう。

これはねー、直したいと思ったこともあるが、飲み物が我輩に言うんだ。

「淹れたて、開けたての最高の瞬間を味わってくれ!!」

ってね。

もうきっと死ぬまでこうだろうな。

まだ少し時間があるので、空港を過ぎてドライブ。

馬だ馬!

馬がいたら撮るでしょ。

馬撮らない人なんて考えられないッス。

さらに走って海岸線まで行き、

エーゲ海を眺めて、空港に戻ると18:00。

丁度いい時間だ。

雲ひとつない快晴。

フムー、今日夕焼けを見に行く人達はキレイな夕焼けが見れるだろうか。

チェックインし、ロビー待機ののち、30分のDelayで搭乗。

長いロウソクをもらう

何だろうと思ったら、イースターのミサ用なんだそうな。

あー・・・サントリーニの灯りが遠くなる。

もう来ることはないだろう。

さいならサントリーニ島。

アテネに戻ったのは22:00。

まだこんな時間なのに、地下鉄は既に終電が行ったあと。

仕方なく待ったエアポートバスも定刻に来ず、イライラが募る。

結局ホテルに着いたのは24:00少し前。

明日は朝早いから、数時間しかいないぞ!

こんなだったらホテルは空港の近くにしたのに!!

ていうか、泊まらなくても良いぐらいだ!!

(# ゚Д゚) コノヤロウ!!!

荷物を置いて、せっかくアテネに戻ったのだから、町中を歩きに・・・

行く前に、まずは屋上のレストランへ。


開いてねぇ~。

このアクロポリスを撮りたくて来たのに。

やむなし。

諦めて出る。

そこかしこでミサをやってて

人々がロウソクを持ってそぞろ歩いている

こういうのって良いね。

もはや寝るだけなので、メシを食ったら太ると判断。

しかし誘惑には勝てず、フローズンヨーグルトをガッツリ食ってホテルに戻る。

この旅の間に食ったメシって、昨日のパスタのみか。

それも良かろう。

うーん、それにしても何とかアクロポリスの夜景を撮れないものか。

そのためにこのホテルにしたのだから。

偽「あー、レストランのドアを開けてもらうわけにはいかんでしょうか。写真を撮りたいのですが」

「ノー、あー・・・」

一旦はノーと即答したものの、我輩のカメラを見て、

こいつは本気撮りの人だと思ったのか、

どこかへ電話で聞いてくれることになった。

「ペラペラベラペラペラリーノ・・・フーン・・・ペラペラベラペラペラリーノ。
 ソーリー、オープンインザモーニング。ユーウォントゥテイクアナイトビュー?
  あー、ソーリーソーマッチ」

わざわざ問い合わせてくれたのだ。

これ以上、彼を困らせても仕方ない。

シャワーを浴びてiPhoneを充電し、写真のデータをパソコンに落としている間に寝てしまった。

Zzz・・・











5 Μaiοc

またしても4:00起き。

帰国の日だ。

顔を洗って荷物を整え、バス乗り場へ。

前回来た時は何の準備もせずに寝てしまった上に寝過ごして、

メチャクチャ焦ったのを強烈に覚えているが、今回は準備万端。

チェックアウト・・・の前に、

もしかしたらレストランが準備で開けてるかもしれないので屋上に行ってみたら、

アクロポリスはライトアップされていなかった。

ハハッ!

これぐらいの方が潔くて良いね。

コンシェルジュが、屋上を開けてあげる的なことを言ってくれたが、

ライトアップは終わってたよ、とお礼だけ述べて、ホテルを後にした。

↑ホテルじゃないよ。

ゆるりとバスに乗り、空港へ。

チェックインカウンターのネエちゃんがどうも新人ぽくて、

なかなか手続きが進まないのだが、何だか愛らしくて怒る気にさせない人であった。

さぁやるぞ!

ん、あ、ちょっと待って!

んー、コレってどうやるんですか?的な。

どうやらe-ticketのナンバーを探しているようなので、合いの手を入れたりしつつ。

ま、これが行き道だったら、ちゃんと荷物が着くのか心配で怒ってたかもしれないが。(笑)

今は帰るだけだし荷物は着けば何でも良いのだ。

最後に大きくオッケイ!とジェスチャーしてくれたので、笑ってしまった。

早く覚えないと、混んできた時に怒られるよ。

フランクフルトまでは3時間。

途中、ドヴログニクなどの都市の上空を通過したが、ずっと曇りで残念。

フランクフルトでは乗り継ぎに4時間あるので、空港で待つことはしない。

電車に乗り込み、フランクフルトの町に行く。

我輩はこのレーマー広場の雰囲気が好きでねぇ。

フランクフルトで外に出れる時は必ず立ち寄ってる。

作られた感は否めないが、それでも好きなもんは好きなんだ。

↑ホントにパノラマがしっかり撮れるカメラが欲しい。

可能な限りブラブラし、空港に戻った。

さ、帰るか。

次回。

夏の大冒険の行き先は、実は決まっている。

そして、正月休みの行き先も。

さて、偽スナフキンの次の行き先はどこなのか。

それは、我輩のみぞ知るのである。

<完>

・・・セントレア~フランクフルト間の飛行機は旧型だな。

今時の長距離便でUSBがないのはキツイわ。

備忘として記載しておこう・・・。

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第一話 まずはアテネへ  第二話 エーゲ海の白い町

第三話 サントリーニ島全て回るぞ!

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